〜ウルティマオンライン〜 機種:Windows95とか |
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●注意(2003.08.11)長いこと放っておいたこの文章ですが、実は筆者、すでにこのゲーム止めています。遊んでくれる相手がいなければ、やっぱり面白くないですよ。目標を立てるったって、そんなにやることいっぱいあるわけでもないし。 ただ、逆に言うと遊んでくれる相手を見つけることさえできればこれはやはり面白いと思います。というか、「このゲームが」面白いんじゃなくて、ゲームを介しての他のプレイヤーとのコミュニケーションが面白いんですね。よって、それを構築することの出来なかった筆者にはネットゲームの世界には居場所がなかったわけです。 ということで、以下の文面は筆者がこれを面白く遊んでいた時期に起こしたものです。せっかく起こしたんだからそのまま残しておこうと思います。もう3年くらい前の話ですかね、早いなあ……。
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・ ・ ●知ってる……よね?もはやゲームをやる人ならば名前くらいは知っているでしょう。ネットワークを介したゲームの大家の一つです(もう一つはディアブロね)。私を現実でも知っている人にはすでに宣伝済ですが、私もこのゲームを遊んでおりまして、ネットワーク中の仮想空間「ブリタニア」での生活もまあそれなりに板に着いてきたかな、といった具合。わざわざこれのために友人に頼んでパソコンを組んでもらったんですが、それだけの価値はありました。面白いですねー、これ。 しかし、あれだけほいほい魚が釣れれば、きっと現実の釣りも楽しいんだろうなー。……そういや俺、釣り上げた魚を針から外せないんだった。
●あっちも読んでくれると嬉しいな このゲームは一応ロールプレイングではありますが、どちらかというと言葉通りの意味、すなわち「役割を演じる」ようなゲームであります。そういった意味では「ワールド・ネバーランド」と共通する部分が大きいのですが、あちらが自分以外はすべてコンピュータが操作しているひとり遊びの世界、「閉じた世界」であるのに対し、こちらは舞台と一部のキャラクター以外は自分と同じ人間が制御する集団遊びの世界、「開いた世界」です。ですから、そこいらを歩き回っている連中にもコンピュータが制御するのとはひと味違う、「個性」があるのです。
●仮装大賞的な世界でもあります実際のところ、仮にワールド・ネバーランドでキャラクターに何か味付けをしても、周りのキャラクターはそれについての反応は返してくれませんよね。そりゃコンピュータですから当たり前なんですが、このウルティマオンラインでは周りも人間ですから、そういった味付けに対する反応を返してくれるんです。それがまた嬉しかったり頭に来たりでけっこう面白いものなんですが、きっとこの感覚って多かれ少なかれみんな持ってるんでしょうね。だからこそ、わざわざマリオの格好をしてる人とかがいるんだと思います。 ちなみに私は白いシャツに黒いズボンとエプロン(オーバーオールをイメージ。仕立ててくれたウス殿(※1)、さんきう)、それに麦わら帽子という出で立ちをしていまして、まさに農夫または釣り人(日頃は鋤または釣り竿を持っています)といった風情なんですが、そうしたら友人が連れてきた見知らぬ人たちに口々に「コンピュータキャラみたい」と言われてしまいました。そんなわけで「擬装は完璧」ということはわかりましたが、ではそれで喜んでいいのか悪いのか、というのをちょっと測りかねてまして、それでまあそういうお言葉をいただいたときは困ってしまうようにしてます。困ってしまいますから、あんまり言わないでね。
●さあさ、みんなで行商にいこうねさて、さきほどこのゲームとワールド・ネバーランドには共通点が多い、と言いましたが、やはり大きな共通点といえば「極め付きに自由である」ということですね。あれと同じく、このウルティマオンラインも何をしていても文句は言われません。むしろこちらのほうがより「できること」の幅が広く、海に行って釣りをするもよし、動物を狩って毛皮を集め、必要としている人に売り付けるもよし。大工でも調教師でも、物乞いだってオッケーです。もちろん、ファンタジー世界が舞台ですからお約束の戦士や魔法使いにもなれます。 また、ちょっと外れた感じのするものですが、追い剥ぎや殺人鬼にだってなれます。こういった悪人はさすがに大きなペナルティがあったりするみたいですが、それだってペナルティ覚悟(※2)の上ならルール的にはまったくオッケー。懐、広いですねー。 まあ、いくつかはどう頑張っても絶対になれないものも存在するんですけどね。例えば、一撃のもとに古代ドラゴンを斬り倒す勇者とか。「できるよ」という人、GMコールしてあげますから名前教えてください。おっと、話が逸れた。
●せっかくだから、何かやろうぜ? ただ、自由である分「次はここ行ってアレして、その次は……」というような物語やガイドラインは一切ありません。目的やら何やらは、全て自分で定義するものなのです。例えとしてはちょっと極端かも知れませんが、要するにドラクエとかファイナルファンタジーが「お城を作りましょう」と言われてパーツごとに用途と組み上げる順番がはっきりしているレゴブロック(※3)と地面の模様の描かれたベースパネルを渡されるようなものなのに対し、このウルティマオンラインは色も形も完全にバラバラのレゴブロックをバケツ一杯と無地のベースパネルを一枚渡されて、「さあ、何か作って遊ぼう」と言われるようなものです。
●すべてはあなたの思うまままあそんなわけですから、前者の例えに慣れきった人、まして「攻略本」という組み上げ解説書にお世話になりっぱなしだった人にはこのゲームは遊びがたいものがあります。 そう言うと難しく思えるかもしれませんが、そのレゴを使って組み上げるべき模範の姿、というものもまたありません。ですので、メタルギア・レックス(※4)を組もうがルービックキューブのような形を組もうが、ただ徒らに長いだけの棒を組もうが、自分が楽しいと思える形であればどんな形のものを組み上げても構わないのです。これだったら、誰にでもできそうでしょ? そうして個々人々が「ウルティマオンライン」というバケツの中に入っているブロックを使って組み上げたものがマリオであり、人殺しであり、下着だけでそこら中を駆け回る変わり者であったりするわけです。私の場合は農夫みたいな格好の釣り師ということですね。
●口下手なプレイヤーはキャラも口下手それと、このゲームではプレイヤー同士の接する機会が他とくらべて圧倒的に多いので、他人とのコミュニケ−ションも重要になります。物の売り買いや譲渡、困ったときに救助を頼む、などなどいくらでもありますね。ただ、これもそんな形式ばったものではなく、通常生活している程度の常識、良識があれば(なにかしてもらったらお礼を言う、とか)まったく問題はないです。中には見知らぬ人との会話を楽しむためだけにこのゲームを遊んでいる人もいる、ということですし、実は意外と気楽に話し掛けていい世界なのかも知れません。 もっとも、見知らぬ人にタメ口でしかもナメきったことを言う、とかいきなり罵るとかいった、常識知らず以外の何者でもないような輩は人間と頭を鍛えてから出直したほうがいいですが。意外にこういう慮外者もいるそうなんで、気をつけたいところではありますな(まあ、ロールプレイだというなら別ですが、それでも少しは気を配るべきでしょう)。 ……まあ、こう言ってはみたものの、私は見知らぬ人間相手には壁を造るクチなんで、ほとんど話し掛けることはないですけど。
●俺? ただの棒ということで、もしこれ読んでウルティマオンラインにちょっとでも興味を持った方は、ついでに当殿の「異界への門」から出ているいくつかのリンクを辿ってみてください。ウルティマオンラインがどういう世界で、どんな人たちが暮らしているのか、よっく分かりますから。 さて、あなたが「ウルティマオンライン」というブロックを使って組み上げるキャラクターは、いったいどんな形になるでしょうね?
●ソフトといっしょに攻略本買わせないでくださいそうそうそうそう、誤解があると嫌なんですけど、別に「攻略本を使うことが悪」とか言っているわけではありません。私自身、攻略本にはさんざん世話になってます(GジェネレーションFとか。ケイブンシャのがお薦め)しね。 ただ、ゲーム開始直後からいきなり攻略本に頼り、自分でなんも考えたりすることなく最後まで遊びきっちゃった、っていうのはちょっとどうかと思います。特にロ−ルプレイングとかですね。そんなだと、何のためにゲームやってんだか分からなくなりません? 筋も全部わかっちゃうんだし。 つうかそれでは「遊んでる」とは言わないのではないかと。無為に辿ってるだけ。ねえ。もともとゲームってのは攻略本なんてなくても遊べるようにできてるのが普通(そうでもないのも多いけどね)なんだしさ、自分で迷ったりしながら正解を探すのも面白いぜ?
●だぁ〜れか遊んでくれ〜いついでに、きわめて稀なここの来訪者のうちで、さらに「ウルティマオンライン」を遊んでいる方へ。話し掛けていただければ応えますんで、あとで居場所と名前(※5)を書きますから「どうれ」と思った方は私を見かけたら一声下さい。きっと喜びます。殺意持ちの方は殺す前に「ページ見たよ。つうことで、死んで」くらいに一声下さい。必死で逃げます。もっとも、俺殺してもなんにも持ってないけどね。 そうそう、先日ひまだったので観光旅行に出かけたんですが、そこで山賊に襲われて身包み剥がれました。恐ろしい世界ですね。 でもまあ、負け惜しみに聞こえるかも知れませんがそれ自体は別段構わないんです。そういう「追い剥ぎ」についての意見はディアブロんとこでやらせてもらってますし。スタンスとしては、「殺されるのは嫌だけど、だからと言って殺した奴を否定はしない」ということ。つうか殺されて文句言うんなら、初めからフェルッカになんていないよ。 で、そのとき唯一悔しかったのは、気の利いた台詞のひとつも言えなかったことかな。
●追記(2001.05.06)攻略本についてまあ上記のように適当語ったりしているわけですが、ちょっと思い直して追加。 「攻略本を〜」といった話題については、「最近のロールプレイング」というように言い直します。いや、いろいろ考えてたら俺自身も昔のゲームやるときはけっこう攻略本頼りだったりしたし。偉そうなことばっかりは言えないよな。 んで、なんで「最近の」とわざわざ断りを入れたかというと、最近のやつって簡単じゃない? と思ったから。実際ね、今ファミコンのドラクエ1とか2とかをやると、かなり厳しいです。なかなか強くなれないし、金も貯まらんし、敵は滅法強いし。でも、それでも十分、いや十二分にクリアはできますし、むしろこっちのほうが充足感もあるんですねー。暴れ馬をねじ伏せる感じ、というか。とにかく、一筋縄じゃクリアなんてできません。 それとくらべると、最近の作品ってなんかスムーズに行き過ぎるんですよね。物語のヒントは溢れかえってるし、敵は弱々しいし。お金もどんどん貯まるし、あっちこっちにセーブポイントまである。ほんと易しくなってます。そんな状況ですから、攻略本なんぞに頼らなくても十分クリアできるバランスになってるわけじゃないですか。それなのに、わざわざ攻略本を持ち出してしかも最初から首っ引き、ってのはちょっとどうかなあ、と思ったわけなんです。 と、そういうことなんでよろしく。自戒も兼ねて。
●いや、だからどうでもないですがだいぶ前になりますが、あるとき特に目的もなくログインし、あちらこちらをふらりふらりとさまよってみた時がありました。それで、その帰りにほとんど一般市民のような格好とナイフ一本で鹿と戦う人を見かけたんですが体力を確認したらどうにも危ない状況。助けられる者をわざわざ見捨てるというのもあまり寝覚めが良くないですから慌てて回復し、あとはよしなしごとをその人と話しつつ鹿の撃墜を手助けする、という一種奇妙な時間ができました。 その人、タケゾーさん(モデルは漫画「バガボンド」とのことで。宮本さんですね)は聞くところによるとゲームを始めたばかりで、システム上の理由でこれまで一緒にいた仲間とはぐれ、しかも無一文、現在地も分からないという状況だとのこと。ということで、タケゾーさんの手を無理やり引っぱるようにして安全にお金を集められる場所に案内し、ついでに装備品も揃えられるだけ揃えようということで適当なお店にも連れて行ったりしたんですが、その後彼はどうしているでしょうかねえ……。願わくば人殺しだけにはなっていて欲しくないものですが。
●正義の魚屋……かな?で、なぜそんなことをわざわざしたかというと、私も昔、現在地が分からなくなって歓談している見知らぬ人々に現在地と宿への行き方を聞くということをしてまして、その時わざわざ宿まで連れて行ってもらったという思い出がありますから「誰かが困っていたら、とりあえずお手伝い」といった感じのスタンスで行こうと決めてます。いや、困ってるときに手助けがある、てのは嬉しいものかなと思うし。 こういう心がけってのは一歩間違うと相手の迷惑を無視した単なるおせっかいの自己満足になりやすい、というのも自覚してますけど、「まあ人殺しよりは嫌がられないだろう」とも思いますから今後も続けて行くつもりではあります。頻度低いけどね。 ということで、苦労しているところに変な魚屋みたいな奴が急接近してきてもあんまり怯えないで下さいね。
●あっというまに半年だね私もこのゲームを始めてから半年を越えましたが、いろんなプレイヤーがこのゲームの出来事を日記につけている理由、というのも納得がいくようになりました。だってこれ、毎日いろんなことが起こるもの。ゲームのなかの出来事みたいなことも、狙ったりじゃなくて自然に起こったりするしね。 まあまとめとしては苦しいけど、とりあえず現実で「噛み古したガムのような毎日」に悩んでいる人はちょっとこのゲーム遊んでみるといいですよ。
※1 ウス殿中学以来の友人の駆る、きわめてマイペースな専業主婦。ログインする間中ひたすら家の中で縫い物を続ける、禅僧のような女性。時折「トレハン(宝の発掘)に行きたい」と言ったりしていたものの、最近は忙しいのか別の目標を見つけたのか、見かけることはない。 ……とまあ、かの友人はこういうキャラクターを組み上げ、こういう生活も組み上げたわけです。しぶいねえ。ちなみにこれは私が勝手につけた呼び名で、本名じゃありません。本人はきっと嫌がっていることでしょう。
殺人者(名前が赤い人)は、街に入られないとか死んでしまうと能力が激減するとかあれこれとペナルティを受けます。が、相手を犯罪者に仕立てるとか徒党を組んで役割分担をするとかいろいろと手管を考えることで、そのペナルティを回避する人たちもいます。 要するにペナルティなしの追い剥ぎなんで、やってること自体は嫌がらせ以外の何者でもないと思うんですが、その「ルールの穴」を見つける注意深さはすごいなあ、とほんとに思います。こんなところでも妙に生々しいこのゲーム(ルール=法律とするとお分かりになると思います)。
いや、ほんとは説明の必要なんかないんですが。実はこれって、上面のポッチに別のブロックの下面を重ねるだけが能じゃないのね。かなり自由度の高い組み方ができるそうです。やってみたいんだけど、たっかいんだよなぁ、値段が……。
プレステのゲーム、「メタルギア・ソリッド」に出てくるでっかいロボット。かっこいいんで好きです。レドームにスティンガーを撃ち込まないと倒せないが、のんびり狙ってるとミサイルが飛んでくるのでチャフをまいてごまかすのが吉。踏まれると一撃死、だっけ? しかし、いくら敵で嫌いだと言っても人間相手にミサイル撃ち込むのは大人気ないと思うぞ、リキッドよ。せめてチェーンガンだけにせい。 いつだかWEBをさまよっていたらこれをレゴで組み上げた人がいてびっくり。ただの苦労じゃなかったろうなあ。
メインキャラ1 釣り技術グランドマスター。ただの魚ばっかり釣り上げて困ってます。料理人志望の方、生魚肉無償で差し上げますので御用命ください。あと、それなりに信用できる、と踏んだ人ならSOSボトルの引き揚げも引き受けます。 メインキャラ2 現在鍵開け修行中。知る人ぞ知る某ゲームの主人公がモデルながら、アレを忠実に再現すると弱すぎてゲームにならないためアレンジを加えることに決定。現在魔法修行中、薬の代金のあまりの高さに断念かも……。 |