トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
[第39回]
●入力コンデンサを1000pFにしてみました
このところずっと2SA1015の回路について書いております。
いいかげんにして先に進んでよ、と言われてしまいそうですが、もうあとほんの少しですので、いましばらく我慢していただいて、お付き合いをお願いいたします。
前回にてだいたいのところは納得できたつもりなのですが、念には念を入れてということで、もう少しテストをしてみました。
今までの回路は入力コンデンサが22pFまたは44pFと非常に小さい容量であるため、コンデンサが充電されるときの2SA1015のベース波形やコレクタからの出力波形は余りに速過ぎて手持ちのオシロでは観測できません。
そこで波形を見るだけのテストとして、コンデンサを1000pFにして波形を見てみることにしました。
今まではオープンドレインNAND回路としてのテストをしてきましたが、今回は2SA1015にコンデンサを通じてパルスを入力したときのベース波形とコレクタ出力波形を確認するためだけのテストですから、下の回路図のように2SA1015周りの簡単な回路をバラックで組んでテストをしました。
上の回路をバラックで組んでテストをしている写真です。
コレクタ出力波形です。
上側(CH1)は1000pFのコンデンサを通じて2SA1015のベースに入力した500KHzのパルスです。
下側(CH2)は負荷抵抗RL=1KΩをつけたときのコレクタ出力波形です。
コンデンサが44pFのときはベース抵抗が1KΩでもコレクタからHパルスが出力されている時間(つまりそれは少数キャリアが抜けるまでの時間)は200nsほどだったのですが、1000pFにしたらベース抵抗を100Ωにしても400nsと長くなりました。
ベースに強い電流が流れている時間が長いと少数キャリアがより多く蓄積される(つまり抜けてしまうまでに時間がかかる)ということだと思います。
下はそのときの2SA1015のベース端子部分の波形です。
非常に幅の狭いパルスですがコンデンサが充電されるときの細い切れ込み状のパルスが見えます。
水平時間軸を倍に拡大してみました。
コレクタ出力信号の波形です。
こちらも上と同じように時間軸を拡大したときのベース端子部分の波形です。
コンデンサを1000pFにしてみたことで、44pF程度でははっきり見えなかったコンデンサの充電波形などが少しははっきり見えるようになりました。
トランジスタでCPUをつくろう![第39回]
2015.4.15upload
前へ
次へ
ホームページトップへ戻る