パソコンをつくろう!(パソコン自作のすすめ)
組み立てキットを使って自作に挑戦!
[第313回]
●パソコンのバックアップ(5)MaxBlast 5(1)ダウンロードサイトが消滅
前回はパソコンのバックアップツールとしてFastCopyを紹介しました。
FastCopyは優れ物のフリーソフトなのですが、残念ながらFastCopyだけではどうにもならないことがあります。
それはシステムのバックアップです。
たとえばCドライブの全フォルダ、全ファイルを別の空のハードディスクにそっくりそのままコピーして、コピー元のハードディスクを外してコピー先のハードディスクに交換してもWindowsは起動してくれません。
システムの起動に必要な情報を含めてコピーしなければシステムが起動するハードディスクを作成することはできません。
Windows7以降ではシステムのバックアップとシステムの復元という機能がありますが、私としてはちょっと使う気にはなりません。
いざというときに本当に元通りに復元してくれるかどうかいささか疑いをもっています。
以前から紹介しておりますMaxBlast 5にもシステムを含むハードディスクの丸ごとバックアップとそのバックアップアーカイブからの復元機能があります。
今までは私も多くはその機能を使ってきたのですが実のところ不安を覚えながら使ってきました。
私はWindows7マシンだけではなくてWindows98SEマシンを含めて合計8台ものパソコンを所有していてそのほとんどを業務に使っています。
今まではそれらのマシンのハードディスクの丸ごとバックアップを1TBのハードディスク2台に詰め込んできました。
もしそのバックアップ用のハードディスクが破損したら…。
そういう不安があります。
そう考えると、そのバックアップ用のハードディスクのバックアップもしておかなければならないとも思えます。
これはなかなかに悩ましい問題です。
さらにずっと以前ですがバックアップアーカイブからシステムを復元しようとしたら復元できなかった、という経験もしています。
今回のトラブルを経験して本気でバックアップをすることを思い立って、念のためにあるマシンのバックアップをして、さらに念のためにそのバックアップアーカイブを作成した直後にベリファイまでしたのですが、そのバックアップアーカイブからシステムを復元しようとしたらエラーになって復元できないということをたまたま経験してしまいました。
ええ。
信頼していたMaxBlast 5を使って、です。
どうもバックアップアーカイブの作成は100%確実ではなくて稀だとしても復元に失敗してしまうこともあるようです。
これはMaxBlast 5に限ったことではありません。
ずっと以前にいろいろなフリーのバックアップツールを使って試してみたところいずれのツールでもそういうことがたまには発生することを経験したように記憶しています。
そういうなかではMaxBlast 5は一番信頼できるという結果を得ましたので、今までずっと使ってきたのですがやはり100%完全とはいえないようです。
そうなるとただバックアップをしてさらにそれをベリファイしただけでも足りなくて、実際にそのバックアップアーカイブから別のハードディスクに元通りに復元できて、そのハードディスクを使ってちゃんと元通りにWindowsが起動するかどうかということまで確認してみなければならないことになります。
そんなことまでするくらいならいっそのこと、クローンディスクを作成したほうが早くて確実ということになります。
クローンディスクというのはその名の通りもとのハードディスクとそっくり同じ内容のハードディスクです。
もちろんそのクローンディスクならば元のハードディスクと同じようにシステムが起動します。
MaxBlast 5にはシステムを含むハードディスクの丸ごとバックアップ機能のほかにクローンディスクの作成機能もあります。
今までは1TBのハードディスクに普段業務に使っている複数台のパソコンのバックアップアーカイブを作成してきました。
年を重ねてバックアップをしていくうちに1台では足りなくなってバックアップ用に1TBのハードディスクが2台必要になってきました。
効率も悪いですし古いバックアップだから削除できるかというとせっかく作成したバックアップですからなかなか簡単には削除する気にはなれません。
さらには上にも書きましたようにもしもそのバックアップ用のハードディスクが破損するとかまともに読み出せないということにでもなったらそれこそ大変です。
そこで今まではときどき思い出したように行なっていたバックアップを根本から改めることにしました(今更ながらですが)。
不定期にバックアップをとったりするのを止めて、まずはパソコンごとに完全なクローンディスクを作成することにします。
その分ハードディスクが沢山必要ですがそれが一番安全なように思えます。
さらにときどき元のハードディスクからクローンディスクに差分コピーをするとともに半年か1年ごとに元ディスクとクローンディスクを交換するようにしたらよいのではないかと考えています。
思い立ったが吉日です。
ちょいと時間がかかりましたがとりあえず全てのパソコンのクローンディスクを作ってしまいました。
手持ちのハードディスクだけではとても足りなくて新たに10台以上のハードディスクを調達しました。
そのあたりのあれこれについてもこの先書いていくことになるかと思います。
それは先の話としまして、今回はMaxBlast 5についてです。
随分と久し振りにパソコンのバックアップについて書くことになって、そのツールとしてMaxBlast 5を使っていると書きました。
そのMaxBlast 5ですが[第310回]に書きましたようにいつの間にかSeagateのサイトからダウンロードできなくなってしまっていました。
幸い私は昔にダウンロードしたセットアップファイルを持っていますからそれを使っていつでも新たにMaxBlast 5のセットアップをすることができます。
しかしせっかくこうしてバックアップについて書きながらそこで使っているツールが今ではダウンロードすることができないというのもなんだかなあという気持ちになります。
このままではいつも拙文にお付き合いいただいております皆様にとってはほとんど何の役にも立たない駄文になってしまいます。
そこでなんとかならないものかと再確認してみたのですが、どうやらやっぱり本家のSeagateのサイトからはダウンロードできないようです。
Seagateとは無関係のサイトからダウンロードできるらしいところもみつけましたが安全かどうかはわかりませんしちょっとそこまで試してみる気にはなれません。
他にもフリーのバックアップツールがあるはずと思ってそれも確認してみました。
いくつか定評のあるバックアップツールがみつかりましたが。
なんですか、以前はクローンディスクの作成機能が標準でついていたものが、最新版ではその機能は有償になってしまっているのだそうです。
せっかくクローンディスクを作成するのがいい、と書いてきましたのに。
そのクローンディスクを作成するためには有償のツールを入手しなければならないということになりますとちょっと引いてしまいます。
私の今の考えでは、何でもフリーならいいというわけではありませんが、あれこれできなくてもよいのでとにかくクローンディスクが作成できればそれでよいと思います。
そこにあれこれ使わない機能がついてきて(というよりそっちの方がメインで)、クローンディスクも作れますよというのが有償だったりしても、それではとても皆様にはお勧めできません。
さて、どうするか。
まだ途中ですが本日は時間がなくなってしまいました。
続きは次回にいたします。
パソコンをつくろう![第313回]
2021.10.31upload
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