2022.4.30
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KL5C80A12マイコンボードの製作

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KL5C80A12はZ80互換の高速高性能8ビットマイクロコントローラです。
残念なことに数年前に生産中止になってしまいました。
しかし当社ではKL5C80A12を使った組込みマイコンボードはまだ健在です。
そのKL5C80A12を使ったND80Z3.5上位互換マイコンボードの製作記事です。
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[第74回]



●新ZBK開発セットのリニューアル(9)ND80KL/86USでテスト

前回はPIC18F14K50版の新ZBKUSBインターフェース基板をND80KL/86(KL5C80A12版)マイコンボードに接続して動作させました。
新ZBKUSBインターフェース用のシステムプログラムはND80KL/86(KL5C80A12版)とほぼ同じでその差異は大雑把に言えばUSBインターフェースが違うというところにあると言えます。
もともとND80KL/86(KL5C80A12版)のシステムプログラムはZBKボード用のBASICプログラムをUSBインターフェース部分のみハードウェアに合わせて作り変えて、あと若干のハードウェアの相違に対しての手直しをしたものですから大雑把に言えばそういうことになります。
前回はBASICのI/OテストプログラムでND80KL/86(KL5C80A12版)の7セグメントLEDに”ゴミ”表示が出ることについて書きました。
実はこのことはND80KL/86(KL5C80A12版)のBASICでも同じ結果になります。
どちらのBASICシステムでもUSB接続によってWindowsのコマンドプロンプト上でリモート動作をしているときには、ND80KL/86(KL5C80A12版)の7セグメントLEDやキーボードは切り離して考えています。

おお。
そういえば。
もともとND80KL/86(KL5C80A12版)から7セグメントLEDやキーボードを外したボードもありました。
ND80KL/86USです。
当然こちらのボードでも前回と同じ結果が得られるはずです。
ということで今回はPIC18F14K50版の新ZBKUSBインターフェース基板をND80KL/86US(KL5C80A12版)に接続して動作テストを行なってみました。


写真の下側がPIC18F14K50版新ZBKUSBインターフェース基板です。
USBケーブルでWindows7パソコンに接続しています。
上側がND80KL/86US(KL5C80A12版)です。
ボード上の82C55からデータを出力しています。

こちらはWindows7の画面です。

新ZBKUSBインターフェース基板を介してND80KL/86US(KL5C80A12版)に接続したところです。

前回と同じ82C55出力テストのためのプログラムをLOADして実行しました。

最初の写真はちょうどこの画面の状態です。

ZB28Kで実行したのと同じBASICプログラムを書き込んだシステムROMを実装して電源を入れました。

ROMに書き込んだBASICプログラムを実行しますからWindowsパソコンとのUSB接続は必要ありません。
USBインターフェースボードは接続されていません。
ND80KL/86US(KL5C80A12版)マイコンボードは単独で自走しています。
USB接続によってWindowsパソコンからリモート制御するか、USB接続をしないでシステムROMに書き込まれたBASICプログラムを単独で実行するかの選択はZB28Kと同じで下の写真にあるジャンパピンのセットで行ないます。

KL5C80A12CPU基板上のCN5の写真の位置にジャンパピンをセットして電源をONにすると起動後にシステムROMに書き込まれたユーザーのBASICプログラムが自動的に実行されます。

KL5C80A12マイコンボードの製作[第74回]
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