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感想 2001年上期

みんなのいえ
お酒落なマイホームを夢見る若い夫婦。新進気鋭のインテリア・デザイナーに設計を依頼する。一方施工の方は妻の父親で頑固な大工が行うことになり、混乱の日々が始まった。デザイナーと大工、全く正反対なふたりの男の対立と葛藤・暴走。夫婦に襲い掛かる想像を絶するトラブルの数々……。はたして理想の新居は完成する のだろうか。新居建築の様々なエピソードを描きながら、ふたりの男の葛藤のドラマであり、家族と夫婦の物語でもある「ホームコメ ディ」。


2001年6月 東京マリーゴールド サロンシネマ 青春ドラマも女性が中心。
都会に働く、生活する若者の夢と恋。1年草のマリーゴールドに引っ掛けて、期限付きの恋に引かれるドラマはテレビドラマのよう。自分が20代なら共感するのだろうか?
みんなのいえ 宝塚会館 三谷幸喜の脚本、監督。
ギャグのセンスがいい。主演のココリコの田中がいい味が出ている。家を建てるという事は、建てることが目的であるが、それにかかわる人達のドラマともいえる。このドラマは家の数だけあるのかもしれない。
ザ・ダイバー 朝日会館 またまた、ロバート・デ・ニーロ。
黒人青年が白人社会に挑戦する。アメリカ海軍のダイバーを狙う。「タイタンズを忘れない」では、チームでの挑戦が、ここでは個人のチャレンジとなっている。その分盛り上がりに欠けた。
2001年5月 15ミニッツ 名画座 渋い役柄が多くなった、ロバート・デ・ニーロ。
アメリカのテレビの世界、視聴率のためならなんでもする。暴力、殺し、何でもあり。昔、「アンカーマン」の映画があった。自殺をするところを放映する。それと同じテーマ。誰でも15分間は主人公になれる。報道の自由を御旗にして土足で踏み込むテレビ、週刊誌の世界。いかに、梨本さんが自説を述べようとも、弱いものいじめの構図は変わらない。芸能界、表裏一体の危ない世界かもしれない。
天使のくれた時間 朝日会館 切れた男を演じるとピカイチ、ニコラス・ケイジ主演。
人生は選択の連続。どんな分岐点も、その時の決断の結果が現在の自分である。その時の判断は、良かったのか、悪かったのか、誰にも分からない。
そんな人生を、ある天使が、違う選択をしたときの結果を見せてくれる。その時、あなたはどう思いますか?
人は中年になると、時には思い出すテーマである。身につまされるような身近なテーマは少々つらい。
タイタンズを忘れない ワーナー・マイカル 今からほんの30年前、まだまだ黒人問題が残るアメリカ、バージニア州アレキサンドリア。フットボールを通して人種問題を乗り越える。実話。事実は小説よりも奇なり。感動のドラマです。
クリクリのいた夏 映画サークルの例会(第282回) 1999年フランス映画。30年代初頭のフランスの片田舎の生活風景。優雅で自由で、なにより温かい人間同士のつながり。私が育った日本の田舎も同じ温かさがあった。ものが無い温かさかもしれない。人の生活が生き生きしていた。そんなことが映画のスクリーンからあふれてくる。
トラフィック スカラ座 マケル・ダグラス。麻薬は撲滅できるか?映画の展開が難解である。たしかにテーマは難しい。であればドラマは簡単であるほうが見やすいであろうに?!2001年アカデミー賞受賞。評判にしては映画そのものの面白さに欠ける。
2001年4月 隣のヒットマン 名画座 ブルース・ウィルス。コメディです。
平和な郊外に、心やさしい殺し屋が越してきた。
殺しとコメディー、どこか素直に笑えないな?
郡上一揆 サロンシネマ 今は、江戸時代の一揆を見ての感想は難しい。映画そのものは見れば面白かったけれど、現実世界とのギャップが大きく、「まだ水戸黄門の方が身近なテーマ」としか言えない。現在はアメリカ映画の西部劇もこんな感じかもしれない。
キャスト・アウェイ 宝塚会館 アカデミー賞ノミネート作品。トム・ハンクスは「フォレストガンプ一期一会」のイメージが残る。飛行機事故による無人島生活。絶望の中で生きる希望は家族(恋人)。4年の歳月の上、生還。恋人は?会社は?自分の居場所が無くなると人は旅に出る。青春ドラマの終わり方みたいです。
プルーフ・オブ・ライフ スカラ座 交渉人(ネゴシエーター)のテーマドラマをよく見る気がする。今回は、南米。会社の社員の誘拐交渉。最後は単独奪回を実行する。戦争に化けていく。ヒーローはいつもかっこいい。
セリフの中で、「なぜ交渉人の仕事を選んだのか?」に答えて、「他に出来る人間が居なかった。自分はそれが出来た。」というところが印象に残る。
小説家を見つけたら 朝日会館 ショーン・コネリーの渋い小説家に感心。
才能ある学生が自分の能力を発見する。人生は人との出会い。人と触れ合うことで、人種を越えて、年齢を越えて、相手のために何かをしてあげる。心を豊かにしてくれるドラマです。
2001年3月 バガー・ヴァンスの伝説 朝日会館 天才ゴルファーがゴルフマッチにいどむ。そのとき謎のキャディに助けられる。
ゴルフはメンタルなスポーツです。技術が同じぐらいなら、精神力がものをいう。ゴルフ場で唯一の見方は自分のキャディのみ。そんなことが良く分かる映画。
スナッチ 宝塚会館 ロンドンが舞台のギャング映画。
ブラッド・ピット等のコメディ。ドタバタ喜劇の笑いが好きな人は良いかも。
アンブレイカブル ルーブル 強運の持ち主としてドラマが始まる。
主人公は2人と考えたほうが分かりやすい。幸運な男と、不幸な男。スーパーマンとガラス男。そんな対比がある。
結末が尻切れとんぼ、という感じ。
東洋ではこんなスーパーマンは仙人になる手がある。
2001年2月 クリムゾン・リバー 宝塚会館 エリート教育の大学、実はエリート人間を作る大学。血の匂いのするドラマは江戸川乱歩を思い出す。フランス映画ではナチス。2人刑事のひとり、ジャン・レノの雰囲気は今回も面白い。
ペイ・フォワード スカラ座 一人の中学生が先生の命題「世界を変える方法」を考え実践する。ニューヨーク中に広がったこの運動「先おくり」。結局は自分のところに戻ってくる。
最後に主人公を死なす必要も無いだろうが、感動もんのドラマです。
ザウォッチャー 名画座 キアヌリーブスの映画。
警官と犯罪者の追いかけっこ。お互いの深層心理がテーマ。まあまあです。期待をさせないところがいい。
ダンサーインザダーク 東洋座 ともかく、ミュージカル。なんとも感想が難しい。なんでこれがカンヌ映画祭の金賞?信じられない。「サウンドオブミュージック」で感動をしたミュージカル。「雨に歌えば」のタップダンス。比較したくないなーーー。
あの子を探して 映画サークルの例会 99年、中国・米国合作。
中国の僻地、貧しい生活の中、代用教員は13歳。生活のため先生を演じる。それでも先生は先生。28人の小学校。出稼ぎの生徒を探しにいくドラマ。内容は幼稚でも人の心のどこかにすがすがしい風が生まれる。笑顔に感謝。
ハート・オブ・ウーマン 宝塚会館 ある日、女性の考えていることが分かるようになる男(メル・ギブソン)。何をしたくなる?決してやましい方向でなく。
現在の景気を左右する女性の購買力。
「ナイキ」のコマーシャルが良かった。
それにしても男の弱さが身にしみるドラマです。女性だとそうは感じないだろうな?
2001年1月 アートオブウォー 宝塚会館 ひさしぶりスパイ物。007の新作がない昨今、ソ連がなくなってからスパイ映画は題材が難しい。今回は国連と中国。
インターネット、モバイル等、新しい装置はそれなりに面白い。
レッドプラネット 名画座 火星の題材は多い。最近では「ミッション・トウ・マーズ」。火星に生命体がいたら?空気があったら?SF好きなら文句無く観られる。
バーティカルリミット ルーブル 雪山はすばらしい。自然の厳しさを強調し過ぎ。テーマは登山、極限、人間愛?芥川龍之介の「蜘蛛の糸」そのもの。
ホワットライズビニース 宝塚会館 オカルトもんです。
ハリソンフォードの悪役です。冬に見ると、ますます寒くなります。