2017.3.6
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マイコン独立大作戦
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作

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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
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[総合第23回]


●MYCPU80とND8080は独立型ソフトウェアでは完全互換です

前々回、前回とND8080の独立型システムについて見ていただきました。
今回はMYCPU80です。

MYCPU80は8080CPU互換です。
それでND8080用に作りました独立型ZB3BASICと独立型ZB3DOS(CP/M互換DOS)をMYCPU80で走らせてみましたところ、少しの手直しも必要なく、ND8080と全く同じように実行できました。
これはありがたいことです。
なにしろ守備範囲が広がってしまったものですから、1つシステムを開発してもそれぞれのボードにあわせてプログラムを直していかなければなりません。
大変な手間なのです。

実はUSB接続版の現行のMYCPU80システムと、同じくUSB接続版のND8080とは、CPUレベルでは8080で同じなのですが、システムプログラムは互換ではありません。
なぜかといいますと、MYCPU80はUSBインターフェースがFT245RLでソフトウェア上はシリアルインターフェースであるのに対して、ND8080はND80Z3.5(ND80ZV)と同様PIC18F14K50に組み込んだUSBプログラムによってHIDデバイスとして扱われます。
インターフェースの部分が全然違います。

たかが通信インターフェースと言いたいところなのですが、もともとMYCPU80もND8080もZB3BASICやZB3DOS(CP/M互換DOS)ではキー入力と画面表示という重要な部分を、USBを介してWindowsパソコンと接続することに依存していますので、そこのところの方式が異なるとシステムプログラムのかなり広範囲の部分が変わってしまいます。

ところが今回の独立型システムでは、USB通信に依存していたキー入力も画面表示も、そしてSDカードによるプログラム、データのセーブ、ロードも、全部Windowsパソコンから独立したインターフェースによって行なっています。
各インターフェースはND80Z3.5(ND80ZV)もND8080もMYCPU80も同じものを使います。
ND80Z3.5(ND80ZV)とND8080、MYCPU80はCPUが異なりますからそれぞれ別のシステムプログラムが必要ですが、ND8080とMYCPU80は同じシステムプログラムで動くことが確認できました。
もう一度書きますが、本当にありがたいことです。

MYCPU80とCRT/VGAインターフェース、SDカード/キーボードインターフェースを接続して、独立型システムのテスト中の写真です。

MYCPU80は巨大ですので全体を写真に収めようとすると全体が小さくなってしまいます。
ですのでMYCPU80以外は一部しか見えません。
手前右端にWindows用のキーボードが少しだけ見えています。
前回も書きましたように、最近はやりのUSBタイプではなくて、少し昔のPS/2コネクタタイプです。
SDカード+キーボードインターフェースは写真の外に出てしまいました。
中央の基板がCRT/VGAインターフェースです。
MYCPU80はRAMボード基板が必要です。
RAMボード基板とCRT/VGAインターフェース基板とを26pinと16pinのフラットケーブルで接続します。
こんな具合に接続した状態で誤動作しないかちょっと心配でしたが、問題なく動作しています。

少しカメラを引いてみました。

やっと右側にSDカード+キーボードインターフェース基板が見えました。

VGA画面です。

前回と同じようにDIRコマンドでSDカードのディレクトリを表示しています。
実はいろいろテストをしているうちにSDカードの一部にゴミが記録されてしまって、テストをするのにちょっと邪魔な状態になったものですから、Windows7上で別のSDカードにコピーしましたら、前回までのDIRでの表示と表示される並び順が違ってしまいました。
ちゃんと前から順にコピーしてくれればよろしいのに、こういうところがWindowsの困ったところです。
それはともかくとしまして、前回と同じようにND8080用独立型ZB3DOS(CP/M互換DOS)を起動するため、LDコマンドで SMBDS1B.BINをCC00にロードしました。
そのあとJP E200でZB3DOS(CP/M互換DOS)にエントリしました。
A>の表示が出て、CP/M互換DOSが起動したことを示しています。
DIRコマンドで仮想Aドライブのディレクトリを表示させました。
ND8080用に作ったシステムプログラムなのですが、MYCPU80でも同じように動作してくれています。

MBASICを起動しました。

MBASICもOKのようです。

STARTREKをロードしました。

ロードもOKです。

RUNコマンドでスタートレック号が発進しました。

MYCPU80はND8080と同じ2MHzなので、おおよそND8080と同じぐらいの実行速度です。

ゲーム開始です。


今回もカラーで表示してみました。




スタートレック画面とMYCPU80の記念写真です。


CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作[総合第23回]
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