2016.10.3
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マイコン独立大作戦
CRTインターフェースボードの製作

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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
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[第27回]


●接続コネクタの信号配列

このところ説明しておりますND80Z3.5とND8080の接続コネクタの信号配列について整理しておきます。
まずはND80Z3.5の26pinI/O拡張バスコネクタです。
下の信号配列になっています。
RESETIN GND
+5V INT
GND IORQ
MREQ RESETOUT
D0 10 D1
D2 11 12 D3
D4 13 14 D5
D6 15 16 D7
A0 17 18 A1
A2 19 20 A3
A4 21 22 A5
A6 23 24 A7
IORD 25 26 IOWR

ND80ZVもこの配列とほぼ同じで、当初はI/Oの拡張のみを意識した信号配列でメモリの接続は考慮していませんでしたが、ND80Z3.5ではMREQとIORQを追加しました。

下はメモリの接続を意識してND80Z3.5になってから追加した10pinコネクタです。
A8 A9
A10 A11
A12 A13
A14 A15
RD 10 WR

アドレスの上位8ビットとRD、WRを配置しています。
RD、WRは26pinコネクタのMREQやIORQと組み合わせて使います。

下はND8080の26pinI/O拡張バスコネクタです。
RESETIN GND
+5V INT
GND
RESETOUT
D0 10 D1
D2 11 12 D3
D4 13 14 D5
D6 15 16 D7
A0 17 18 A1
A2 19 20 A3
A4 21 22 A5
A6 23 24 A7
IORD 25 26 IOWR

このところ書いておりますようにMREQがありません。

下は10pinコネクタです。
A8 A9
A10 A11
A12 A13
A14 A15
MEMR 10 MEMW

アドレスの上位8ビットを配置しているところはND80Z3.5と同じですが、こちらはRD、WRのところがMEMR、MEMWになっています。

そしてこちらがCRTインターフェースボードの接続コネクタです。
下は26pinコネクタの信号配列です。
GND
+5V
MREQ
D0 10 D1
D2 11 12 D3
D4 13 14 D5
D6 15 16 D7
A0 17 18 A1
A2 19 20 A3
A4 21 22 A5
A6 23 24 A7
IORD 25 26 IOWR


下は10pinコネクタです。
A8 A9
A10 A11
A12 A13
A14 A15
10 MEMW/WR


ここまでのところはMREQの有無だけが問題だったのですけれど、そしてそれも解決できたのですけれど、MYCPU80とも接続できるようにしようと考えた時点で、MYCPU80はND80Z3.5とは拡張バスコネクタの信号配列が全く異なることに気が付きました。
全くうかつな話です。
もともと最初にMYCPU80を開発して、その時点ではなにしろ基板全体が8080CPUと同じというコンセプトだったものですから、拡張バスコネクタも26pinと16pinを使って上位アドレスも配置していました。
その後にND80ZVを開発した段階でアドレス上位8ビットを外して26pinコネクタのみにしたのでした。

●MYCPU80の拡張バスコネクタ

下がMYCPU80の26pinコネクタの信号配列です。
D0 D1
D2 D3
D4 D5
D6 D7
A0 10 A1
A2 11 12 A3
A4 13 14 A5
A6 15 16 A7
A8 17 18 A9
A10 19 20 A11
A12 21 22 A13
A14 23 24 A15
+5V 25 26 GND

ご覧の通りデータバスD0〜D7とアドレスバスA0〜A15を配置していますが、MEMWなどの制御信号はありません。
それらは下の16pinコネクタにまとめてあります。
RESETIN RESETOUT
MEMRD MEMWR
IORD IOWR
BUSRQ BUSAK
INT 10 INTRD
EXCLKENL 11 12 EXTCLK
T2 13 14 M1
+5V 15 16 GND


このようにMYCPU80の拡張バスコネクタはND80Z3.5とは信号配列が異なりますから、このままではMYCPU80にCRTインターフェースボードを接続することはできません。
でもそれではせっかくMYCPU80をご購入いただいたお客様に申し訳が立ちません。
ということになりますと、ここ一番汗をかかなければなりませぬ。

ええ。
秋だといいますのに、もうたっぷり汗と涙です。

左側に多少ゆとりがあったところを整理して、強引にMYCPU80用の26pinコネクタと16pinコネクタを追加しました。
追加前のアートワーク図は[第23回]にあります。

下は左下部分の拡大図です。

シルクがちょっと切れてしまいましたが、画面上端のCN2(16pinコネクタ)とCN3(26pinコネクタ)が今回MYCPU80のために追加したコネクタです。
追加前は画面下部のCN4(26pin)と左端のCN1(10pin)のみでした。

下は今回追加した26pinコネクタの信号配列です。
D0 D1
D2 D3
D4 D5
D6 D7
A0 10 A1
A2 11 12 A3
A4 13 14 A5
A6 15 16 A7
A8 17 18 A9
A10 19 20 A11
A12 21 22 A13
A14 23 24 A15
+5V 25 26 GND


そして下は同じく今回追加した16pinコネクタの信号配列です。
MEMWR
IORD IOWR
10
11 12
13 14
+5V 15 16 GND


しっかり汗をかきまして、もうこれでやっとのことで作業完了、のはずだったのですが。
またまたとんでもないことに気が付いてしまいました。

CRTインターフェースボードの製作[第27回]
2016.10.3upload

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