2017.9.25
前へ
次へ
ホームページトップへ戻る

マイコン独立大作戦
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

[総合第90回]


●「総合版」復活です

「マイコン独立大作戦」などと大時代なテーマを掲げてスタートしましたのは2016年8月の「CRTインターフェースボードの製作」[第1回]でしたから、それからもう1年以上が経過してしまいました。
こんなに長丁場になってしまうとは予想だにしていませんでした。
当初はCRTインターフェースのみのつもりでスタートしたのでしたが途中からVGA/CRTインターフェースボードに発展しました。
さらにSDカード/キーボードインターフェースボードを製作しました。
途中まで製作が進んだところで、個別のインターフェースボードの製作という段階から、それらをひとつにまとめた、「マイコン独立化システム」に発展する過程で、当連載も「総合版」として一本化することになりました。
それと同時にプリント基板としても全部のインターフェースを1枚の基板にまとめた「総合型基板」とすることを考えて設計作図まで進めたのですが、その時点ではいきなりそこまで進むのはちょっと無理があるのではと思い直して、結局は当初の方針通り、VGA/CRTインターフェースボードとSDカード/キーボードインターフェースボードの2枚基板で供給を開始しました。
それが今年の4月のことです。

私としては「マイコン独立大作戦」はとりあえずはそこまでで一旦は作戦終了のつもりだったのですが、その後ご購入いただいたお客様からの要望などもありまして、カラーキャラクタインターフェース回路の製作もすることになりました。
そのためのプログラムを作って動作テストなどをしていくなかで、ログがとれないことの不便さを痛感いたしました。
ログを取るためには記録日時の情報が欲しくなります。
またログバッファとしての増設RAMが必要です。
増設RAMは、カラーキャラクタディスプレイのためのバッファとしても必須になりました。
そこであらたにROM/RAM/RTCインターフェースボードを製作することになりました。
増設ROMはとりあえずは必要なものではありませんが、将来のさらなるシステム拡張に対する準備という位置づけです。

ということでここまで進んできたわけですが、一旦は「総合版」として進めてきた当連載も「カラーキャラクタディスプレイインターフェース回路の製作」記事のスタートをきっかけにふたたび個別記事として進むことになり、「総合版」はなんとなく休止したままになっていました。

しかし個別に記事を書いていても、なかには総合的な内容になることもあって、そのうちにはふたたび総合版としてまとめることになるのでは、と考えておりました。
実際のところ、カラーキャラクタインターフェースボードもそれ単独ではカラーのスクロールには対応できず、ROM/RAM/RTCボードが必要になりますので、ここまでくると個別の記事として進めるのには無理があるかとも思います。
プリント基板、プログラムについてはまだ一部やり残しているところもありますが、ほぼ一区切りつきそうなところまできたように思いますので、そこで、このあたりでふたたび総合版として再スタートしたいと思います。

実は今まで書いていませんでしたが、カラーキャラクタディスプレイインターフェースボードとROM/RAM/RTCボードのほかに、用意しているプリント基板があるのです。
その紹介ということもあって、今回「総合版」としての再スタートになりました。
それにつきましては、ちょっと後にすることにしまして、まずはいよいよ近日中に販売開始予定というところまできました、カラーキャラクタディスプレイインターフェースボードについてあらためて紹介いたします。

カラーキャラクタディスプレイインターフェース基板は下の写真のようにVGA/CRTインターフェース基板に重ねる形で使います。


基板を重ねるために、VGA/CRTインターフェース基板のVRAMを外して、そこにカラーキャラクタディスプレイインターフェース基板の裏側に取り付けた28pinのICソケットを差し込みます。

実はそれだけでは信号が足りないので、VGA/CRTインターフェース基板上で10箇所配線を取り出さなければなりません。
各信号は10pinフラットケーブルでカラーキャラクタディスプレイインターフェース基板につなぎますが、この10箇所の配線はちょっと面倒です。
また28pinICソケットを利用した基板の重ね合わせも不安定で軽く乗っているだけなので、基板を少し傾けただけで外れてしまいます。
まあ、しかし、せっかくのVGA/CRTインターフェース基板を生かして、キャラクタのカラー化をするということになりますと、こういう方法しかありません。

なんとかならないか?
ということになりますと、このままではなんともなりませんが、別の方法でなんとかすることも考えました。
それについては次回に説明いたします。

CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作[総合第90回]
2017.9.25upload

ROM/RAM/RTCボードの製作[第33回]に戻る
前へ
次へ
ホームページトップへ戻る