2020.10.1
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[新連載]復活!TINY BASIC
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すべてはここからはじまりました。
中日電工も。
40年前を振り返りつつ新連載です。
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[第101回]


●マイコン独立化セットでTINY BASIC

今まではND80Z3.5やND8080などをWindowsパソコンとUSB接続してWindowsのMSDOSプロンプトの中でZB3BASICを起動してその上でTINY BASICを動かしてきました。
しかし。
なんといってもレトロなTINY BASICですから、ここはやっぱりレトロな独立化セットで動作させてみないわけにはいきませんでしょう。
いままでのUSB接続に代わって、Windowsパソコンから完全に独立したVGAインターフェースのディスプレイ画面とPS/2キーボードの構成のもとでTINY BASICを走らせることになります。
とはいえベースの部分は変わりません。
独立化システムでもZB3BASICの上でTINY BASICを走らせることは同じです。
キーボードからの入力とディスプレイ画面への出力はZB3BASICのシステムサブルーチンをコールします。
理屈の上ではキー入力も画面表示もZB3BASICのシステムサブルーチンが行なうわけですからTINY BASICの本体プログラムはUSB接続型と同じものがそのまま使えるはず…だったのですが。
やっぱりそんなに簡単にはいきませんでした。
微妙なところでうまくいかないところがあってまるっと2日を費やしてしまいました。
やっとなんとか動くようになりましたので、こうして皆様にご披露申し上げる次第です。
とりあえずは独立化セットでスクリーンエディタなし版の「中日電工版」TINY BASICです。
おお。
そうでした。
もうこれで独立化セットについては終ったつもりになっておりました。
まだこのあとスクリーンエディタ版を作らなければなりませんでした。
それからそれからそのあとに、新独立化セットでも試してみなければなりません。
なかなかに手間がかかります。

ND80Z3.5と接続した独立化セットで「中日電工版」TINY BASIC(スクリーンエディタなし版)をテスト実行中の写真です。

左下に見えるのがND80Z3.5です。
試作版なのでシルクもグリーンレジストもありません。
もちろん製品版にはしっかりシルクもグリーンレジストもついていますからご安心ください。
とりあえず動作テストさえできればよいということで作った試作版なのですが、これでもう8年間もしっかり働いてくれています。
余談になりました。
手前はPS/2キーボードです。
その奥に見えているのがVGA/CRTインターフェースボードとSDカード・PS/2キーボードインターフェースボードです。
さらにその奥のVGAディスプレイではブレークテストの画面が表示されています([第98回]参照)

上の画像に写っているVGA画面の写真です。

[第98回]と同じテストをしてみたところです。
LISTコマンドを入力してリスト表示が開始されたところで[Ctrl]+[B]を入力しました。
[Ctrl]+[B]の入力によってリスト表示が途中で打ち切られています。

独立化セットではSDカードをハードディスクの代わりに使います。
下の画像はあらかじめSDカードにセーブしておいたTINY BASICをロードして実行したところです。


ここで独立化セットのための準備作業について説明をしておきます。
独立化セットでは記録媒体としてSDカードを使います。
独立版のTINY BASICプログラムもSDカードにセーブしておいて、起動後にそこからロードすることになります(上の画像)。
そのためにまずはND80Z3.5やND8080にSDカードインターフェースボードを接続します(独立化セットまるごとを接続しても構いません)。
システムROMはSDカードがアクセスでき、かつUSB接続が可能なタイプのROMを実装します。
WindowsパソコンにUSBで接続して、そこでZB3BASICを起動してSDカードにTINY BASICやテキストプログラムなどをセーブします(下の画像参照)。
下はND8080をWindowsパソコンにUSB接続してそこでZB3BASICを起動したところです。

DIRコマンドでSDカードのディレクトリを表示させました。
そこにTINY BASICプログラムをセーブします。
まず/LDコマンドでZB3.EXE(N8ZB3.EXE)と同じフォルダにあらかじめセーブしておいたTINY BASICプログラムをRAMにロードします。
ここではND8080用の独立型TINY BASIC(TINYBS5A.BIN)をアドレス8000にロードしています。
SDカードにセーブするために一旦バッファとしてRAMにセーブするだけですから、8000でなくてもよいのですが、あえて他のアドレスにロードする意味もないでしょうから、ここは素直に8000からロードします。
そのあと今度はSVコマンドで(/SVではありません)同じファイル名、同じアドレス範囲でSDカードにセーブします。
/SVはハードディスクにセーブするコマンドです。
SVはSDカードにセーブするコマンドです。
なお念のため。
/LDはハードディスクからファイルをロードするコマンドです。
LDはSDカードからファイルをロードするコマンドです。
そのあと念のためもう一度DIRコマンドで確認してみました。
ちゃんとTINYBS5A.BINがセーブされていることが確認できました。

本日は時間がありません。
この続きは次回にいたします。

復活!TINY BASIC[第101回]
2020.10.1upload

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