2017.7.3

次へ
ホームページトップへ戻る

マイコン独立大作戦
カラーキャラクタディスプレイインターフェース回路の製作

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
独立大作戦の作戦その1はCRTインターフェースボードの製作です。
作戦その2はキーボードインターフェースです。
作戦その3は、SDカードインターフェースです。
作戦その4は、ROM/RAM/RTCボードです。
作戦その5は、カラーキャラクタディスプレイインターフェース回路です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

[第1回]


●プロローグ

まだ「ROM/RAM/RTCボードの製作」の説明の途中ですけれど。

実は。
マイコン独立化セットをご購入いただいたお客様から、次はキャラクタ単位のカラーインターフェースをぜひ作ってください、とご要望いただきました。
確かにせっかくカラー表示のできるVGAディスプレイに接続するインターフェースボードを製作したのですから、画面単位でカラー表示できるだけではいかにも勿体無いと思うのも無理からぬところです。

マイコン独立化セットのVGA/CRTインターフェースボードはキャラクタディスプレイです。
VRAMに書き込んだ文字コードをキャラクタジェネレータROMのアドレスとして出力することで1文字を8ドット×8ドット単位で表示します。
現行基板では文字表示信号はR(赤)、G(緑)、B(青)の映像信号出力回路に同時に送っています。
そこのところを文字単位(8ドット×8ドット単位)の色表示データによって指定された表示色の映像信号出力回路に送れば、文字に色をつけて表示できるはずです。

それはそうなのですけれど。
そうは簡単にはできませんでしょう。
結局は現在のVGA/CRTインターフェースボードとは別に、カラー用のインターフェースボードを作ることになるのでは、と最初は考えました。
しかしどのような回路になるのか、ついつい考えてしまっておりましたら、現在のVGA/CRTインターフェースボードに少し手を加えて、そこに回路基板を増設すればなんとかなりそう、という案が浮かんできました。

で。
とりあえず試作基板を設計したのでしたが、それが先日出来上がってきました。
さっそく組み上げてテストしてみたところ、例によって思い違いやら考え違いに誤配線が重なって、なかなか思うような表示画面にならず、それでこの3日ほど苦闘しておりました。

苦闘の甲斐あってやっとなんとか表示されるようになりました。
下は起動直後のランダムな表示画面です。

この画面が表示されたときは、思わず「おぉ」と声が出てしまいました。
ちょいと感激です。

上の画面の一部を拡大しました。

8ドット×8ドットのキャラクタ単位で色表示します。
色は赤、黄、緑、シアン、マゼンタ、青、白、黒の8色で文字(フロントカラー)と背景(バックカラー)のそれぞれを別々に指定できます。

下は今回の試作基板をVGA/CRTインターフェースボードに増設したところです。


VGA/CRTインターフェースボードのVRAMを外して、そこに増設する形で取り付けます。

VRAM部分はICソケットのところに増設基板側のソケットを差し込む形で取り付けますが、それだけでは不足なので結局10本ほどの配線をもとのVGA/CRTインターフェースボードに対して追加することになります。
ちょいと手間がかかりますが、これはいたし方がありません。
もともとのVRAM(F800〜FFCF)はそのまま文字コードの格納用として増設基板の上に移しますが、そのほかに同じF800〜FFCFに重なる形で色コード用のVRAMを併設しています。
文字表示と同じアドレスに8ビットの色コードを書き込みます。
色コードは上位4ビットが背景色で下位4ビットが文字色です。
上位からビット表示すると
xbgrXBGR
になります。
xbgrが背景色でb(青)g(緑)r(赤)です。
xは使いません。
XBGRが文字色でB(青)G(緑)R(赤)です。
Xは使いません。
x,Xを使えば16色表示可能ですが、そのようにするには追加回路がさらに必要で増設基板が大きくなってしまいますから、このあたりが適当なところと判断しました。
文字コードの書き込みと色コードの書き込みはバンク切換えの考え方でコントロールして行ないます。
最終的には色指定のところはソフトウェアコマンドを用意するつもりです。
まだとりあえずの試作ができたばかりで、ソフトウェアについてはこれから時間をみつけて少しずつ作っていくつもりです。
回路図は今準備中ですので、出来上がったらまたお見せします。
しばらくは「ROM/RAM/RTCボードの製作」と「カラーキャラクタディスプレイインターフェース回路の製作」を交互に書くことになると思います。

カラーキャラクタディスプレイインターフェース回路の製作[第1回]
2017.7.3upload


次へ
ホームページトップへ戻る