マイコン独立大作戦
ROM/RAM/RTCボードの製作
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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
独立大作戦の作戦その1はCRTインターフェースボードの製作です。
作戦その2はキーボードインターフェースです。
作戦その3は、SDカードインターフェースです。
作戦その4は、ROM/RAM/RTCボードです。
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[第5回]
●RTC(DS1307)
マイコン独立化セットにログ機能が欲しいと思いついて、それにはバッファ用に増設RAMが必要ということになって、今回のROM/RAM/RTCボードの製作記事が始まったのでしたが、ROMは勢いといいますか、ことのついでにあったらいいなということで乗っけてしまうことになりました。
しかしRTCは必須です。
ログというからには、やはりそれを記録した日時は必須でありましょう。
独立化セットにはRTCの機能はありません。
それじゃあログを記録することはできませんから、RAMだけ増設しても意味がありません。
そういういきさつからしますと、RTCは非常に重要な機能パーツということになります。
さてそれではRTCとして何を使うか、ということがなかなかに問題でした。
最近はとにかくやたら面実装のICがハバをきかせています。
その流れは仕方がないこととは思っておりますけれど、組立キットという分野で考えますと、そりゃあちょっと困りものです。
やっぱり昔ながらのDIPでいきたいものです。
いまどきDIPのRTCなどあるのか?
いやあ、やっぱりさがしてみるものですねえ。
ネットを検索するなかで、みつけてしまったのが、DS1307です。
いまどき貴重なICだと思います。
[出典]Maxim Integrated Products,DS1307 Datasheet
なんたってMaximですよ。
MaximといえばやっぱりMAX232Cでありましょう。
わたくし的にはMaximといえば無条件信頼のブランドです。
DIP8pinというのがなんともありがたいです。
いまどきVccが+5Vというのがうれしいじゃありませんか(下のデータ表参照)。
バックアップ用のバッテリ入力端子がVccと分離しているというあたり、もう涙が出そうです。
よくぞ8pinでそこまで考えてくださった。
で。
CPUとの通信はI2Cと。
これはまあ仕方がありませんでしょう。
実はI2Cはまだ使ったことがありません。
うーん。
ちょっと面倒くさくて、敬遠しておりました。
しかしこういうことになりました以上は、さわらないわけにはいきませんでしょう。
実際にさわってみる前に、まずはざっとデータに目を通しておきましょう。
[出典]Maxim Integrated Products,DS1307 Datasheet
+5VCPUに接続するICとしては、特に問題はありませんでしょう。
ごく普通に扱えそうです。
ちょっと注意が必要なのは、CPUとのインターフェース(データの送受信)です。
こちらが信号波形です。
[出典]Maxim Integrated Products,DS1307 Datasheet
こちらが波形各部の規格値です。
[出典]Maxim Integrated Products,DS1307 Datasheet
波形各部の値の多くが約5μS(MIN)になっています。
DS1307のI2C通信は100KHzなのでそういう値になるのでしょう。
ND80Z3.5(ND80ZV)の場合、プログラムの書き方によっては、5μS以下になってしまうところが出てきそうです。
そこのところが注意点です。
本日は時間がなくなってしまいました。
続きは次回にいたします。
ROM/RAM/RTCボードの製作[第5回]
2017.7.4upload
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