〜最愛のゲーム音楽2〜 =流しておけばそれで満足= |
|
---|---|
![]() |
![]() |
●今度は、流しておくだけで満足な音楽の話とかまたゲーム音楽の話。前これは言わなかったんですけども、思い返してみると私って好きになってさんざん遊んで、でそれなりに上手になれたゲームというのは全部音楽に「恋」をしたゲームばかりなんですね。レイフォース然り(1クレジット6面到達)、ナックルヘッズ然り(藤岡にて1クレジットオールクリア)、ドラゴンセイバー然り(1クレジット7面到達)、エスプガルーダ然り(最終ボス撃破直前)。音楽が聞きたいから、いっぱい遊ぶ。するうちゲームも好きになり、いつしか先に進めるようになる。ま、私自身のポテンシャルが低いこともあって概ね「ある程度」までしか伸びないんですけれども、それでも気合入れて遊んでるゲームってのはみんな音楽が好きです。逆に音楽が駄目なゲームのことはあんまり覚えてませんね。つまりはそういうことなんでしょう。 そんなことなんで、今日は前にお話しし切らなかった音楽とか他印象に残ってる曲とか、そういうところから話をしたいと思います。
■エスプガルーダ =プレイステーション2 同タイトル=何回もこのゲーム取り上げてますね。まあ、本当に好きなゲームなんで我慢してくださいな。出会いのいきさつ他は別の項で書いていますが、そこでも書いた通りこのゲームではまずキャラクターセレクトの音楽に恋をしました。それからちょこちょこ遊んでいた折にメーカーサイトにてプレイ映像のダウンロードをしていまして、そこでステージ1の映像をもらってから本格的に音楽が好きになりました。ところで、こういう音楽って「とらんす」って言うんですか? ぜんぜんわかんないよ、いいものはよくて悪いものは悪い。好きか、嫌いか。それだけが判断基準だもの。 後に、メーカーサイトで「サウンドトラック発売」の報を聞き「絶対買うぞー」と決めていたら、なんですか予約販売は開始15分で売り切れたとか恐ろしいうわさじゃないですか。こうなると気が気でなくなります。結局販売開始の30分前から販売ページにアクセスしっぱなし、再読み込みしまくりでほぼ販売開始と同時に購入申し込みをしてしまいました。……良かったよぅ、ちゃんと買えて……。それでこのサウンドトラック販売の話ですけど、結局数時間保たなかったみたいですね。あっという間に売り切れたとか、そんな話ばっかり耳に入ります。 ……ああ、6/17の発売日が心からほんとに楽しみです。久しぶり、こんなに何かが待ち遠しいのって。一応予約も近所で取ったけど、あの馬鹿店員忘れてるんじゃねえだろうな? ま、そしたらその下らない命で責任取ってもらいますか。 追記。「予約は受理されていないのではないか」と考えていましたが、まあ一応受理されていたみたいですね。無事に購入の運びになりました。ヨカッタネ、責任取らされなくて。というか、すでにあの店員顔みかけないんですよね。もうクビにでもなったか。あとこのゲーム、上でも書きましたけどサウンドトラックは絶好評のうちに販売終了、さっさと絶版となっております。ですので、今から音楽聴くのであれば、ゲーム買うのが一番確実でしょうね。
■アーマードコアシリーズ =プレステなど同タイトル各種 一部の曲は同ネクサスにて鑑賞可能=かつて本当にハマったロボット組み立てアクションですね。やはり一番印象に残るのは、一番長く遊んだ最初期シリーズですか。実際のところステージ中にかかる曲では「Complete Physical」と「Circulation」くらいしか(一番繰り返して遊んだミッションの曲ですから)印象に残ってないんですが、やはりこのゲームの音楽ならばメインメニューでかかる「Shape Memory Alloys」を忘れることはできないです。最も長く聴くことになるであろう音楽に、かくまで耳に心地いい音楽を当ててくれた。実に見事な選択と思います。 他、これはあまり長い縁ではありませんでしたがアーマードコア2、また同3のメインメニュー(それぞれ『Roundabout』『Artificial Sky II』という曲名だそうです)これらも流して耳に心地いい音楽で非常に好感を持ったのを覚えています。もっとも2と同アナザーエイジはメニューそのものの不備(5作品も重ねておいて最初作からまったく進歩なし)とシナリオの難易度の高さに辟易して中断、3は一通りクリアはしたものの一部のパーツが入手できず、また初作ほど興が乗らなかったというのもあって手放してしまったのですが。でも、ネクサスのサウンドトラックモードにこれらの曲が入ってなかったのは痛恨でした。「Roundabout」は純粋に流しておいて気持ちよく、「Artificial Sky II」はゲーム全体の斜陽の雰囲気をよく表しているという、どちらも名曲と思っています。 メインメニューといえば同ネクサスや「フレームグライド」でもやはり流しておいて気持ちいい曲が当てられていましたね。思うに、このメーカーはそういう勘所が分かっているのかも知れません。フレームグライドのメインメニューも、いい曲ですよ。あともう一つ、さっきお話しした「Shape Memory Alloys」ですが、実は原曲と各サウンドトラック収録の曲ではほんの少し音が違います。少し、後発のアレンジ版の方が硬質になっている(強く響く)音があるように感じますね。 それとそれと、これはすっかり忘れてましたけれど。3とサイレントラインのラストステージ、それぞれ「On Satelloid」「Lapse Of Time」というそうですが、これどっちもものすごくきれいな曲です。前者はもうシナリオの展開やステージ中に入ってくるクレスト代表の通信の内容、それに管理者そのものの意志と合わせて見れば「このシーンはこの曲こそがベストでしょう」と、うまく説明できないんですけれどもそう確信してしまう、そういう曲。後者も似たような状況ではありますが、こちらはより悲哀が強調されてまして、もうとにかく哀しいから聴けと、そう言いたくなってしまいます。サントラもまだ売ってるようだし、欲しいといえば欲しいんですけれども、いかんせん金が……。 それで、こういう音楽は「てくの」って言うんですか? ……やっぱり、ぜんぜんわかんない。ビートマニアとかもジャンルで表記してますけど、どうしてもさっぱりですねえ。まあ、私にとってはどうでもいいことですから。
■ゴジラジェネレーション マキシマムインパクト =ドリームキャスト 同タイトル=実は未だに遊んでいる、我が家では恐らく最も長寿なゲームです。遊ぶたび、未だに進歩成長がある。こんなゲーム、なかなかありません。なんであんなに人気ないかな。そもそも知られてないのかな。 このゲームは全体に音楽がかっこいい、とは以前別の項で書きましたけど、特に私はラスト、VSデストロイヤの曲が好きです。それもサウンドテストではなく、実際に戦っている最中にかかっているのが。繰り返して取り上げていますが、デストロイヤは大変きつい戦いを強いられる相手です。そんな相手との「潰し合い」、もう小ざかしいことなんて考えていられない。唯一つ、互いに標的の死を目論んで力と力をぶつけ合う。そういう状況、それをよく表現している曲と思いますし、実際そういう戦闘にはよく合う曲なんですね。一般にあるシューティングのように細かい回避や激しい弾幕などはありませんけれども、逆に一撃が本当に怖いゲームですので、それをなんとか回避、阻止するために気持ちを集中させる。これが楽しいゲームです。 ……どうでもいいですけど、平成ゴジラってつまんない映画が混じってますね。喜んで見てたのは10と数年前のビオランテとキングギドラ、それにビデオで見たメカゴジラくらいなもので。スペースゴジラとデストロイヤは本当面白くなかったです。スペースゴジラは「モゲラVSスペースゴジラ」とでも名前を変えたほうが良さそうですし、デストロイヤは物語から何から呆れるほどチープで「……さすがにこれはちょっと……」と思わざるを得ません。平成ゴジラにはゲームから入った私は映画を見て驚愕しっぱなしでした。ゲーム、怪獣をほんとにかっこよくアレンジしていますよ。
■レイディアントシルバーガン =サウンドトラック=なんですか、このゲーム今品薄ですんごい高いらしいですね。でも、とてもいいゲームですからそれも分からないでもありません。 このゲーム、別のところでちょっとだけ触れましたが製作者の方の強いメッセージが込められています。そのためか、音楽も統一されたテーマがあるようです。まあ全体に非常にきれい、なのですがそれ以上に「荘厳」という表現が相応しい。私はそう思っています。特に衛星軌道上での戦闘、また光の巨人との戦いは声をなくすくらいに素敵。衛星軌道はサウンドトラックないしサターンモードにしか入っていませんので、アーケードでは聴けないのが惜しいところ。まあ、ゲーセンなんて音楽まともに聞こえるようにしてくれてるところは稀ですけどね。神保町で、レイフォースにヘッドホン付けてくれてるところがありましたっけ。……このゲームの場合、音楽がどうとかこうとか言う前にまず練習の必要なゲームですから、下手すると音楽を聴いてもらえないまま「難しい」とか言われて終わってしまうかも知れない。それがちょっと悲しいですね。 そういえば、サターンモードではゲーム中にキャラクター同士の会話が入ったり、オープニングにアニメーションが入ったりするなど演出面で強化(ゲーム面では、ステージの追加や敵パターンの調整が施されている)されています。これが最初は気の抜けた様相を呈しているため「サターンモードの演出はいらない」という意見などもちらほら見かけたりしますけども、私としては「オープニングも含めてあの演出は必須」と思います。ゲームに込められたメッセージ、それを考えるとどうしてもね。
■斑鳩 IKARUGA =ドリームキャスト 同タイトル=そしてRS計画の二つ目、「斑鳩」。こちらも音楽に強く惹かれ、騒々しいゲーセンにおいてさりげなく他人のプレイの横に付きスピーカーの近くに立って耳をそばだてていたものです。ときにはステージ1をショット撃たずで進めたりして音楽全部聞き取ってみたり。渋谷のタイトー、このゲームだけ音楽大きかったんですね。いや、あれは実にいい判断でした。やっぱりゲームとしては難しめ、でもシルバーガンに比べるとずっととっつき易くなってるかな、とは思います。まあ、私はイージーでしか遊べませんけども。 ところでこのゲーム、音楽いいとはわざわざここに取り挙げるんですからお分かりでしょうけど、非常に残念なことにサウンドトラックの類がありません。公式には発売されていないんですね。実にもったいない話なんですけれども、まあドリキャス版のイージーをコンティニューなしでクリアすれば好き放題聴いて震えることができます。または20時間プレイ、ですか。ちゃんと遊ばないとカウントされず(音楽流しておくとかだと駄目)しかも一回解くのに20分そこら。気の遠くなりそうな話ですが。 繰り返し書いていますが、このゲームの音楽って企画者の方が手ずから作った曲のようですね。シルバーガンにもまるで引けをとらない(シルバーガンはシューティング系のゲームでは有名な作曲者の方の手によるもの)壮麗な曲ばかりで、驚くばかりです。才能というかなんというか、「力」は一つところに集まるものなのだな、と思ってしまいます。本当はすべて、その人それぞれの努力の結晶なんですけどもね。
■ソウルキャリバー =ドリームキャスト 同タイトル=立体格闘というものを筆者に教えたのはこのゲーム。なんでこんなにいいゲームなのに、ドリキャス中古コーナーだとあんなに安いのか、よく分かりませんね。前作でのストーリーを知っていたため迷わずナイトメア(後、ジークフリート)を選択し、ドロップキックに全てを賭けたものです。 実はこのゲームって音楽も非常に美しく、キャラクターの背景や性質と合わせたいい音楽が揃っています。個人的には、ナイトメアの「オストラインスブルク」にソフィーティアの「エウリュディケ神殿」、あとは御剣の「備中高松城」とアイヴィの「バレンタイン邸」が大好き。ジークの「ヴェネツィア水路上」なんかも贖罪の意志と闘志が感じられるいい曲と思います。でも、続編であるソウルキャリバー2はそれほど音楽に印象を持ってないのはなんででしょうか。こちらでもやっぱりジーク(ナイトメア)が好き。彼は格闘ゲーム史上もっとも気の毒なプロフィールにもっとも気の毒な人生、そしてもっとも気の毒な結末を迎えた稀有なキャラクターじゃないでしょうか。……お前、最後までいいことなかったな……。「嘘ぉ」と思う方は、エッジからキャリバー2まで、プロフィールや物語、エッジマスターモードなどを全部きっちり読み込んでみるといいでしょう。
●口笛で吹きやすい曲もいいですねえうん、今回はこんなものかな。なんと言いますか、最近のゲームなんかだとハードの性能が良くなったせいかむやみに音質をきれいにして派手にじゃかじゃか鳴らしたりしてますよね。まあだからといって高性能ハードのゲーム音楽は全部美しくファミコンとかロートル機のゲーム音楽はそうじゃない、なんていう話が成り立つはずもなく。やっぱ、ゲーム内容によく符合した音楽じゃないと、まず美しいとは思えないんじゃないかな、と思います。 最初にも言いましたけど、私は個人的に好きなゲームなんかはおおよそそのゲームの音楽も好きだったりします。音楽に恋をしたが故にそのゲームをやりこむということもざら。まあ、どれだけうまくなったのかはさておいて、やはり私にとってはゲームの音楽というものもそのゲームを好きになる重要な要素なのでした。 |