復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります!
[第334回]
●SC−88を解剖
前回からの続きです。
インターネットの某中古楽器SHOPから購入しましたRolandのSC−88が不良品ではないかという疑念が生じてきました。
もし不良品ということになりますと、いくら私が本職だといいましても、MIDI音源などというものを修理する技術も知識も持ち合わせてはおりません。
が、しかし。
もしも信号入力部のフォトアイソレータのあたりが壊れていたということでしたら、それを交換すれば直る可能性がないわけではありません。
このまま腕を組んだまま、ただ眺めていても始まりませんから、とにかく中がどうなっているのか、解体してみることにいたしました。
外ケースを外しました。
不思議な構造をしています。
なんとメイン基板が裏返しになっています。
メイン基板を外すと、その下にも基板がありました。
電源にはかなり大きなトランスが使われています。
スイッチング電源ではなくて、シリーズレギュレータを使っているようです。
スイッチング電源のノイズを嫌ってのことかもしれません。
やはり主な回路はこのメイン基板にあるようです。
RolandのロゴがついたカスタムLSIが多く使われています。
おお、これは日立のH8ではありませぬか。
品名からするとH8/510シリーズ、16ビットCPUのようです。
こちらはSRAMです。
62256型(32KB)が2個です。
うむう。
16ビットCPUに32KB×2個のRAMじゃあ、たいしたバッファはなさそうですねえ。
そうそう、これが信号入力部のフォトアイソレータです。
SHARPのPC410です。
念のためDatasheetでピンコネクションを確認しました。
フラットパッケージなのでICクリップが入りません。
そこで端子にリード線をハンダ付けしました。
入力された信号がフォトトランジスタの出力としてpin5から出力されます。
pin4がGNDです。
その間をオシロで測定しました。
上(CH1)がE−80(仮称)ミニコンから出力されたMIDI信号で下(CH2)がPC410のpin5から出力された波形です。
うむむむ。
ちゃんと信号はまともにメイン基板内部に取り込まれているようです。
そういうことになりますと、これはもうお手上げです。
さて、どうするか?
せっかく購入したSC−88がどうやら壊れているらしいという疑いが濃厚なのですが、まだそうと断定することはできません。
しかし、このままでは、ここから先に進むことはできません。
といって、せっかくここまでやってきたのですから、ここで止めてしまうというわけにはいきませぬ。
さて、そうなりますと。
ここから先に進むためには。
取るべき方法はひとつしかありません。
やっぱり、そうするしかないか。
やれやれ。
次回に続きます。
ワンボードマイコンでCP/Mを![第334回]
2013.3.3upload
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