景風掘発 (器土形筒文画区) |
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こんなページまでご覧いただき、ありがとう! あれれ、期間限定のはずだったんだけど、一部で“表”よりも 好評であったため、ここに残されることになったぞ! ばんざーい!!(^o^)/~ ・・・なのか? いいのか? まあいいや。ここでは学芸員Kによる、ちょっと違ったお話を ざっくばらんにつづります。 内容についてはあまり深く詮索しないようにお願いしますよ。 くれぐれも長居は禁物、クセにならないようご注意を! |
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双眼五重深鉢 (町指定有形文化財) 藤内T式 高さ57.6cm 重厚な存在感は、ほかの土器を圧倒する よね。でも、そもそもこのくびれは何? 見逃せないのはその文様。一つ一つが 独立していて、同じ文様でも段によって 表現方法が違っていたり。“文字”とは いかないまでも“記号”として成立して いるといっていいかも。 縄文人がこの土器をみると「ふんふん、 あ、そう、な〜るほどね」って具合に なるのではないかな。 |
縦帯区画文筒形土器 (町指定有形文化財) 藤内T式 高さ48.0cm とにかく全面にわたってスキがないよね。 ニクイばかりの文様構成。 縦方向に区画された文様構成になってい るから「縦帯区画文」というんだけど、 実はこの文様のルーツは北陸地方だと考 えられているよ。 このタイプの土器はあちこちにあるけど、 コイツが文句なしのナンバーワンだ。 隣の双眼五重深鉢と同じ14号住居から 出土している。これは相当な家だよ。 |
双眼深鉢 藤内T式 復元高24.0cm 小ぶりで膚も荒れているけど、形のよい 土器だね。 双眼というのは土器の口縁に付けられた 二つの大きな○が、双つの眼を表すから。 注目してほしいのはその眼。輪っかにな ってるから、眼球はないよ。だけどよく 見ると、向かって右は後ろが透けて明る くて、左は閉じていて暗い。つまりこの 神の像は、右眼が黒で左眼が白。右が陰 で左が陽になっているんだ。これが約束。 なぜかって?それは考古館で。 |
双耳状口縁深鉢 藤内T式 高さ13.5cm 手のひらにちょこんとおさまる小さな土 器。小さいけれどすごく丁寧にできてる。 底から口まで、形よく成形して、文様も 細かく付けているよ。 Jの字に垂下する隆線は蛇だという人も いるけど、頭の表現がないからどうかな。 なによりも壊れることなく「ころん」と 出てきた、それが嬉しいよね。 この土器を作った人の“愛”が感じられ るかな。 |
半隆起線文深鉢 藤内T式 復元高27.7cm この土器の形、ほかにあまり似たもの が無いんだ。ちょっと珍しい。それか ら文様も太めの竹の管を半分に割った ものでグイグイ付けている。 けどね、上のくびれたあたり、その竹 管文様をわざわざ指先でこすって消し ているところがある。そこにこの土器 の本当の意味が隠されているらしい。 それから今はひとつしか残ってないけ ど、口縁には3つの小さな輪が並んで つけられていたようだね。 |
有孔鍔付壺 藤内T式 復元高12.0cm れている。ところどころに黒と赤の塗料 が残っているから、きっとこの土器はき れいに塗りあげられた物だっただろうね。 正面には粘土ひもで何かが形づくられて いる。蛇か腕のようだけど、はっきりし ない。 有孔鍔付土器は酒造りの器だと考えられ ている。そしてこの土器には蛙や蛇、半 分人で半分蛙の半人半蛙の像がよく見ら るから、それに関係したものかな。 そうそう、この土器を太鼓だという人が いるけど、この大きさ、見てよ。そんな はずないじゃん。 |
双眼深鉢 藤内U式 復元高36.7cm あちこちに双眼がついている土器。それに、 なんだかヒレのような風になっている。 口縁に上を向いた双眼があるね。その右眼 は円ではなくて、しずく形につりあがって いる。じつはこれ、重要文化財に指定され ている藤内32号住居址の神像筒形土器の眼 と、全く同じ表現なんだ。 少し膚がガサついてるけど、バランスの良 い、格好いい土器だ。俺は好きだ。 |
人面系大深鉢 曽利T式 復元高61.0cm 大きな土器。口縁に大きな渦巻きとW字形 の文様がある。これは月に関係する図像だ と考えられている。 この土器は曽利T式という時期のものなん だが、この前の時期、藤内・井戸尻式の頃 には土器の口縁に顔がつく、人面深鉢とい う、女神の像をかたどった土器がある。そ の流れをうけた土器だ。 そこに女神の顔はないけれど、同じような 祭りの場面で使われたのかもしれない。と ても重要な土器だな。 |