KL5C80A12マイコンボードの製作
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KL5C80A12はZ80互換の高速高性能8ビットマイクロコントローラです。
残念なことに数年前に生産中止になってしまいました。
しかし当社ではKL5C80A12を使った組込みマイコンボードはまだ健在です。
そのKL5C80A12を使ったND80Z3.5上位互換マイコンボードの製作記事です。
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[第18回]
●マイコン独立化システムでの動作テスト
KL5C80A12試作基板とマイコン独立化システムのCRT/VGAインターフェースボードとの接続テストとして、1年前に簡単な画面表示テストを行ないました([総合第15回])。
この時点ではマイコン独立化システムはソフトウェアが完全に出来ていませんでしたので、簡単な画面表示テストとキーボードからの入力テストを行なっただけでした。
今年になってからKL5C80A12マイコンボードの2回目の試作基板のテストをしていくなかで、ND80Z3.5(ND80ZV)用のシステムプログラムを一部書き換えるだけで、そのままKL5C80A12用として動作することを確認しました。
ならば。
今こそマイコン独立化システムでの動作を試すべきです。
ということで。
ND80Z3.5(ND80ZV)独立化セット用のシステムプログラムをKL5C80A12用に書き換えて、マイコン独立化システムで動作テストを行ないました。
ZB3DOS(CP/M互換DOS)を起動して、さらにMBASICを起動して、STARTREKをロードしました。
うーん。
この画面だけではCPUがZ80なのかKL5C80A12なのか区別がつきませんですねえ。
カメラを少し引いて写真を撮りました。
この通り。
今回の試作基板をマイコン独立化セットに接続して動作していることがおわかりいただけると思います。
STARTREKを実行しました。
これでKL5C80A12マイコンボードもマイコン独立化セットに接続して完全に独立して動作できることが確認できました。
ここまでの動作確認ができましたので、新マイコン独立化セットについても多分大丈夫かと思いますが、そのテストをするにはちょっと準備が必要なので今はできません。
今はほかにもやらなければならないことを一杯抱えていますので、もう少し落ち着いてからテストにかかるつもりです。
新マイコン独立化システムはROMもRAMもバンク切換えを使っているため、そのためのROM/RAM/RTCボードの回路が必要です。
KL5C80A12は内蔵のMMUを使ってバンク切換えをするため、その方法が新マイコン独立化システムとは異なります。
KL5C80A12マイコンボードを新独立化システムで動作させるためには、そのバンク切換えに関係する部分を書き換えなければなりません。
落ち着いてから、と書きましたのはそういう理由からです。
●独立化システムでDATE$、TIME$を
独立化システムでDATE$、TIME$のテストも行ないました。
ND80Z3.5などほかのマイコンボードでは、独立化システムではDATE$、TIME$は組み込んでいませんでした。
DATE$、TIME$は新独立化システムになってから、ROM/RAM/RTCボード上のDS1307によって実現しました。
KL5C80A12マイコンボードは本体ボード上にDS1307がありますから(今は試作ですからジャノ目基板ですけれど)、それを使って独立化システムでもDATE$、TIME$の機能を組み込みました。
KL5C80A12マイコンボードの製作[第18回]
2018.2.10upload
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