物語のある観光日本一のまちづくりの中から特に観光振興関連事業について質問を致します。
いよいよNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の放送が11月29日よりスタートします。
中村市長にとりましてはこれまで進めてきたハード、ソフト両面でのまちの魅力が開花するときであり、これを千載一遇のチャンスと捉えて松山を全国に発信し、地域経済が延び悩む中でまちに元気と活力を与えたいと意気込みも尋常でないこととお察し申し上げます。
松山が全国から注目をされる絶好の機会と捉え観光振興に最大限の効果をもたらすため複数の事業を展開されております。
先般、松山市では「坂の上の雲」を観光振興に結びつけるための企画を検討する「交流人口・産業拡大会議」なるものが発足致しました。経済団体の他、市民団体や大学なども加わり、三年間に及ぶ放映期間中に行う観光客誘致のためのイベントや関連商品の開発など具体的な事業計画の策定を進めるとの報道がありました。
そこでスペシャルドラマ「坂の上の雲」魅力創出事業7689万7千円について質問を致します。
昨年のまつやまエポックは奇抜なアイデアとセンスのよさで若い人に好評でしたが、本年は新たに民間主導の「交流人口・産業拡大会議」との連携を図る中でより一層の観光事業・地域経済の活性化が図れるとのことですが具体的にはどのような事業を予定しているのか、またこの財源の内訳をお示し下さい。
次に街角おもてなし事業1500万円について質問を致します。
平成11年より実施している「街角案内人」は「坊っちゃん」と「マドンナ」の衣装に扮した案内人を松山城周辺や道後温泉周辺に配置し、訪れた観光客の思い出づくりやスムーズな観光を行ってもらうための身近な情報の提供や施設案内、記念写真の撮影等のサービスを提供して好評を頂いております。
このたび新たに一見奇抜に見える街角演劇委託事業を展開されますが、具体的にはどのような寸劇や紙芝居をどのあたりで展開するのでしょうか、お答え下さい。
次に観光おもてなし対策事業367万8千円について質問致します。
まず「ふるさと ふれあい塾」は松山大学の講義として全12回及び現地講習1回の観光コンシェルジェ講座を実施し条件を満たした受講者に対しては「松山コンシェルジェ中級」の認定を行っているとのことです。市民から非常に人気があって応募者も多数おられると仄聞致しておりますが今までの定員及び応募者数そして今後定員を増やすお考えがないか合わせてお伺いいたします。
時間があれば私も受講したいくらいであります。
「ようおいでたなもし松山」キャンペーン事業のうちタクシーDEおもてなしは、タクシー乗務員に対する観光おもてなしの研修とお伺い致しております。19年度20年度と事業を展開されておりますが、松山市内にはどのくらいのタクシー乗務員がおられて今までにどのくらいの方が講習を終えているのかまた受講修了ステッカーを配布しているとのことですがそのステッカーを観光客の方が認知しやすい方策が必要と思われますがご所見をお尋ね致します。
次に松山旅行商品化促進事業1645万円について質問を致します。
この事業は旅行情報を観光客に企画提案する旅行代理店や交通事業者に直接働きかける画期的な方策であります。
現状としては、四国方面への旅行商品は少なく、松山や道後温泉を表題とするものは殆ど目にすることがありません。また、長引く不況による旅行手控えムードなど、スペシャルドラマの放送による集客効果を期待する反面、こうした不安な一面もございます。
今後、より一層、観光産業振興課の職員がセールスマンとして、旅行代理店訪問を活発化されていかれると思いますが、松山旅行の商品化へ向けた課題をどのように整理され、観光客のニーズの把握を含め、この事業をどのように進めていこうとされているのかをお尋ねします。
次に修学旅行誘致促進事業731万1千円について質問を致します。
この事業は平成17年から始まっていますが平成20年に飛躍的な伸びをしています。
皆さんの努力が花開いたものと理解致しますが、20年以前と比較してこの伸びはどのような要因が考えられるのか、そして21年度の見通しをお聞かせいただければと思います。
最後に広域観光関連事業221万9千円について質問を致します。
この事業は平成19年4月に発足した三市町による広域観光連携推進協議会において東温市の「坊っちゃん劇場」による観劇、砥部町の伝統工芸である「砥部焼」の絵付けと「坂の上の雲」ミュージアムを連携させ体験型観光を提供することで観光客の回遊を図り、誘客の増加及び潜在型観光の推進を図るものであります。
もちろん何事も足元をかためてからではありますがもっと広域、例えば昨年の「坂の上の雲」のロケも行われた内子町河内地区(かわのうち)の屋根つき橋・田丸橋、ここへは「坂の上の雲」をみて必ず多くの観光客が訪れるに違いありません。
旅行行程は点と点を結ぶ導線で周遊コースが決まります。
内子町との広域連携を考えてもいいのではないかと思いますが御所見をお伺い致します。
観光に関連して07年4月に道後温泉を紹介したガイドブック「ミシュラン・ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン」が発売され、07年の外国人宿泊者数はおよそ4割増しとの新聞報道がありましたが08年ではどのような伸びがあったのか、お尋ねを致します。
先ごろアカデミー賞外国語映画賞を獲得した「おくりびと」の舞台、山形県庄内地方酒田市鶴岡市のロケ地を訪ねる観光客が急増しており、現場をツアーに組み入れようとする旅行会社も現れ、映画にちなんだ商品が大売れになるなど受賞効果に沸いていると仄聞いたしております。