松山市とフライブルク市は平成元年4月に姉妹都市の提携を結び、平成11年に姉妹都市提携10周年を迎え、6月にベーメ市長が来松、地球環境シンポジウムにて今後の姉妹都市交流のあり方などについて中村市長と意見交換をされたわけでありますが、その中で、今までの10年間の友好親善の足跡、また、次の新しい交流の礎にと、ワイン用の葡萄(ソラリス)の苗木50本をプレゼントしていただいたその葡萄の木について質問を致したいと思います。
約束通り平成12年の一月中旬にフライブルク市より送って頂きましたが、ウィルス等の検査のため松山へ届いたのは平成12年12月と仄聞いたしております。贈られた50本のうち46本が野外活動センターの「フライブルク友好ぶどう園」に植えられました。
平成14年に監査委員をしておりまして野外活動センターの監査に参りました帰りに、ハウスに立ち寄りどのくらい成長しているのか拝見させていただきました。マスカットのような薄いグリーンだが小粒の葡萄、果皮が厚くて実がはがれにくいワイン用の葡萄が幾房もなっていてハウスの中には蜂蜜ような甘い香りが漂っていました。普通3年くらいでワインが造れるくらいの実がつくようになると言われております。
平成11年の9月議会にて「出来たワインを使って若き芸術家の卵達のためにオークションを」という質問しました私は、葡萄の木をみて安心しワインが出来るのを心待ちに致しておりました。
ところが、平成16年にはジュースしか造らないので理由を聞いてみると「量がないとワインはできない」との返事、そんなことはないのでいくつかのワイナリーの名前を出して問い合わせて貰うようにすると翌年ハルモニー2005とネーミングされた念願のワインが出来上がりました。
しかしその後ワインは造られず現在に至っております。
そこで質問ですが、フライブルク市から寄贈された平成12年から今日までの経過、ぶどうの収穫量、製造物及びその量、そしてその活用方法についてお伺いいたします。
次に年々収穫量が減少致しておりますが、その原因はどのようなものが考えられるのかお尋ねを致します。
最後に、17年度以外ワインを造っておりません。確かにハルモニーの品評はあまり良くありませんでした。若い樹齢のぶどうからつくられるワインは味わいが軽めの物になるのはいたし方ない事ですし、たった一年で上質のワインができるのなら世界中の有名なワイン用葡萄栽培農家や醸造家達の苦労はありません。一般的にワインづくりの基本は葡萄づくりであり、生食用とワイン用では葡萄の栽培方法が違います。太陽の光を十分吸収し、ミネラル、ビタミンが凝縮された糖度の高い酸味のある葡萄はいいワインになるといわれております。ソラリスはフライブルクの方が松山の気候に合う品種としてセレクトしたワイン用の葡萄だと聞き及んでおります。
本年はフライブルクとの姉妹都市提携20周年でフライブルク・サロモン市長をはじめ代表団が来松されます。このようなときにこそソラリスのワインを造り活用されることが望ましいではないでしょうか。なぜワインを造らないのか?その理由をお聞かせ下さい。