〜ゆけゆけ!! トラブルメーカーズ〜 機種:ニンテンドー64 |
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●武神ゼロももう飽きたしなあ 最近、我が家ではどうもロールプレイング系のものばかり遊んでいて、いやそれも面白いは面白いんですが、一日ぶっ通しとかだといい加減飽きも回ってくるというもの。そんなときにはアクションものでもやって少し気分を変えてみるのもまたよし(外行け? 金かかるからやだ)、ということでゲーム収蔵庫をあさってみると、おや久しぶり、数年前に購入してそれきりのゲームがあるではないですか。それがこの「ゆけゆけ!! トラブルメーカーズ」でした。
●この機体……敏感すぎる!?このゲーム、確かどこかのサイトで「超面白い」と紹介されてまして、それで興味を惹かれて購入してみたものなんです。で、いざ遊んでみますとなるほど確かに面白い。……面白いんですが、操作が大変なんですね。なんというんですか、最低限の操作は簡単にできますしそれを駆使すればどういうことができるのか、その点も容易に想像がつくんですが、いざ実行するとなるととても制御できる気がしない。「この性能をフルに活用する面の構成なのか!?」と。そりゃああなた、「ジャンプの後にスラスターを噴かして上下左右にジャンプを調整できる」とか書いてあったら驚きますって。 アレですよ、基本性能を眺めて潜在能力の凄さを知ってしまった、そんな感じ。ジムにも慣れてないのにいきなりΖガンダムに乗ってしまった一般兵の気分、てな具合ですかね。結局そのときは1面を一通りクリアしたものの、2面の半ばで中断してしまいました。
●上達している……慣れていくものだそれからずいぶん経った最近になって、冒頭のようないきさつから再び火の入ったこのゲーム。なんかデータのところに「年齢:21」とか入力してあって「おい、もうそんなに経つのか?」と青くなったりもしましたが、まあとりあえず遊んでみますか。……なんか、操作に馴染むとめちゃくちゃ面白いんですけど? やればできるものですね、遊びなおしてからわずか二日、エンディングまで行き着いてしまいました。 ちょっと仕様説明。基本的に右に向かって進んでいくジャンプアクションですが、プレイヤーキャラ「マリナ」の特徴的な能力として、いろいろなものを掴んで振り回したり投げつけることができる、というものがあります。いろいろなもの、とは敵からオブジェからミサイルからビーム光弾から、ありそうなものから通常考えられないものまで実に幅広くありまして、これがとても楽しいのです。 まあすべてが総て「掴んで持つ」わけではなく、一部の要素は受け取り動作によって防御したりかき消したりする、というのも含まれるんですけれども、これが慣れてくると本当に面白い。例えば敵の発射した光線を受け止めて敵に投げ返してみたり、敵のパンチラッシュを全部はじき返してから隙を見て拳を掴み、敵の顔めがけて投げ返すなどといった実に「カッコいい」動きができる、これってちょっと興味湧きません? 個人的には、巨大ロボットの踏みつける脚をつかみ、そのまま振り回して地面にガンガン叩きつけた後空高く投げ上げるというのが象徴的かなと思います。 また、マリナの性能も先に述べたとおりスラスターを噴かすことで空中四方向へのダッシュやブースターダッシュからのハイジャンプなど、こういったアクションものとしては破格の高性能を持っており、それらを組み合わせることで恐るべき超高機動を楽しむことができます。ステージの構成もそれらに合わせていろいろバリエーションが持たされていて、「超速突破を楽しみたいときはここ」「気持ちよく戦いたいときはここ」など、気晴らしにもいい具合です。ほんと、ロックマンにもこれだけの性能があったならまた違ってきてると思うんですが。奴は割と不自由するからなあ……。
●他のも面白いんですけどね ま、メーカーが「トレジャー」という会社でこのメーカーの作るゲームは面白いけれど敷居が高い、例えば「レイディアントシルバーガン」とか「斑鳩」、「罪と罰」に「ガーディアンヒーローズ」などなど一癖二癖あるものが並んでしまうわけなんですが、このゲームもその例に漏れず、とても面白いものの「面白いと感じるまでに時間がかかる」、やはり楽しむために多少なりとも練習する必要があります。けれども、最近購入した「罪と罰」に比べれば(ゲーム全体の雰囲気もありましょうが)ずいぶん遊びやすいと思います。最後まで遊んだ人たちが「これはイイ!!」と口をそろえて推すわけですね。結果的に、私は数年間損をしていたということです。
●燃え上がる魂は正義の証!!(声:大塚芳忠)ただ、ちょっと思ったこと。このゲーム、各ステージに一つずつ、黄色の結晶が隠してあります。マニュアルには「集めるといいことがある」と書いてあるんですが、これ実はエンディングをまともに見るために集めることが必須です。数がないとエンディングがまともに表示されず、途中で切れるという驚愕の仕様なんですね。攻略サイトで「熱湯コマーシャル!?」と書かれていたのには笑いましたが、いざ行き着くと一番おいしいところはほんとに一番後に回されているので怒りゲージが貯まります。「あぁぁ、台詞が長ェんだよ! 時間が、時間がぁ! ああ、あと一個! 一個足らねェ!!」 そんな状況なんですが、取ることができる結晶の数はだいたい53個ほどですか。うち49個までは筆者でも取り方さえ分かれば獲得できる程度ですのでちょっと頑張ればいいんですが、困るのはボス戦で入手するもの。条件は一律「ノーダメージで撃破」なんですけども、長丁場になるんで気力が続かないんですよね。一発でも食らえば失敗ですから大変です。取るのであればよほど練習しないと……。とりあえず筆者がこの3つを入手するのは相当先になりそうです。ロードストライカーとスカイセイバーが問題。というか、この2つだけ度を越して難しいように思います。これは……かなり、ヤバイ難しさですね。 さらにもう一つ。この結晶の最後の一つを入手するのに、各ステージを評価Aでクリアしないといけないらしいんですが、これもまた大変な話で、一つ二つステージを試してみて青くなりました。Bはいくらも出ますが、Aなんてなかなか出ません。さらになんですか、評価Sがあるんですって? ……無理ですがな。
●結晶が足らん。出直してまいれ まー最終的には「練習しなよ」ってことなんでしょうけど、シナリオの終わりを見るのにも結晶がだいたい30個は必要になりますので、最低そのくらいは集めておかないといけない、ということじゃないですか。それは後から集める、てことでいいんでしょうけど、何も知らずに結晶取得を全部スルーしてきた人がエンディングに行き着いて、ステージイン即終了(このゲームはエンディングもステージ扱いなのです)、とかなったらどんな顔するのかな。一応ステージ2をクリアしたときにこのことはアナウンスされるんですけどね、できれば「たとえゼロでも最低見られる部分」というのを作っておいて欲しかったなと。もう聖飢魔IIの「楽器が足らぬ」エンディングみたいなのは十分ですので。……でも、「ステージイン即終了」、それはそれでちょっと見てみたいかも……。テキストくらいは出るのかな。
●角がΖガンダムですね そうそう、もう一つ。これ、主人公と博士、一部の敵役は地球人ないしそれと同種の存在なんでちゃんと人間の顔してるんですけど、物語の舞台が「ねんどろ星」というところで他の登場人物はそこの住人なんですね。これがまた、地形からオブジェから人間からみんな同じ顔してまして、んで「怖い」んですな、ちょっと。いや、見てもらえないことには分からないと思うんですけども、もうちっと怖くない顔にして欲しかったです。でもガンダムの角つけたねんどろ人「紅い怪声のキャア」はちょっとだけ好き。
●夢見る愛を勇気にかえてそんなこんなですが、このゲームはほんと面白かったですね。ところどころに入るキャラクターの声もいい具合ですし、音楽も全体に「青空の下でブースタージャンプ」みたいな感じが出ていて素敵です。筆者はサウンドテスト24番、ゲーム中では1−1でかかる曲が一番好きです。あとはサウンドテスト15番、20番もいいですね。 いろいろ事情もあるでしょうけど、64持ってて「いいアクションないかなー」って人には、これがお勧めできますね。それに今これって超がつくほど安いですから(場所によっては1,000円しないでしょう)、そういう意味でもお勧めできるのが(悲しくも)いい感じでしょうか。やはり、とっつきの悪さが損してるんでしょうなぁ……。 そうだ、ゲーム再開直後は以前の状況に関わらずライフゲージが1本にされてしまいますが、手っ取り早いリカバリーとして私はステージ2−7「進めイライラロープ」をお勧めします。緑結晶がいっぱいあるんで、あっという間に最大まで回復できます。回復した後はさっさとステージを離脱してしまえば何も問題はありません。 現在の状況:結晶50個収拾。残りはロードストライカー、スカイセイバーと全ステージAランククリアですか。無理。 |