MYCPU80でCP/Mを!
超巨大基板の8080互換HCMOS・CPUでCP/Mを走らせてしまおうという、なんとも狂気なプロジェクトです!
[第13回]
●MYCPU80テストツールの製作(2)
お客様から修理依頼で送られてきたMYCPU80ボードに電源を入れてみましたところ、本来ならばTK−80回路の7セグメントLEDがオール0を表示してキー入力を受け付けなければならないのに、表示がでたらめになってしまったり、オール0を表示したあとハングアップ状態になってしまったり、とにかく普通の状態ではありません。
幸いMYCPU80にはステップ動作の回路がありますから、マシンサイクルごとにステップ動作をさせることができます。
そこでステップ動作をさせながら確認してみましたところ、まともに命令を実行していくようです。
どうやらTK−80ROMプログラムのどこかで誤動作しているようです。
さてそうなりますと、いちいちステップキーを押しながら、どこだかわからないおそらく誤動作しているであろうところまでマシンサイクルごとにステップ動作で進めていくというのは、ちょいと非現実的な方法になってきます。
なんとかオートステップのような方法で、自動的にステップ動作をさせながら、できればその間のアドレスバス、データバスなどの情報を同時に記録するようなツールが欲しくなってきます。
おお。
そういうことならば。
幸いMYCPU80には外部からステップ信号を入力する回路がついていたのでありました。
下はMYCPU80のSTEP回路周辺の回路図です。
図の中央付近のExclkが外部からのSTEPパルス入力端子です。
そうすると、次はここにどうやってSTEP信号を入れて、そしてどうやってアドレスバス、データバスの情報を記録するか、という問題になります。
もうそこまで来ると、私の場合、答えはただちに決ります。
ここは当社のZBKボードを使うしかありませんでしょう。
BASICでプログラムを書けば、この程度のものでしたら半日もあれば十分でありましょう。
BASICといいましてもVisualBASICなどではありません。
その昔のN88BASICライクな分かりやすく使いやすいBASICです。
ああ。
ND80Z3.5(ND80ZV)でもよいのですが、今回の場合82C55が1個ではちょいと苦しいので、82C55を複数個搭載しているZBKボードを使うことにしました。
下は今回使用したZB28Kの写真です。
ZB28Kは82C55の入出力信号を26pinフラットケーブルコネクタに配置しています。
この信号配列はND80Z3.5(ND80ZV)も同じです。
MYCPU80はシステムバス信号を26pinフラットケーブルコネクタに配置しています。
制御信号は16pinフラットケーブルコネクタに配置しています。
下はMYCPU80のコネクタ部分の写真です。
△こちらが26pinコネクタです。ずっと右のほうにあるのが16pinコネクタです。
下はZB28KとMYCPU80のコネクタの端子接続図です。
左はZB28Kの26pinI/Oコネクタです。
右上はMYCPU80の26pinバスコネクタです。
右下はMYCPU80の16pin制御信号コネクタです。
ZB28KとMYCPU80とでは同じ26pinコネクタを比べてみても信号配列は全く違います。
片方はI/O信号ですし片方はシステムバス信号ですから違っていて当たり前なのですが、ビットの並び順もまるで違います。
スダレタイプのフラットケーブルですから途中で切って並び順につなぎ直すこともできますが、そんな面倒なことをしなくても、そこはプログラムのほうでなんとかしてしまうことにいたしました。
電源ラインだけはどうしようもありませんからそこだけつなぎ直しました。
説明の途中ですが本日は時間がなくなってしまいました。
続きは次回にいたします。
MYCPU80でCP/Mを![第13回]
2014.8.11upload
前へ
次へ
ホームページトップへ戻る