2020.2.20
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パソコンをつくろう!(パソコン自作のすすめ)
組み立てキットを使って自作に挑戦!

[第287回]



●予備のマシンを確保したい

このところ書いておりますWindows98SEマシンについてのドタバタ劇は、Windows98SEマシンの相次いでの突然死、不審死で突然の幕開けとなりました。
そしてこれまた突然の相次いでの相当に不審な復活、蘇生によって一応の幕引きとなったのでありますが。
当連載としてはまだやっと第一幕が終っただけで、このあとにまだ泥沼の第二幕が控えております。

私は今まで突然のトラブルに備えてハードディスクのバックアップをできればなるべくこまめに取っておくべきという最低限の常識は持っていました。
それもできればMBR、OSを含めたハードディスクの丸ごとバックアップをしておくことが望ましいということも心得ていました。
MBRというのはハードディスクの先頭に置かれるブートセクタのことで、これがないとシステムの起動ができなくなって、ただのデータディスクになってしまいます。
もしも万一システムが入っているハードディスク(通常Cドライブ)が破損してしまったときにMBRを含めたバックアップがなかったとすると元通りに復旧させるにはそれなりの知識とツールが必要になってしまいます。
MBRを含めたまるごとバックアップがあれば復旧は容易です。
さらにバックアップを圧縮ファイルなどではなくて別のハードディスクを用いて全く同じクローンとして作成していた場合にはハードディスクを交換するだけで済みます。

しかし知っているということと、実際に実行しているということとは天と地ほどの開きがあります。
わかっちゃいるけど、面倒臭くて明日やろう、明後日にしようとついつい後回しにしてしまいます。
でも、やっぱりハードディスクのバックアップはこまめに取っておかなければいけません。
今回の事件ではそのことをあらためて痛感いたしました。

それとともに、といいますか、それ以上に重要なのがマザーボードそのもののバックアップが必要であるということも痛切に感じました。
世間の多くの方々のようにWindowsXPからWindows7へ、そしてWindows10へと買い換えていかれる場合にはそれほど悩むことはありませんでしょう。
いえ。
おそらくはそのたびにOFFICEもあわせて買い換えなければ、とか今まで使っていたアプリケーションが入らないけどどうするの、とか色々な悩みに遭遇してみえるとは思います。
しかしその多くはおそらくは、流れに乗るしか仕方がないよね、という諦めで終ってしまい、販売店などのアドバイスで中途半端に片をつけてしまうのではないかと思います。

逆に。
それでは納得がいかん。
どうしてもこのOSでなければだめだということで、Microsoftのサポートが終ってもなお旧OSを使い続ける方はごく少数派だと思います。
ましてやいまだにWindows98SEマシンを使っているだけではなくて、これからも使い続けるぞおという者などはもう化石人でありましょう。
かくいうこの私はその稀有な化石人の一人であります。
その進む道はいばらの道であります。
化石人なみに日々いばらの道を切り開いて進んでいくのであります。

どこがいばらの道なのか。
今回の一件によって、Windows98SEをサポートしているマザーボードが万一故障などしようものなら、もう手の打ちようもなく、あえなくほんとの化石になってしまうという恐ろしい現実に直面したのであります。
それも頭の中ではずっと以前からわかっていたことです。
でも。
なんとかなるさ。
そのときになって考えようなどのんきに構えて何の対策もせずに今日まできてしまっていました。
それが今回のようなことを体験すると、さすがに事態が深刻であることに気付かないわけにはいきません。
今回は幸い奇跡的にWindows98SEマシンが蘇生しました。
おまけにほこりをかぶっていたマシンまで一緒に蘇生したため、とりあえずの予備マシンまで一台確保できました。
しかし。
もしまた同様の事故が発生したならば、もうあとがないではありませんか。

そこではじめて化石人は気がついたのであります。
うわあ。
えりゃあこっちゃあ。
なんとかして、予備のWindows98SEマシンを確保しなければ!

んなものがあるわけないのです。
いえ。
さすがに数は少ないものの中古のWindows98SEマシンが全く無いわけではありません。
しかし、大抵はべらぼうに高い。
んなものを購入する気にはなりません。
となると。
自力でパーツを集めてWindows98SEマシンを自作するよりありませんでしょう。
かくて泥沼の第二幕の幕開けとなるのであります。

今までパソコン組立キットなども販売してきましたし、パソコンについてそれなりに知識と経験があるつもりでおりました。
でもよくよく考えてみればパソコンの自作とはいうもののマニュアルに従って組み立てて、マザーボードに附属のCDROMを使ってドライバのインストールをすれば、あとはWindowsをインストールするだけで完成という程度のもので、実際にはほとんど知識も経験もないままにきてしまっていました。
そのために特に最初の1週間〜10日ほどは五里夢中の泥沼の中でもがくことになりました。
おかげでその後には徐々にものがわかってきて、そこではじめていろいろ得がたいことを学びました。
その過程はノートに書いてはきたのですが、なにしろ泥沼の中で試行錯誤しつつ書いたものですから、ちょっと時間が経ってから見たらなにがなんだかわからんぞう、という書き方になってしまっている恐れがあります。
そこで私自身の備忘録を兼ねて整理しながら、思い出しながら書いていくことにします。
上にも書きましたようにこの2〜3週間というものはとにかく泥沼の中でもがき苦しんでおりましたので、こなさなければならないご注文のほかはとても作業などしている余裕はありませんでした。
このところ進行中のトランジスタ版CPUの製作についても止まったままになってしまっていました。
ここへきてやっと泥沼から抜け出して一応の成果をあげることができましたので、止まっていた作業を思い出しつつ再開したところです。
そちらの作業も遅れを取り戻しつつ進みながら当記事を書いていくことになりますので、また少しずつ細切れの連載になってしまうと思います。
気長にお付き合いいただきますようお願いいたします。

パソコンをつくろう![第287回]
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