2022.4.17
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KL5C80A12マイコンボードの製作

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KL5C80A12はZ80互換の高速高性能8ビットマイクロコントローラです。
残念なことに数年前に生産中止になってしまいました。
しかし当社ではKL5C80A12を使った組込みマイコンボードはまだ健在です。
そのKL5C80A12を使ったND80Z3.5上位互換マイコンボードの製作記事です。
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[第69回]



●新ZBK開発セットのリニューアル(4)「新」USBIF回路図

前回の説明の考え方に従ってKL5C80A12側のプログラムを変更することなくFT245BLをPIC18F14K50に置き換えた回路です。

プログラムを変更することなく同じ動作をするように考えましたから回路としては少し複雑になりましたがそれはやむを得ません。
PICの応答が遅いところをカバーするためNANDゲートでフリップフロップを構成しています。
下に前回お見せしたFT245BL回路の受信、送信のタイミングチャートを示します。

前回のままですから信号名のところは今回の回路図と異なっているところがあります。
CPU側から見た受信、送信です。
RXF#は受信バッファフルを示す信号です。
上の回路図ではPIC18F14K50のRB4からの出力がLになることでRFフリップフロップの74HC10のpin8がLになるところがRXF#に相当します。
IN F8を実行することでD0にその値が入ります。
D0=0なら受信データをREADします。
PIC18F14K50のRC0〜RC7からUSB受信したデータが出力されています。
IN F9を実行するとD0〜D7にデータが読み込まれます。
IN F9を実行するとRFフリップフロップがリセットされてその情報がPIC18F14K50のRB5に伝えられて1回のREADサイクルが終了します。

TXE#は送信バッファエンプティを示す信号です。
USB受信データがないときに送信モードになります。
リセット後はRB6の出力がHの状態のときにIC7(74HC00)のpin3の出力がLになってこれがTXE#信号になります。
IN F8を実行することでD1にその値が入ります。
D1=0なら送信データをWRITEします。
OUT F9を実行するとD0〜D7のデータが74HC373にラッチされます。
OUT F9を実行するとRFフリップフロップがセットされてTXE#がHになります。
その信号はPIC18F14K50のRB7に伝えられてPIC18F14K50はCPUからのデータが74HC373にラッチされたことを知ります。
PIC18F14K50はRB6の出力をLにしてPC0〜PC7からそのデータをREADします。
RB6の出力がLになることでRSフリップフロップがリセットされ、RB6がHになったあともその状態を維持します。

KL5C80A12マイコンボードの製作[第69回]
2022.4.17upload

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