KL5C80A12マイコンボードの製作
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KL5C80A12はZ80互換の高速高性能8ビットマイクロコントローラです。
残念なことに数年前に生産中止になってしまいました。
しかし当社ではKL5C80A12を使った組込みマイコンボードはまだ健在です。
そのKL5C80A12を使ったND80Z3.5上位互換マイコンボードの製作記事です。
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[第49回]
●ND80Z3.5システムROMメモリマップ
また一週間ほど間が空いてしまいました。
ずっと以前からのお得意様から月末が納期の急ぎのご注文を複数いただいてしまったものですから、先週はとてもホームページの更新をする余裕はありませんでした。
やっとぎりぎりで納品を済ませて、この週末はこれも長い間お待ちいただいておりましたご注文などをなんとか仕上げることができましたので、久し振りに少し肩の荷が下りて楽になった気分です。
それで今回のテーマなのですが。
「16ビットマイコンボードの製作」[第113回]でND80KL/86(AM188版)システムROMの整理をしました。
この半年、1年の間いろいろなシステムROMを作成してきましたが、とにかく時間に追われてきたものですから、ろくに整理もできないままできてしまいました。
今手元にはシールを貼ったROMが一杯あるのですが、そのどれがどういうROMなのか、私自身が迷ってしまいます。
この状態ではこの先作業を進めていくと、うっかり古いROMをもとに改変していくなどということになりかねません。
そこでこの機会に今まで作成したROMを整理することにしました。
上に書きましたように、ND80KL/86(AM188版)システムROMについては整理ができましたので、今度はND80KL/86(KL5C80A12版)システムROMの番です。
ND80KL/86(KL5C80A12版)システムROMには2種類ありますが、そのうちの1つはND80Z3.5システムROMをもとに作成してきました。
そうしますとまずはND80Z3.5システムROMから整理するのが順序ということになります。
ND80Z3.5システムROMですから本来はND80Z3.5のページで整理すべきところなのですが、このところはずっとND80KL/86の記事ということで書いてきましたので、その流れでここに書いておくことにしました。
1)現在ND80Z3.5組立キットについておりますシステムROMは「ND3ROM4K」です。
下のメモリマップになります。
2)下は2017年春に発売開始しましたマイコン独立化セットに対応したシステムROMです。
このROMは「独立化セット用」ではなくて従来のND80Z3.5システムROMの倍精度浮動小数点演算プログラムを外して、その代わりにSDカード制御プログラムを組み込んだものです。
マイコン独立化セットは外部記憶媒体としてSDカードを使います。
そこでND80Z3.5を従来と同じようにWindowsパソコンとUSB接続したときもSDカードのREAD/WRITEなどができるようにしたものです。
SDカードにアクセスできることと、代わりに倍精度浮動小数点演算ができないことを除いて、1)のND3ROM4Kと同じ内容です。
3)下はマイコン独立化セット用のND80Z3.5システムROMです。
2)のSDカードアクセス機能に加えて、WindowsパソコンとUSB接続する代わりに独立化セットに接続したPS2キーボードからキー入力し、独立化セットに接続したVGAディスプレイまたはRCAモニタに画面表示を行ないます。
ND80Z3.5を従来と同じようにWindowsパソコンとUSB接続して使うけれども、SDカードインターフェースボードも接続して、SDカードのREAD/WRITEもしたいという場合には1)の標準ROMの代わりに2)のROMに差し換えて使います。
ND80Z3.5をマイコン独立化セットに接続して独立型として使う場合には3)のROMに差し換えて使います。
次回に続きます。
KL5C80A12マイコンボードの製作[第49回]
2018.12.3upload
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