PIC−USBIO using BASIC
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USBインターフェースを内蔵したPICを使ってWindowsパソコンで外部回路を制御するための各種I/O基板の製作記事です。
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[第200回]
●PICUSBIO−09(2)動作テスト
PICUSBIO−09は[第184回]で紹介しました。
前回まで説明してきましたPICUSBIO−08と同様に時間に追われている中で書きましたのでそこでは完成品の写真と回路図などを紹介しただけで実際に動作させているところなどは紹介できませんでした。
今回は最後の締めくくりとしてPICUSBIO−09の動作テストについて書くことにします。
PICUSBIO−09は28pinのPIC18F2450を搭載しています。
82C55に比べてpin数が少ないので完全に82C55と同じ動作をさせることはできませんがそれでも8ビット2ポート+αのサイズにはなりますから82C55に近い動作をさせることができます。
82C55のI/OポートはPORTA、PORTB、PORTC(いずれも8ビット)の3ポートです。
PIC18F2450にも同じA、B、Cの3ポートがあります。
ただ8ビットが完全に揃っているのはPORTB(RB)だけでPORTAは6ビット(RA0〜RA5)、PORTCは5ビット(RC0〜RC2、RC6、RC7)しかありません。
そのあたりのことを理解していただくためとテストプログラムの説明のための参考としてPICUSBIO−09の回路図を下に示します。
この回路図は[第184回]でお見せしました。
PICUSBIO−09のI/OもPICUSBIO−01の82C55のI/Oポートの入出力と同じ26pinのフラットケーブルコネクタに配線してあります。
できるだけ82C55のPORTA〜PORTC(PA〜PC)に合わせて配線しました。
RA0〜RA5をPA0〜PA5に合わせて配線しRC0〜RC2、RC6、RC7はPC0〜PC7に合わせて配線するという考えも有りなのですがどのみちPORTCは真ん中が欠落していますから不完全な配置しかできません。
それなら回路図のようにRA0〜RA5とRC6、RC7を合わせて8ビットにするほうがよいと考えました。
そのように配置したPICUSBIO−09の26pinコネクタの端子図を下に示します。
PA0〜PA7、PB0〜PB7、PC0〜PC7が82C55のI/O端子名を示し()内にPIC18F2450のI/O端子名を示しました。
26pinのフラットケーブルコネクタにはできるだけ82C55のI/O端子に合わせてPIC18F2450の端子信号を配置しましたので[第196回]で紹介しましたPICUSBIO−01のテストプログラムを少し変更するだけでPICUSBIO−09用のテストプログラムができそうです。
下はPICUSBIO−01のテストプログラムをもとにして作成したPICUSBIO−09のテストプログラムです。
やっていることは全く同じです。
82C55のI/Oアドレスはコントロールワードアドレスが03でPORTA〜PORTCが00〜02であるのに対してPICではTRISA〜TRISCがコントロールレジスタでPORTA〜PORTCが入出力ポートレジスタです。
そこで82C55用のプログラムのその部分のみを書き換えました。
下はプログラムを実行中の写真です。
PORTA(一番上)はRA0〜RA5までしかありませんがビット6とビット7にはRC6とRC7を配線しましたから8ビット全部が表示されます。
その代わりにPORTC(一番下)はRC0〜RC2だけになりますからビット0からビット2の3ビットだけの表示になります。
上の写真は各ポートのビット0(右端)のみを1にしたところです。
下は途中のビットを1にしたところです。
PORTAとPORTBのビット4(右から5番目)が消灯しています。
下は途中のビット(ビット6)を1にしたところです。
以上でやっとPICUSBIOボードについてひとわたりの説明が終りました。
もっと簡単に終るつもりだったのですがPICUSBIO−03のところの説明が長くなったために随分長い連載になってしまいました。
200回ということでちょうど区切りとしても切りの良い回数ですので当テーマとしては今回で終わりといたします。
次回からは稿を改めて新連載を開始いたします。
現在その準備中です。
内容は。
やっぱりPICです。
そして。
やっぱりBASICです。
ですけれど。
今までとはひと味もふた味も違ったものになる予定です。
乞う。ご期待。
PIC−USBIO using BASIC[第200回]
2023.3.28upload
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