2019.8.4
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[新連載]CPLD入門!
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いつか使うことになるだろうと思ってはいたのですが。
何を今頃になって、というようなものですが。
ようやく本気で、CPLDと四つに取り組みます。
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[第98回]


●CPLDの外し方

最近はCPLDもFPGAもほとんどが面実装になってしまいました。
それもいきなり100pin以上とかということで、扱うにはかなりの熟練を要します。
仮に熟練のワザでうまく実装できたとしても、それはその基板に直付けして固定してしまったわけですから、もう外すことはできません。
アクシデントなどでICが破損してしまったら、万事休す、です。
基板ごとおしゃかです。

そういうことですので。
とりあえず、これから供給を開始予定のCPLDボードは、ICソケットに実装できるタイプのCPLDを使います。
もうすでに生産中止になってしまった製品ですが、なんとか海外からさがして集めています。
いつまで続くかわかりませんけれど。

それで。
CPLDトレーニングボードも84pinのICソケット型のCPLD、EPM7128SLC84を採用しています。
今までずっと説明をしてきました通り、EPM7128SLC84はトレーニングボードの基板上のICソケットに実装したままでプログラムを書き込みます。
ですから通常の使い方をしている限り、ICソケットから外すことはないかもしれません。
しかし、応用として、自分で考えた回路に実装してみよう、ということがでてくるかもしれません。
そんなときのために、CPLDの外し方についても説明をしておくことにします。

下の写真を見てください。

ICソケットの4隅に角ばった穴があります。
写真の向きで見て左上と右下の2箇所の穴が大きくて、ここに細い金具が差し込めるようになっています。
ここに細いドライバなどを差し込んで上にこじ起こすようにして外します。
逆に写真で見て、左下と右上の穴は(写真では少し見にくいですが)、ICとの境目がふさがっていて、ICを起こすようにはできません。
ところで、外すのに使う細いドライバなどについてですが。
普通の小型ドライバではまだ太くて穴に入りません。
専用の工具もあるようですが、百円ショップでいいものをみつけました。

精密ドライバの細いものがちょうど合います。


先のドライバ部分が金属製でしっかりしていれば、柄はプラスチックでも構いません。


どちらか片方の穴にこんな感じで差し込みます。


その部分を拡大しました。

この状態で、てこの原理でICを上に起こすようにこじあげます。
いきなり全部起こそうとして無理をするとよくありません。

少し浮き上がったら、無理をしないで反対側を起こすようにします。

写真ではわかりにくいですが、もうかなり浮き上がっています。

軽く浮き上がったら今度は対角の穴に差して、同じようにして上にこじ上げます

これでもうほとんど外れています。
念のためもう一度もとの対角の穴で同じようにすれば、完全にソケットから浮き上がって簡単に外れます。

CPLD入門![第98回]
2019.8.4upload

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