[新連載開始]W65C02マイコンボードの製作
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私としてはW65C02をさわるのは全く初めてです。何から何まで未経験です。さてどうなりますでしょうか。
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[第87回]
●EPROM消去器(2)+11Vをつくる
前回お見せした紫外線殺菌ランプの規格は直流9V〜12V 3W 300mAです。
蛍光管型と違って直流でしかもそれほど高い電圧ではないという点がいいですね。
なんて気楽に構えたのが大間違いでした。
そのことは実際に試してみる段になってわかりました。
それは先の話です。
まずは電源です。
DC12VのACアダプタは手元にあります。
それを使えば簡単なのですがちょっと工夫できないか考えてみることにしました。
以前お客様でDC5Vのところに間違ってDC12Vのアダプタを使ってしまって結果としてICをいくつか破損させてしまったという事例がありました。
また別の例ではたまたまマイコンボードのDCジャックがノートパソコンのACアダプタと口径がぴったりだったために(そんなことがありか!)それがある企業の講習会場での出来事だったのですがついうっかりウチのマイコンボードにノートパソコンのACアダプタを接続してしまったなんてことも起きています(その結果はIC破損)。
大抵のマイコンボードはDC5Vなので(最近のPICなどはDC3V!)手元に9Vとか12VのACアダプタがあるのはちょいと危険ではあります。
ちょうど今テーマにしているROM WRITERはROMの書き込みに+12Vの電圧を使いますがそれはROM WRITERボード内でDCDC回路によって+5Vから+12Vに昇圧しています。
それそれ。
それを利用できれば+5V電源だけで済むので安全です。
ROM WRITERのDCDC回路は「27C256WRITER組立キット」[第13回]にあります。
そこではVo=12.75Vの場合の計算例について書いています。
下の部分です。
またVo=12.75Vの場合は
R2=12.75×12−15=138KΩ
これをそのまま使ってしまえば簡単なのですけれど。
まさか規格ぎりぎりで余裕無しなんてことはないとは思いますけれど一応9V〜12Vという幅がありますからまずはもう少し低い電圧で試してみることにしました。
それであらためて回路図をながめてみました。
R4をショートするともう少し低い出力電圧になりそうです。

12.75Vの場合のR2(実際はR2+R4)は138KΩです。
そこを下のように変えて計算してみました。
12.75→X
138KΩ→120KΩ
X=(120+15)/12
=11.25V
おお。
11Vちょいという結果になりました。
これでいきましょう。
問題は果たしてこの出力電圧で300mAが取り出せるかどうかです。
手っ取り早いのは出力に抵抗をつないでみることです。
それも計算してみました。
昔懐かしいオームの法則です。
中学の理科で習いましたでしょう。
I=E/R
これを変形して
R=11.25/0.3
≒38Ω
うーん。
ちょっとハンパな値ですが。
あれ?
Wは大丈夫か?
W=IE
=3.375W
あかん。
3Wを越えとるじゃないか。
手元にそんな抵抗はありません。
普通に持っているのはみな1/4W。
ここは頭を使いましょう。
こんなものを即席で作りましたよ。

1/4W560Ωを16本並列につなぎました。
合成抵抗は?
560/16=35Ω
I=11.25/35
≒0.32A
まあまあよい数値になりました。
この場合のWをあらためて計算してみますと。
W=11.25*0.32
=3.6
3.6/16=0.225W
1本あたりは0.225Wですから許容範囲に収まりました。
さっそくテストしてみました。

出力電圧はちょい低めですが約11Vです。
電流はちょうど300mAです。

おお。
これなら使えるじゃありませんか。
いざ本番。

あれ?
なんだか様子がおかしいような。
フィラメントがぼっと赤くなっているだけでこんなんで紫外線が出ている???
ま。ま。とにかく書き込み済みのROMを密着して15分ほど照射してみました。

さて。
その結果は。
全く消去されていませんでした。
あかん。
粗悪品を掴まされてしまった。
いえ。
粗悪品などではありませんでした。
ちゃんとまっとうな紫外線殺菌ランプでした。
ここに書いた方法では駄目だったのでした。
なかなかに苦労いたしますです。
次回に続きます。
W65C02マイコンボードの製作[第87回]
2026.10.19 upload
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