パソコンをつくろう!(パソコン自作のすすめ)
組み立てキットを使って自作に挑戦!
[第218回]
●拡張パーティションの作成
[第216回]で、UBUNTUのシステムパーティションを拡張するために、linux−swapパーティションを一度削除してから、再度作成し直しました。
linux−swapパーティションは拡張パーティションの中に論理パーティションとして作成されていたのですが、作成し直すときに、うっかりして基本パーティションとして作成してしまいました(拡張、論理、基本パーティションについては[第216回]で説明をしています)。
linux−swapパーティションを基本パーティションとして作ってはいけない、ということではありませんが、貴重な基本パーティションをスワップ領域のために使ってしまうというのは、なんだかなあと思いますから、作成し直してみることにします。
GPartedについては何回も説明していますから、途中の説明は適宜省略します。
GPartedについて、詳しくは[第212回]を参照してください。
まずは基本パーティションとして作成したlinux−swapを削除します。
/dev/sda2 linux−swapを選択してDeleteをクリックします。
/dev/sda2 linux−swapが削除されて、未割り当て領域に併合されたように表示されますが、まだ実行はされません。その作業は保留中になります。
次に、未割り当ての領域を選択して[New]をクリックすると「新規パーティションの作成」画面が表示されます。
「種類」は[拡張パーティション]を選択します。
「新しいサイズ」は、最低linux−swapパーティションのサイズ2GBだけあればよいのですが、ここでは他の論理パーティションも作成できるように、100GB(100000)にしてみます。
[Add]をクリックします。
●論理パーティションの作成
拡張パーティションの中にlinux−swap(種類は論理パーティション)を作成します。
上の作業の結果、「新規パーティション#1 extended」と、その下に未割り当ての領域(約100GB)が表示されますから、その未割り当ての領域を選択して[New]をクリックします。
「新規パーティションの作成」が表示されます。
「種類」は「論理パーティション」、「ファイルシステム」は「linux−swap」をそれぞれ選択し、「新しいサイズ」は2GB(2000)にします。
[Add]をクリックします。
以上の作業が画面下部に、保留中の操作として表示されています。
[Apply]をクリックします。
作業が実行されて、拡張パーティションの中に論理パーティションとしてlinux−swapが作成されました。
以上でGPartedを使って、パーティションの作成や、削除、パーティションの拡張の仕方などについてひとわたりの説明をしたことになります。
今回は拡張パーティションと論理パーティションの作成についても説明しました。
このあたりでGPartedについては説明を完了してもいいのでは、と思ったのですが、まだ説明をしていないところがあることに気がつきました。
[第216回]で、UBUNTUシステムパーティションを拡張するときに、そのうしろにあるlinux−swapパーティションは移動するのではなくて、一旦削除しました。
そこでは「移動はしないほうがよいようです」と書きました。
そして、それについては、「のちほど説明をします」と書きましたが、まだその説明をしていませんでした。
●拡張パーティションの移動
文章で説明をするよりも、実際にやってみるほうがはやいと思います。
UBUNTUシステムパーティションの後にある拡張パーティションを移動してみることにします。
/dev/sda2 extendedを選択して[リサイズ/移動]をクリックします。
後方に移動したいのですが、できません。
ちょっと見にくいかもしれませんが、「前方の空き領域」の▲▼が灰色になっていて、数値を入れることができません。
中に論理パーティションがあると、移動できないらしいことがわかりました。
そこで/dev/sda5 linux−swapを削除してみることにしました。
もうこの段階で拡張パーティションの普通の状態(中に論理パーティションがある状態)での移動はできないらしいということがわかってしまいました。
論理パーティションを削除したら、拡張パーティションが移動可能になりました。
移動の場合は数値を変更するよりも、その上に表示されている拡張パーティションを示す水色の四角いシンボルマークをマウスでつまんで移動したほうが簡単です。
最後に[リサイズ/移動]をクリックします。
すると。
こんな警告が表示されました。
システムパーティションを移動すると、起動できなくなるかもしれない、という警告です。
あの。中味空っぽの拡張パーティションなんですけど…。
移動にはたっぷり時間がかかる(a very long time)かもしれない、って。
それはちょっとまずいかも。
ということで、やっぱり移動はしないほうがよいようです。
ここは、一旦[OK]をクリックします。
そのあと[Undo]をクリックして、「拡張パーティションの移動」を取り止めにします。
保留中の操作を全部取り止めにしてしまってもよかったのですが…。
これも、参考までに、ということで。
拡張パーティションとlinux−swapを、ハードディスクの後方に置いてみることにしました。
結果としては「移動」したことになりますが、実際の操作としては、一旦削除してから、後方に新しく作成します。
ということで。
拡張パーティションも一旦削除します。
未割り当ての領域を選択して[New]をクリックします。
「拡張パーティション」を作りますが、今度は後方の空き領域を0にして、前方には200GBの空きをとって、残りを「新しいサイズ」にします。
前方の200GBの空き領域には将来100GBの基本パーティションを2つ作れるようにと考えました。
残りは拡張パーティションの中の空きエリアとして、そこに論理パーティションを追加できるように、という考え方です。
こうするのがよい、ということではありません。
あくまで、ひとつの参考例です。
[Add]をクリックします。
新規パーティションの下の未割り当ての領域を選択して[New]をクリックします。
そこにlinux−swapパーティション(論理ハーティション)を作成します。
「種類」は「論理パーティション」、「ファイルシステム」は「linux−swap」をそれぞれ選択し、「新しいサイズ」は2GB(2000)にします。
[Add]をクリックします。
画面下部に、以上の作業が保留中の操作として表示されています。
[Apply]をクリックします。
作業が完了しました。
パソコンをつくろう![第218回]
2011.9.25upload
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