標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第660回]
●ハードディスクのバックアップ
ここのところずっと本来の主題から外れてしまっております。
いいかげんに「つくるCPU」に復帰しなければならないのですけれど、まだしばらくは戻れそうにありません。
PIC18F14K50を使ったHIDコントロールソフトの説明も途中で休止したままです。
気にはなっているのですけれど…。
実は。
ということで、お話しはさらに脱線してしまいます。
本連載も「ブログ風」ということで書き始めましてから、はや2年以上が経ってしまいました。
昔から本業でのノートも書いてはいるのですが、そちらの方は多忙だったり、面倒くさかったりして、まああとでまとめて書きましょう、などと思っているうちにすっかり忘れてしまって、後になってから、せめてメモだけでも書いておけば良かった、などと後悔することが多々あったりします。
ところがこうして皆様に読んでいただこうと思いながらあれこれ書いてきましたこの「ブログ風」なのですけれど、気が付いてみましたら、自分自身にとっても貴重な備忘録になっておりました。
そういうことならば。
とにかくこれは書いておきたい、と思ったことはテーマにとらわれずに、書いてしまいましょう。
という次第で、だんだんとおもちゃ箱といいますか、ごった煮の様相をさらに深めていってしまいます。が、今しばらくご辛抱をいただいて、お付き合いをお願いいたします。
で。
今回は突然にですけれど、ハードディスクのバックアップについて、というテーマで書きたいと思います。
先日。
といいましてももうかなり以前のことになってしまいましたが、10月から11月にかけての2週間ほどの間、パソコンのハードディスクのバックアップについていろいろ情報を収集し、実際のバックアップ作業をいたしました。
なにしろ所有しておりますパソコン(全て自分で組み立てたものばかりです)のどれもが組み立ててから数年を経過していることもあってか、ここのところ立て続けにハードディスクのクラッシュと思われる事故にみまわれて、そのたびに貴重なデータがあわや紛失か、という危機に遭遇して、それこそ顔面蒼白、まっさおの経験をいたしました。
もっとも本当に大事な設計データとかプログラムソースとかはあちこちのパソコンに分散して保存するようにしておりますので1台がダウンしても、データやプログラムが完全に消失してしまうことはありません。
しかし、一番まいってしまいますのが、Windows本体が起動しなくなってしまった場合で、そうなるとたとえ部分的にハードディスク内のファイルを読み出すことができたとしても、たいていはMy Documentはアクセス不能になってしまったり、メールアカウントが消失してしまったりという、ダメージを覚悟しなければなりません。
([第346回]、[第604回]参照)
通常は皆様、ハードディスクのバックアップにはバックアップソフトをお使いのことと思います。
私も以前にバックアップソフトを購入したことがあります。
ところがどうにも気に入らなくて結局そのソフトは購入したもののほとんど使わずじまいでした。
高速で圧縮して保存してくれるのはよいのですけれど、私は疑り深い困ったタチで、いざというときにその圧縮ファイルがうまく復元できなかったら、アウトではないか、などと考えてしまうと、どうも安心、おまかせで使う、という気持ちにはなかなかなれません。
たびたび経験したことなのですが、もしバックアップソフトのCDROMを紛失してしまったり、キズがついて読めなくなってしまったら、一体どうやって復元するのでしょう。
なんだかそのあたりが、いまひとつ安心できなくて…。
で。
結局使わないで来てしまいました。
じゃあどうやってバックアップをしていたか、といいますと、なんとも原始的な方法です。
皆様おそらくご存知とは思いますが、Windows上で、自分自身のハードディスク(Cドライブ)を別のハードディスクにコピーしても、新しくコピーして作ったハードディスクではWindowsは起動してくれません。
あ。勿論「起動用ディスク」としてパーテーションを作ってフォーマットしても駄目です。
しかし実はこれには裏技がありまして(Windows95、98の場合です)、ちょっとヤバイ方法なのですが、仮想メモリを使わない設定にしておいてからコピーすると、完全な複製が出来あがります。
ちょいと時間はかかりますが、この方法の利点は、コピー後の新しいハードディスクはファイルを連続したセクタにコピーしますから、デフラグの必要が全くありません。アクセス速度も多分速くなると思います。
今はもう少し楽で安全な方法でバックアップをしています。
昔と違っていまはパソコンも複数台所有していますから、そのうちの1台を使って、別のパソコンから外したコピー元のCドライブと、コピー先の新しいハードデイスクをたとえばIDE2に接続してコピー作業をすれば、自分自身をコピーするわけではありませんから、なんの制約もなく完全な複製を作ることができます。
もちろん仮想メモリの設定を変える必要もありません。
しかしこの方法も決して簡単とは言えないのですよねえ。
まず第1にコピー元のハードディスクはパソコンから外さなくではなりません。
それにだんだんデータがたまってきますと、それにともなってコピーにかかる時間も長くなってきます。
何台かあるパソコンのあちらのハードディスクを外してこちらのパソコンにセットして、それがすんだら今度はこちらのパソコンのハードディスクを外してあちらのパソコンにセットして…。
なんてことをやっていますとけっこう面倒で、いいかげんうんざりしてしまいます。
で、けっきょく、また今度落ち着いて暇になったときにやるか、という感じでずるずると、まともにバックアップをしないまま、いつしかなんと1年も2年も経ってしまうことになってしまいます。
そして、有る日突然に、いきなりクラッシュ。
もお、まっさお。
です。
そういうことが、このところ立て続けにおきてしまって、さすがになんとかしなくては、と思っておりました矢先に。
私の友人が仕事で使っておりますWindowsXPが、突然に起動しなくなったのでなんとかしてほしいという、お助けコールを受けました。
せめてデータだけはなんとか助けて欲しい、と頼まれて、復旧を試みましたが、どうにもなりません。
なんとかデータは無事のようでしたので、結局新しいハードディスクにWindowsXPを再インストールして、そこに以前のハードディスクからデータだけはコピーいたしました。
とりあえずは最悪の事態は避けられたのですけれど、でもそれまでインストールして使っていたアプリケーションソフトウェアなどは、また最初からセットアップしなければならないのですよねえ。
だから、普段からバックアップが大切なの、とお説教まじりに話したのですけれど。
おいおい。冗談じゃないよ。
こりゃあひとごとではありません。
ウチだって、ひとのことを言える状況じゃありません。
今度こそ、真剣に、バックアップに取り組むことにいたしましょお。
しかしながら、ことは口で言うほど簡単ではありませぬ。
現在仕事で使っているパソコンは、OSをデュアルブートで使っているものもあれば、さらにそのOSも、Windows98やら、Windows2000やら、WindowsXPやら、そしてWindows7やらと、もうごっちゃごちゃの状態です。
これらのパソコンのハードディスクをそれぞれ定期的にバックアップするとなりますと。
もう、とりかかる前からため息が出てしまいます。
しかし、今回は真剣です。
ここでくじけてなるものか。
それには、まずはバックアップのツールが必要です。
なるべく簡単に操作できて、信頼できて、Windows98でも使うことができて、そして、そして、できればフリーなソフトがいいなあ。
って、そうは都合よくはいかんでしょうよ。
でも。捜したら、なんと意外にも、とってもいいソフトがみつかりましたよ。
ええ。
しかも、なんと、なんとフリーなソフトです。
あ。余計なことばかり書いていましたら、時間がなくなってしまいました。
次回はそのすぐれもののフリーなソフトのご紹介です。
2010.11.13upload
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