宇野ひろしの議会見聞録 
VOL..12
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 先般、中央の代議士と話す機会があり、その席で「これからの地方議会は理事者の議案に対して可決、否決だけではなく独自に修正案を提出して議会の活性化を計って欲しい」との発言があり、私は
「昨年松山市では議案2件に対し修正案を提出可決したが、修正だけではダメで議案提出権が欲しいので国会で何とかして頂きたい」との要望をしましたら、「その必要は全くない」と一蹴されました。
「なぜですか」と問いかけたかった・・・席上控えましたが、やっぱり中央は中央、地方の事なんて考えていないと痛感しました。

 現在、地方議員は条例案提出権なるものはありますが、これも予算を伴わない条例のみであり、予算案を提出できる地方自治法の改正がなければ、本当の意味での地方分権なんてあり得ないのではないでしょうか。

                   平成15年9月議会での代表質問

1.次世代育成支援対策推進事業について
(1)サービス対象者とは (2) 今後のニーズ調査のタイムスケジュールは (3) 調査の内容について   (4)北条市とのニーズ調査は (5)新子育て支援対策プランとの調整  (6)特定事業主として松山市の 行動計画策定について
2.地球温暖化対策事業について
(1)市民や事業者との連携の対策について (2)普及啓発の事業内容について (3)崖っぷちにきた温室効果ガス排出抑制を今後どのような方針で取り組んでいくのか (4)冬至の日の100万人のキャンドルナイトの対応について
3.坂の上の雲記念館整備事業について
(1)記念館の建設費について (2)記念館の展示について (3)市民に対する意識啓発についてど  のように取り組んでいるのか (4)センターゾーンの中心的役割を担う松山城の諸問題を統括管理す る担当課の創設について
4.観光まちづくり推進事業について
 
(1)
委員会構成について (2)モニターのターゲットに「ご婦人方」を加えることについて (3)モニター 募集の方法と選考はどのようにするのか
5.あんしん歩行エリア調査事業について
(1)松山市内7地区をどのような基準で選考したのか (2)松山市における事故危険箇所はどこなのか (3)交通事故削減に向けた調査について (4)安全対策の実施予算はどこから捻出するのか
6.市内遺跡発掘調査事業について 久米官衙遺跡群遺構保全事業について 
(1)
重要な遺跡の学術調査の実施について (2)将来に向けた計画的な保存・保護策の推進について(3)指定地文化財とその周辺地域における開発の調整及び保存を図るための「史跡を整備し活 用するための条例」等の制定について

 昨年の9月議会において市議会史上初めて松山市男女共同参画推進条例の一部改正と松山市こども育成条例の議案2件を継続審査と致しました。このことは、今まで議会がすんなり通してきた理事者(市)提出の議案に対し初めて 「ちょっと待った!」とストップを掛けたことであり、非常に有意義な大きな一歩であったと思います。両議案とも我が自民党議員団内で十二分に論議をし、また自民党員1500名にアンケート調査を実施し、市民の声も吸い上げた形で精査し、12月議会に望みました。松山市男女共同参画推進条例の一部改正は市民福祉委員で私が提出した(会派内で集約)修正案を可決、本会議でも起立多数で可決致しました。12月議会直前までは、「否決」の予定でありましたが、一部の過激な女性運動家達のお陰で一歩後退した「修正案」ということになり、理事者も「否決」という最悪のシナリオは免れたのであります。また松山市こども育成条例も少し遅れて3月議会で修正案を可決したのであります。
2004.11