中部高地の最重要遺跡 発掘報告書『藤内』刊行! このほど教育委員会では、藤内(とうない)遺跡の発掘調査報告書 を刊行しました。 藤内遺跡は烏帽子地籍の尾根に位置します。この周辺には九兵衛尾根、 狢沢、新道、籠畑など重要な遺跡が集中しています。 昭和28年の第1次発掘より4次にわたる調査が行われ、貴重な多くの 遺物が出土しています。その中で特殊遺構、9号住居址、32号住居址他 から出土した土器や石器199点は、2002年に国の重要文化財に指定され ました。その内容は井戸尻文化の宗教センターといってもよいほどで、 中部高地の最重要遺跡のひとつと言えるものです。 本報告書はB5版・630ページで、膨大な出土品を図化し、過去の 調査も可能な限り再検証し、詳細な解説を加えています。 また藤内式土器を再検証して新たな編年を提示するとともに、土器図 像についての総括的な研究も収録しています。 頒価は2500円、井戸尻考古館で扱っています。![]()
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神像筒形土器(重文) 半人半蛙文有孔鍔付土器(重文)
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第32号住居址 石鍬 【戻る】