2016.9.25
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マイコン独立大作戦
CRTインターフェースボードの製作

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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
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[第22回]


●VGA回路を修正しました

本日は前回に続いて水平同期回路の説明をする予定だったのですが、試作基板の回路で進展がありましたので、予定を変更して、そちらのご報告をいたします。

以前に説明しましたように、当初はコンポジットビデオ信号のみのCRTインターフェース回路基板を製作するつもりだったのですが、途中からVGA回路を追加して、パソコン用モニタディスプレイに表示できるようにもしました。
VGAケーブルを接続してパソコン用モニタディスプレイに表示させてみたときの画像写真は[第17回]でお見せしました。
その時点では追加したVGA回路が完全ではなかったために、1行飛びのデータ表示になっていました。
プログラムで00〜FFまでを順に繰り返しビデオRAMに書き込んだのですが、表示される文字は1行飛ばし(正確には1行+8文字)で、飛ばされた1行の痕跡らしきゴミが1ラインだけ表示されていました。

実はここ数日間、再びスパゲッティ状態になってしまった試作回路を少しずつほぐしながら、回路図を訂正する作業と基板配線の変更作業をやっておりました。
なかなかにしんどい作業でしたが、やっと終盤に近づいてきて、ちょっと気持ちが楽になったところです。
そこで本日は残っておりましたVGA回路の上記の問題点に取り組んでみました。
1行飛びの理由については大体の見当がついていましたので、それについては回路に変更を加えることでクリアできましたが、8文字分が飛ばされてしまう原因はよくわからず半日悩んでおりました。

ほとんど同じ考え方の回路なのに、コンポジットビデオ信号での画面表示では、そんなおかしなことはおきていません。
下がその悩ましい表示画面です。

1行飛ばされてしまうことはなくなりましたが、まだ8文字飛ばされています。
アルファベットのO(オー)のあと、次の行ではXから始まっています(P〜Wの8文字が飛んでいます)。

下は[第13回]でお見せした車載モニタの画像です(コンポジットビデオ信号)。
この画像と比べていただければ、各行の終わりから次の行までの間が8文字飛んでいることがおわかりいただけると思います。


ということで、しっかり半日あれこれ考えてわからず、相当に悩みましたが、ついにひらめきました。
「わかったぞぉ!そこだ!きっとそこに違いない!!」
「ひょっとして、そこにヒゲがあるのでは?」
オシロで確認してみましたら、まさしく立派なヒゲがありました。

コンポジットビデオ回路ではヒゲは発生しないのですが、VGA回路では不幸にしてこうなってしまいます。
これを回避するにはかなり大幅な回路変更が必要になってしまいます。
そうしないで、このヒゲをなくすには。
わずか20nsほどのヒゲですので。
ヒゲのもとになっている上側(CH1)の立ち上がりを少し遅らせればよいはずです。

こういう場合の定番のRCを追加しました。

なんともすさまじき被覆線のジャングルです。

やっとクリアできました。


これにて一件落着です。

えーっ。
これで終わりなの?
どこの回路が、どのように、というあたりを書いてほしいなあ。

お気持ちはわかりますが。
いえ。
出し惜しみでも隠しているわけでもありませんけれど。
今いきなりはちょっと…。
それはもう少し説明を進めていった先で、したいと思います。

CRTインターフェースボードの製作[第22回]
2016.9.25upload

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