2011.9.26
前へ
次へ
目次へ戻る
ホームページトップへ戻る

パソコンをつくろう!(パソコン自作のすすめ)
組み立てキットを使って自作に挑戦!

[第219回]


●UBUNTUを起動して動作を確認する

前回は拡張パーティションを作って、その中にlinux−swapパーティションを論理パーティションとして作り直しました。
UBUNTUがインストールされたシステムパーティションはさわらずに、スワップパーティションだけを作成し直したのですが、念の為にハードディスクからUBUNTU11.04を起動して正常に動作するかどうかを確かめてみました。

UBUNTU11.04を起動して、UBUNTU上でGPartedを実行しました。

特に問題はないようです。

●バックアップイメージを作成する

clonezillaを使ったハードディスクのまるごとバックアップは、何回も説明をしていますから、もういいではないか、というようなものですが、念の為にということで、しつこく写真も撮ったことですので、これもまた備忘録を兼ねて、簡単に説明をすることにいたします。
clonezillaについては、本当にもう何回も説明していますから、途中の説明は適宜省略します。
clonezillaの詳細については[第209回]を参照願います。

「ローカルディスクをイメージに保存」を選択します。


保存するバックアップイメージにつける名前を入力します。

デフォルトでは年月日時からなる名前が表示されます。
2011−09−24−09−imgと表示されています。

キーボードから[y][Enter]を入力するとバックアップが開始されます。

数分でバックアップイメージが作成されましたが、このあたりも何回も説明していますので、以下省略します。

●ハードディスクをクリアする

保存したバックアップイメージから、再びシステムを復元(リストア)するテストを行なうために、ターゲットのハードディスクを一旦クリアします。
GPartedを使います。
全てのパーティションを削除します。


全てのパーティションが削除されました。


●仮のパーティションを作成する

何回も説明しましたように、clonezillaは、パーティションを全て削除してしまったハードディスクは認識することができません。
そこでまたGPartedを使って、仮のパーティションを作成します。

さきほどの作業に続けておこなってもよかったのですが、うっかりGPartedを終了してしまいましたので、もう一度GPartedを起動して、パーティションの作成を行なうことにしました。
GPartedを起動するときに思いつきました。
[第214回]で、BIOSの時計が狂ってしまうことについて、少し書きました。
この機会に、ついでにその時計についても確認してみることにしました。

パソコンの電源を入れるか、リセットボタンを押して、起動した直後に[Delete]キーを押しているとBIOSの編集モードにエントリすることができます。

BIOSのMain画面が表示されました。

システムの時刻が表示されています。
09:30:21です。
時刻が変更されたりしたら、そのことがわかるように、写真を撮った時刻も画像に貼り付けることにしました。
時刻が5分ほどずれているのは、デジカメの時計もBIOSの時計も、多少アバウトな時刻を設定したためです。
こういうテストをするときには、もう少し正確な時刻をセットしておくべきでしたねえ。

GPartedを起動して、仮のパーティションを作成しました。


GPartedを終了して、もういちどBIOS編集を開いて時刻を確認しました。


GPartedを起動する前のBIOSの時刻は09:30:21で、デジカメの時刻は09:35:55でした。
GPartedを終了後のBIOSの時刻は09:36:29で、デジカメの時刻は09:42:03です。
どちらも経過した時間は6分8秒です。
GPartedはBIOSの時刻を変化させたりはしていないようです。

●保存したバックアップイメージからシステムを復元(リストア)する

clonezillaを起動して、さきほど保存したバックアップイメージから、システムを復元(リストア)します。
clonezillaについても何回も説明していますから、途中の説明は適宜省略します。

バックアップイメージを保存しているハードデスクを選択します。


「restoredisk イメージをローカルディスクにリストア」を選択します。


リストアするイメージファイルを選択します。

「2011−09−24−09−img」を選択しました。
キーボードから[y][Enter]を入力すると、リストア作業が開始されます。


もうじきリストア作業が完了します。


リストア作業が完了しました。


clonezillaを終了して、BIOS編集を開いて時刻を確認しました。

clonezillaを起動する前のBIOSの時刻は09:36:29で、デジカメの時刻は09:42:03でした。
GPartedを終了後のBIOSの時刻は09:45:12で、デジカメの時刻は09:50:46です。
どちらも経過した時間は8分43秒です。
当初はclonezillaがBIOSの時刻を狂わせている、と思ったのですが、clonezillaもBIOSの時刻を変化させたりはしないようです。

●UBUNTU11.04を起動する

バックアップイメージからリストアしたシステムがちゃんと起動するかどうか確認してみました。
UBUNTU11.04が立ち上がりました。

右上に表示されている時刻が変です。

おそらく、インターネットから正しい時刻の情報を得たようです。
時刻が補正されました。

UBUNTU11.04が正しく起動しましたから、UBUNTUを終了することにしました。

●BIOSの時刻を変化させたのはUBUNTUでした!

UBUNTUを終了後、もう一度BIOSを開いて、時刻を確認してみました。
すると。

時のところが00になってしまっています。
犯人はUBUNTUだったようです。
なぜなのか、原因はわかりません。
UBUNTU11.04が起動すると、現在時をインターネットから得て、時刻を補正するときにBIOSの時刻を直すようです。
そのときにUBUNTUとBIOSと時刻のベースになにか相違があって、BIOSの時刻が間違った時刻にされてしまうようです。
UBUNTUもWindows7も時刻はインターネットから得て補正を行なうようですから、BIOSの時計表示が正しい時刻を表示していなくても、そけほど問題はありません。
ただ、clonezillaで、現在時をBIOSの時計から参照して、その時刻をバックアップイメージの名前にすることについては注意が必要です。
正しい現在時のファイル名ではありませんから、正しい現在時に基づく名前に変更するなどの対策が必要かと思います。

パソコンをつくろう![第219回]
2011.9.26upload

前へ
次へ
目次へ戻る
ホームページトップへ戻る