[新連載]CPLD入門!
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いつか使うことになるだろうと思ってはいたのですが。
何を今頃になって、というようなものですが。
ようやく本気で、CPLDと四つに取り組みます。
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[第21回]
●ND80ZSMに接続してみました
ND80ZSMはこちらで案内しています。
ND80ZSMはZ80CPUとROM、RAMだけという超シンプルなボードです。
7セグメントLEDもキーボードもありませんから、TK−80のような操作をすることもできません。
またUSBインターフェースもありませんからWindowsパソコンにUSB接続してZB3BASICを走らせることもできません。
ND80ZSMはマイコン独立化セットか新マイコン独立化セットと接続することのみを目的として企画したCPUボードです。
さてそれで、このところ毎回説明してきましたEPM7032SLC44を使ったPICUSBIF回路なのですが、実際に動作テストをしようとしますと、ちょいと困ってしまいます。
ND80Z3.5もND80KL/86もそのほかのCPUボードも全部PIC18F14K50を使ったUSBインターフェースを搭載しています。
どのインターフェース回路も今回CPLD化したもとになった回路と同じですから、そこに接続してテストをすることはできません。
信号がぶつかってしまいます。
ところが上に書きましたようにND80ZSMにはUSBインターフェースがありません。
今回はその「無い」ことが最大の利点になりました。
ND80ZSMになら、やっと作り上げたPICUSBIFボードを接続して、試運転ができるはず。
ということでND80ZSMに接続して試運転を行ないました。
左がND80ZSMです。
ZB3DOS(CP/M互換DOS)のテストも一緒にやってしまおうというわけで、RAM62256は標準実装品に加えてZB3DOS用のオプションの62256も実装しています。
写真で見てND80ZSMの下側に見えているコネクタは+5V電源アダプタのコネクタです。
右側は今回製作したPICUSBIFボードです。
ND80ZSMの26pinの増設用I/Oコネクタにフラットケーブルで接続しています。
PICUSBIFボードの下側に見えているのがUSBケーブルコネクタです。
Windows7とUSB接続してZB3DOSを起動してみました。
USB接続に成功して、ND80Z3.5ファミリーボードであることが認識されました。
ここで Z を入力するとZB3BASICにエントリします。
無事ZB3BASICも起動しましたので、/CPMコマンドでZB3DOS(CP/M互換DOS)を起動しました。
MBASICを起動して、STARTREKをLOADしました。
STARTREKを実行中の画面です。
Windows7側の動作を見る限り、USB接続した相手側はND80Z3.5と全く同じボードとして認識されていることが確認できました。
今まで説明してきましたように、ND80Z3.5に搭載しているPICUSBIF回路をVHDLでプログラムして、それをEPM7032SLC44に書いて、今回その回路の動作テストを行なったわけですが、テストの結果は上記の通り、大成功でありました。
今回はとりあえずの習作といいますか、まずは小規模な回路をCPLDに置き換えてみたわけですが、文句なしの結果が得られました。
勿論これで終わりではありません。
単なる序章に過ぎません。
今回のテストによって、この先さらに進んでより複雑な回路のCPLD化に行くための展望が開けたと思います。
CPLD入門![第21回]
2019.3.14upload
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