〜基本的な戦術〜 =スペクトラルフォース 愛しき邪悪= |
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●ワシは未だに美しい!!最近遊ばなくなって久しいこのゲームですが、実は私このゲームの進行術について多少ながら自信があります。クリア回数は13回と少なめですが、ゲームオーバー回数が現状ゼロ、リセットも全プレイ通して一度だけということで、少なくともリセットを繰り返して「あのゲーム楽勝じゃん」などと語る人間よりははるかに進行に関し上手であるとそう思っています。参考までに、攻略国のリストを。
リセットは前述の通り一度だけ、冥界軍先発隊において各勢力の誘導に失敗し無名兵団が最後まで生き残ってしまったときです。苦労したのは冥界軍先発隊とギュフィ王国軍、前者はクリア条件の確保のため無名兵団をどう潰すかということと潰した後に発見するまでの時間、後者は純粋にプレイ難度。5、6年にわたり魔王軍の猛攻を一国のみで耐え抜くのは本当に大変でした。 ということで、まあ旬は完全に、すでに5年くらい前に過ぎ去っているゲームではありますが、今から遊ぼうという方には少しは参考になることも言えるのではないでしょうか。
●兵士の調達最初に覚えておいてほしいのは、国家全体で保有できる兵士の数は国力×10という事実です。税収の月を迎えたとき、国力が100で武将がすでに400人の兵を保有していたならば、新たに補充されてくる兵員は600人になるということですね。いつか別のところでお話ししている「引き抜いた武将の兵士が無駄になるかも知れないよ」という事柄はここに起因しています。 ですので、まずは国力を上げることが最優先になります。それにはもちろん金が要りますね。そこで最初の税収ではとにかく保有している通貨を増やします。交換レートが小数に入っているのでもない限り、通貨以外の所有資産を換金して構いません。ただし、極端にレートが低いものがあったのなら先をちょっとだけ当て込んで買っておいてもいいでしょう。 国力上昇は内政月の「投資」で行います。いざゲームが始まっても、基本的には国力上昇を優先的に行います。最初期で領土が一つしかない場合はなりふり構っていられませんが、指針としては接敵していない、奥まった領土から国力を上げてゆくべきでしょう。接敵している領地の国力を上げて敵に奪取されてしまったら目も当てられません。もっとも、敵領土の誘導を行うのならこの限りでもありませんが。ただし、国力の最大値は一領土につき200となっています。これ以上はまったく加算されなくなりますので、注意してください。
●武将の調達人材の調達は外交月の「説得」か、人事月の「探索」で行います。初期はとにかく人手が欲しいですから、どんな国家を選択したのであってもあまり選り好みはしないことをお勧めします。ただ、程度というものがありますよね。で、選択の基準として、微妙なのを引っ掛けてきた場合は初期状況なら「一芸特化型」のほうが優先順位は高くなります。(攻略本などで)能力水準を眺めてみて一つでも4以上をマークしているものがあったなら記憶においておいてもいいでしょうし、二項目以上高い数値があるのならその武将は優先的に確保していくべきです。特に忠誠が低くて優秀という武将などは積極的に引き抜きをかけるのがよいでしょう。この場合のお勧めとしては、魔王軍にいるゴルベリアス。武力が高く知力が平均、忠誠が最低と序盤の戦闘用としてはうってつけの引き抜かれ要員です。 逆に、これは入れないほうがいいというのは能力水準の低い武将で特に武力、知力のどちらかが最低になっている武将、また逃亡癖のある武将になります。理由は、前者は戦場で必須の「攻撃陣形」「対魔陣形」が選択できない、これに尽きます。攻撃陣形が取れなければ攻撃力不足でひねり潰されるだけですし、対魔陣形が取れなければ必殺技の直撃を受け続けることになります。戦場では使い物になりません。 一方後者は数こそ限られているのですが、どれほどこちらが有利であろうとも一定の確率で戦闘を放棄して敗北扱いになってしまいますので、はっきり言って存在自体が自軍には無用です。初めからこういった存在がいる軍では彼らの存在意義は戦闘以外のところに求めるようにし(内政専門、城攻め専門など)手ごまが整ってきたら解雇、エンディング条件の国は……諦めるしかありませんね。まして君主の国では、さすがにゲームオーバーを覚悟するしかないでしょう。 もう一つ。これは攻略本に小さくしか書かれていないことで、以前にこのサイトでも取り上げたことがありますが、「プレイヤー自ら潰した国家の所属武将は、処刑・解放に関わらず戦後処理以降は登場しない」という話があります。これが事実か否か、それは残念ながら確認できていません(そもそもある一度のプレイにおいて、200人の武将全員が登場しているのかも怪しい)ので断言はできないのですが、エンディング条件に特定国家の君主が必要であるなどといった場合もありますので一応注意は払っておいたほうがいいでしょう。
●戦闘を仕掛けるタイミングこれは言うまでもなく、目標が疲弊した瞬間でしょう。または引き抜きの成功により一時的に所持兵力が増加した場合、などですか。ただし、周囲に他の国家があったりする場合などはそちらによる侵攻なども視野に入れておかないとなりません。特に序盤、隣接国家が多い場合などは立て続けに攻め込まれることも考えられますので、隣接領土の多い国などで遊ぶ場合は周囲の国家と同盟を取っておいたほうがよいでしょう。 どうしてもこちらから攻め込まなくてはならない場合、目安にすべきは国力の高さと城壁値の低さでしょうか。奪った領土の国力が高ければ、次回の税収以降から敵国の最大兵力が減っていきますので戦闘そのものが楽になりますし、城壁値が低ければ陥落させるのが楽になります。特にコンピュータはあまり国力を上げない傾向があるので、国力の大きな領土を奪うのは戦力低下という意味で最大の効率をもたらします。なお、私の経験において一度の城攻めで削り切ることのできた城壁値は15程度です。ただしこれは好条件が揃い揃った結果にすぎませんので、実際は10程度までを陥落可能の目安にしておけばよいのではないでしょうか。実際の城攻めにおいて、最初の一分間で一枚目の壁が潰せればよほどのことがない限りは勝利が確定したと見て間違いありません。また、城攻めで攻撃側に一番被害が出るのは実は潰した壁を乗り越えるときですので、もし60秒ぎりぎりの時点で壁を潰せたのならほとんど被害がないという嬉しい事態になります。まあ狙ってできることではありませんけれども。 もう一つ、戦闘月が税収までに複数回予定されていて、早い段階で敵の所持兵力を根絶させることが出来た場合、税収の月までは遠慮なく攻め込んでいって構いません。最初の戦闘で野戦に出せる兵をなくしている以上敵は城の防衛に回るしかなく、ほぼ無傷での勝利が可能になるからです。城壁値の低い領土を狙えば芋づる式に領土を奪っていけます。ドラゴンソウル獲得を狙う場合などはこういった状況を活用し、城攻めにおいては優秀な外交官などに説得させるのが上策でしょう。
●戦場においての注意いざ野戦に移ったときに最優先で注意すべきは自軍武将、兵種と戦場、天候の相性です。こちらは軒並み×、敵は軒並み○では戦いになりません。まあここまで極端な話はそうそうないでしょうが、これは小さなことのように見えて意外に大きな修正(カエル兵で天候を雨にすれば、どれほどのものか理解できるでしょう)ですので、可能ならば注意を払うのがよいでしょう。 実戦においては、最初の交戦であるならば攻撃陣形を選択するのが最上策です。相手と自分の能力差がよほど著しいのでもない限りは三方不敗、波状攻撃は選択することはないでしょう。この二つは決戦用、確実な勝利を目論む場合にのみ選択し、波天陣形と暗殺陣形は敵の必殺技を受けつつも敵の殲滅が必要な場合にのみ使うものと思っておけば結構です。攻撃陣形を選択できない武将は先ほども言ったとおり戦場では欠陥品以外の何者でもありませんので、戦場に出してはなりません。どうしてもそういう武将を戦場に出さなければならない場合は90人程度に兵数を抑えておいて、撹乱戦法を連発するしかないでしょう。 幾度かの交戦を経て互いに必殺技ゲージが溜まり始めた辺りから、プレイヤーの腕の見せ所になります。覚えておくべきことは、「攻撃陣形は通常攻撃力が二倍になる代わりに必殺技耐性が半分になる」「対魔陣形は必殺技を完全防御できる代わりに通常攻撃力が4分の1になり、士気を少し消費する」ということです。攻撃力を上げつつも必殺技耐性は変動しない、というのは先ほど言った特殊陣形4種、ただしこれらは大きく士気を消費しますのであまり乱発はできません。要するに、被害を抑えるのならば敵の必殺技使用のタイミングやその性質を見極めたうえで的確に対魔陣形を使用し、攻撃陣形や必殺技を適切に使用して敵の兵力および士気を大きく削っていくということが必須になるわけです。もちろん兵種による防御効果もありますが、それに頼って確実な効果が期待できるのは敵の手の内が確実に見えている場合だけでしょう。ひよこ虫は火炎以外の必殺技には絶対無敵ですが、通常攻撃力がお話にならないほど弱いため攻略本で書かれているほど当てにはできません。 具体的にどうするのか。「まずは敵をよく観ろ」とは個人的に好きな漫画の台詞ですが、攻略本があるのならそれを参照しても構いませんし兵種に忍者がいるのなら交戦前の情報確認で確認しても構いません。とにかく事前に敵武将の所持する必殺技の性質を把握しておく必要があります。また、敵武将の士気も大事な要素ですね。それらを把握した上で戦場に立ったなら、あとは敵の技ゲージや状況をよく見ていれば必殺技の使用タイミングや対魔陣形の使用タイミングもおのずと見えてきます。
●具体的にはどうすればいいか簡単な例を挙げましょうか。敵武将の所持必殺技が天候変化、攻撃呪文、回復呪文の順に並んでいたとするなら、技ゲージがレベル1しかたまっていない場合はどんな場合でも攻撃陣形で突撃していくべきです。レベル2までたまっていたとするなら、天候を見て敵が変化させるか否かを読み、もしすでに変化させた後なら攻撃呪文を使用する可能性を考える必要が生じるでしょう。レベル3までたまっていたなら、兵力差を見て回復に出るかそれとも乾坤一擲で攻撃に来るかを考え、それから行動を選択する必要があります。まあ、難しそうかなと感じるかもしれませんが、実は簡単なことです。 指針をお話ししましょう。敵が回復ないし天候変化を確実に使う状況であれば、攻撃力を上げる陣形で突撃をかけます。敵が対魔陣形を使用すると見たときも同様です。逆に敵が攻撃技を使ってくる状況であれば対魔陣形でガード、こちらから必殺技を撃ち込むときは必ず敵の士気が5%を切っていることを確認してください。よく発生するのは「敵が回復か攻撃技か、どちらを使ってくるのか賭けになる」という状況ですが、勘を信じるなら決め打ち(意外と当たるようになります)、不安を感じるのであれば通常陣形で様子を見ましょう。もし状況が許し、またそれを必要とされるのであれば、暗殺陣形か波天陣形を使えばよいかと思います。このように気を使っていれば、少なくとも、1000人が一気に7人になるとかそういった事態は避けられるはずです。 とりあえず、このゲームのコンピュータは意外とよく状況を見ています。こちらの兵力が少ないときに逆転目的で最大奥義を繰り出してもヒットすることはかなり少ないですし、こちらが兵力で圧倒しているような場合は撹乱戦法や必殺技の空撃ちなどで少しでも兵員なり士気なりに被害を出そうとしてきます。ですが、クセを見切れば面白いように勝てるようになります。慣れてしまえばそれこそ通常戦闘以外での被害はほとんどなくなったりしますし、横で見ている人に「なぜそこまで見える?」とか言われてちょっとした超能力者気分も味わえますから是非練習してみてください。 言い忘れてました。当たり前のことですが、こちらから攻め込んで先に2人、最悪でも3人潰されたのならその戦闘は撤退し、すぐさま内政画面において待機武将と潰された武将を交代させてください。理由は簡単、完全敗北させられた直後によその国に攻め込まれたら確実な終わりが待っているからです。退き際を見極めるというのもまた大事なこと、撤退は敗北ではありませんから明日のためにも退きましょう。ま、言うまでもないこととは思いますが。
●その他、知っておくといいこと私の知っていること、できることでお伝えできるのは現状このくらいです。何かあればまた追記はしたいと思いますが、どうなるかはちょっと分かりませんね。 それで、ここでは上記の事柄のほかに気づいたことなどを書き出します。 まず、国を落としたときに入手できる各種アイテムはそれぞれの領地ごとに入手できるものが決まっています。これは攻略本にも書かれていることですので誰でもご承知のことと思いますが、実は一つの領土から何度でも入手できます。一度取った領地を敵に取られ、また取り返したときなどはもう一度そのアイテムが入手できるということですね。これにより、領土の誘導をうまく行うことで特定の能力強化が無制限にできます。その気になれば、所属武将全員能力最高ということも可能です。ただし、絶望的に時間がかかることは請け合いですが。 このゲームでは、コンピュータは実はあまり好戦的ではありません。よほどの勢力差があると踏んだか、またはよほど追い込まれでもしない限りはそうそう攻め込んできませんので、同盟などを併せてうまく使っていけば序盤でも無用な戦闘を回避できるはずです。もう一つ、内政の傾向としてコンピュータは国力より城壁値を上げたがります。これがため、前述のように国力の高い領地を切り崩していくという戦い方が非常に有効になるのです。ただし基本的に城を陥としにくいということでもありますので、説得をうまく使っていくことも必要になるでしょう。 戦闘において、宿縁のある者たちはしばしばイベントを展開したりしますが、プレイヤーから先に攻め込んだ際に、敵味方にそういう武将同士が存在していてしかもプレイヤーがその片割れを選択すると敵も必ずもう片方の武将を選択します。複数いる場合はその候補の中でランダムになるようですが、どうにしろ特定の武将を引きずり出したい場合などは覚えておくとよいでしょう。なお、これは野戦に限らず城攻めにおいても同様です。シーマ・ツヴァイに説得させようと思ったら敵にジャドウがいた、なんていう場合は確実にジャドウが選択されてしまいますので、この戦闘では事実上説得不可能になってしまいますね。 先ほども少しお話ししましたが、各領土の国力最大値は200、そして武将が保有できる兵士数は一人頭1000人。抱えておける武将の最大数が君主を含めて10人であることを考えると、とりあえず兵士の数を賄うだけなら国力が1000、極端な話領土が5つあればよいことになってしまいます。ただし、プレイしていての感覚になりますが、このゲームは武将にあまり暇を持て余させると出奔の可能性が上がるようです。忠誠の高い武将でもあっさりと離脱するようになりますので、面倒くさいなどと言わず後方の領土でも開墾させておくことをお勧めします。 その他、過去取りまとめたことは別の箇所にあります。この項目からも接続しておきますので、併せて参考になさってください。
●そろそろ歳ですから 私も自分の得たことを後に残してみようかな、なんて考え出したり。私が後ろに残すことを許されているのはこういった記憶だけですので、有効に使ってくれる人でもあれば幸いですね。
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