復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります!
[第250回]
●ドットインパクトプリンタのフォント
[第245回]で、「昔のドットインパクトプリンタは、たいていは8×8ドットかあるいはもっと少ないドットで文字を印字しました」と書きましたところ、中日電工のお客様からメールをいただきました。
「文字のフォントは8×8ドットではなくて5×7ドットですよ」
このお客様はずっと昔に中日電工のCDZ80をご購入いただきました。
CDZ80は、ND80ZVと同じようなキーボードでしたが、7セグメントLEDではなくてLCD表示器がついていて、マシン語だけではなくてBASICも実行できました。
「CDZ80では文字表示は5×7ドットでしたよ。昔のことなので忘れてしまったのですか」
忘れたりしていません。
自分で作ったものですから、それくらいのことは覚えております。
でも。
よく読んでいただければおわかりのように、「8×8ドットです」とは書いておりません。
「8×8ドットかあるいはもっと少ないドットで」と書いておりますです。
こちらがCDZ80の文字フォントです。
これはご指摘の通り、確かに5×7ドットです。
もっともそれは表示の話であって、プリンタの印字フォントはまた別のものです。
ことのついでですので、表示用のフォントについていいますと。
CDZ80に搭載していたような、ローコストなLCD表示器のフォントは5×7ドットです。
LCD表示器は5×7が一般的ですが、たとえば昔のMZ80あたりのディスプレイ画面に表示する文字のフォントは確か8×8ドットだったと思います。
それでも英数字はたいていは5×7ドットだったと思いますが、フォントとしては8×8ドットが1文字の最大枠だったと思います。
PC9801などは漢字が表示できましたので、8×8ではなくて、16×16ドットかそれ以上だったと思います。
中日電工のボードでもディスプレイ表示のできるボードの文字フォントは8×8ドットでした。
こちらは昔に販売しておりましたBASICボードZB11の文字フォントです。
英数字やカナなどは5×7ドットあれば表示できますから、そのようにしていますけれど、グラフィックパターンなどは8×8ドットを使っています。
ところで。
それではドットインパクトプリンタのフォントのドット数は?
ということでやっと本題に戻ってきました。
[第245回]で、「昔のドットインパクトプリンタは8×8ドットまたはそれ以下で文字を印字しました」と書きましたが、はて?何を根拠に?
むかしむかしに使っておりましたローコストなドットインパクトプリンタがそのくらいのフォントだったような。
個人でも購入可能な低価格プリンタとして売り出された精工舎のプリンタ(GP80?)が確かそんな感じだったように思います(安い!ということで私も購入しました)。
このプリンタはかなり長い間使っていたような記憶があります。
ひょっとしたら、プリントしたものが残っているかも…。
残っておりました!
ちょっとこれではドット数がわかりませんが。
拡大してみますと。
おお、5×7ドットですね。
これはしかし、確かに年代物です。
これは昔々のしかもローコストプリンタですから、こんなものですが。
たとえば前回([第249回])にお見せしましたエプソンのFBP−3000での印字サンプル、このプリンタもそうとう古いものですが、これは5×7ドットなどという荒いものじゃありません。
前回([第249回])にお見せしました印字結果の一部を拡大してみました。
これだけ拡大してもドットが見えません。
相当に細かいようです。
このプリンタの説明書などはもうどこかにいってしまって見当たりませんので、一体ヘッドのピン数が何本なのかよくわかりません。
ちなみに[第244回]でご紹介いたしましたEPSON社製ドットインパクトプリンタVP−700Uは、仕様書によりますと、ヘッドのピン数は24本(12本×2列)とあります。
フォントは漢字の場合は24×24ドットですが、英数字は12×23ドット、または36×23ドットなのだそうです。
ドットインパクトプリンタなどといいますといかにも旧式な感じがしますが、それなりに進化はしているようです。
ワンボードマイコンでCP/Mを![第250回]
2012.11.18upload
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