2019.8.6
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[新連載]CPLD入門!
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いつか使うことになるだろうと思ってはいたのですが。
何を今頃になって、というようなものですが。
ようやく本気で、CPLDと四つに取り組みます。
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[第99回]


●実装するときは向きに注意

前回は、外し方について、書きました。
それとは逆にICソケットに実装するときは向きを間違えないように注意します。
ICソケットとICの向きについては[第27回]で説明していますから参照してください。

とここまで書いてきて、確かその続きのところで実際にEPM7128SLC84を実装している写真もあったはず、ということで念のため確認をしましたところ。
[第29回]に割とはっきり写っている写真がありました。
あったにはあったのですけれど。
あれえ?
よくよく見ましたら、ICソケットの向きが違っているじゃありませんか。
本来の向きと180度違っています。
それで思い出しました。
試作基板にICソケットを実装するときに、つい向きを間違えて実装してしまいました(お恥ずかしい)。
なんたって84pinもあるものをしっかりハンダ付けしてしまいましたから、今更外すことなどとても無理、です。
それで窮余の策として、隅の誤挿入防止のための「止め」の部分を敢えて削ってしまって、ICとしては本来の向きに実装したのでした。

そういう恥を思い出してしまいましたからには、これはこのままではいけません。
向きが間違っているICソケットの写真を、「向きを間違えないように」実装していただくための参考写真として提示するなどということは、これはもうジョークでありますし、実際それでは皆様を迷わせるだけであります。

ということで、あらためて前回の写真を見ましたら。
前回の写真は、向きは間違っていません。
しかしこの写真もちょっとまずいことに気が付きました。
CPLDトレーニングボードとしては前回の写真の向きがまともな向きになります。
7セグLEDが上に来る向きです。
しかしその向きではEPM7128SLC84は横向きになってしまいます。
うーん。
ICソケット、ICの向きを説明するには、この写真の向きでは、ちょっと、ねえ。

まあ。
前回の写真を90度回転させれば、それはそれでもよいのですけれど。
ちょっと写真の写りもいまいちなので、いっそのこと、と思って写真を撮り直しました。
こちらがICを中心として見たときの正しい向きです。

この向きで見たときには、ドライバーなどを差し込んで外すための穴は右上と左下になります。
ICソケットの左上隅は穴がふさがっていて斜めになっています。
ICの左上隅だけが斜めにカットしてあって、ICソケットのその位置も斜めにカットしてあるので、そこだけが合うようになっています。
ICを他の向きにして差し込もうとすると、この斜めのカット部分が邪魔になって差し込むことができません。

EPM7128SLC84を外して横に置きました。

上で書きましたように、ICソケットの左上隅だけが斜めになっていることがわかると思います。
EPM7128SLC84の左上隅も斜めにカットしてあるのがわかると思います。
ICソケットの上辺の真ん中に矢印マークがあります。
ここが1番ピンの位置です。

この写真と上の写真を見ていて、あれえと思いました。
最近は老眼が進んでしまって、眼鏡をかけていても細かいところは見落としてしまいます。
しかしさすがは機械の目、レンズを通して撮影した写真はピンボケでもない限り、実に細かいところまではっきり写っています。
ICソケットの矢印マークの上のあたりにくぼみがあるように見えます。
むむ。
ひょっとしたら、これは?
おや、EPM7128SLC84も同じあたりにくぼみがあるような…。

それを確認するために、もう一度写真を撮りました。

これはキズではありません。
新品の他のICソケットにも同じ位置に切れ込みがあります。
ここが1番ピンです。
下にある矢印はICを実装すると見えなくなってしまいますから、ICを実装しても1番ピンがわかるように、という配慮だと思います。

そしてこちらがEPM7128SLC84です。

おお。
こちらも1番ピンを示すくぼみのようです。
なるほど。
納得です。

CPLD入門![第99回]
2019.8.6upload

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