[新連載]CPLD入門!
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いつか使うことになるだろうと思ってはいたのですが。
何を今頃になって、というようなものですが。
ようやく本気で、CPLDと四つに取り組みます。
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[第95回]
●簡単なサンプルプログラム(6)端子名配置の削除
前回からの続きです。
最後の仕上げの作業です。
Pin Plannerでの面倒な作業を省くため、前回はそれ以前に作業したtrngio1d.qsfから端子配置の情報をtrngsmpl1.qsfにコピーするという裏技を使いました。
trngio1dとtrngsmpl1が全く同じ端子名、端子配置であれば、それでこの作業は完了です。
しかし両者が同一ではなくて、端子名が異なっていたり、片方では使っているが他方では使っていない端子がある、というような場合にはそこのところを補正する必要があります。
前回と同じようにしてQuartusU13.0sp1を起動して、trngsmpl1プロジェクトを開始し、Pin Plannerを開きました。
下方に表示される端子名のリストにはDirectionがUnknownと書かれている端子名が並んでいます。
trngio1d.vhdでは使っているけれど、trngsmpl1.vhdでは使っていない端子名です。
スクロールバーを操作して、最後まで表示させました。
これらの端子名はtrngsmpl1.vhdでは使っていませんから、リストから削除します。
今回のケースにはあてはまりませんが、これとは逆にtrngio1d.vhdでは使っていなくてtrngsmpl1.vhdでは使っている端子名がある場合も考えられます。
そういう端子名については、[第85回]で説明した方法で、端子名と端子番号を結び付けます。
さて。
端子名の削除の方法です。
削除したい端子名を選択してそこで右クリックするとメニューが開きます。
メニューのEditのところにマウスを持っていくと、さらにメニューが開きます。
そこのDeleteをクリックします。
下のように表示されるので、「Yes」をクリックします。
ADRSIN[7]が削除されて、端子番号22が空きになりました。
同じ操作を残りの端子名についても行なうことで、不要な端子名を削除できます。
端子名をひとつひとつ選んで削除する方法のほか、削除したい端子名を全部選択しておいて一度にEdit→Deleteと操作することもできます。
ただその場合には先ほどの!マークの警告が選択した全部の端子について1件ずつ毎回表示されます。
1件ずつ表示されるたびに「Yes」をクリックしても、その時点ではリストから削除されず、次の端子名についての警告が表示されることが最後の端子名まで繰り返されます。
ちょっと気持ちの悪い応答です。
最後まで「Yes」を入力すると、そこではじめて一括してリストからの削除が行なわれます。
Pin Plannerを使って削除を行なう方法のほか、TeraPad上で削除を行なうこともできます。
必ずQuartusUを終了してから、以下の作業を行なってください。
エクスプローラでaltera→13.0sp1→trngsmpl1フォルダを開きます。
trngsmpl1.qsfをダブルクリックします。
または「ファイル」→「開く」と操作します。
TeraPadでtrngsmpl1.qsfが開きます。
削除したい行を一括選択して、「編集」→「削除」をクリックします。
またはマウスで右クリックして「削除」をクリックします。
ワンクリックで終ってしまいます。
TeraPad上で作業したほうがはるかに簡単です。
最後に上書き保存します。
もう一度QuartusUを起動します。
今まではデスクトップのQuartusUアイコンをクリックする方法で起動してきました。
別の方法でも起動することができます。
エクスプローラでtrngsmpl1フォルダを開くと、そこにtrngsmpl1.qpfというファイルがあります。
そのtrngsmpl1.qpfを選択し、そこでマウスを右クリックして「開く」をクリックします。
またはtrngsmpl.qpfを選択してそこでダブルクリックします。
QuartusUが起動して、trngsmpl1プロジェクトが開きます。
慣れてくると、このほうが簡単です。
このあといつもは左に表示されているtrngsmpl1をダブルクリックしてtrngsmpl.vhdファイルのリストを表示させましたが、プログラムリストの表示が不要な場合には、そのようにする必要はありません。
今回はいきなり「Assignments」→「Pin Planner」と操作しました。
Pin Plannerが起動しました。
不要な端子名が割り当てられていた端子が○になっています。
リストをスクロールして最後まで表示させました。
Unknownと表示されていた端子名は全て削除されたことが確認できました。
右上の[X]をクリックしてPin Plannerを終了します。
最後にコンパイルを実行します。
この場合にも、VHDLプログラムリストの表示が不要ならば、表示をしない状態で、いきなり「Processing」→「Compilation」と操作しても構いません。
コンパイルが完了しました。
これで残る作業はUSB BLASTERを使ってEPM7128SLC84にtrngsmpl1プログラムを書き込んで、動作テストをすることだけです。
次回に続きます。
CPLD入門![第95回]
2019.7.27upload
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