2016.1.7
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トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第150回]


●[HC373]組立キットの製作(10)ビット0回路

今回で[HC373]が完成します。

ビット0の回路図です。


下の部品を実装します。
[抵抗]
R63−2 1MΩ
R64 51KΩ
R65 200Ω(立てて実装する)
R66 51KΩ
R67 200Ω(立てて実装する)
R68 51KΩ
R69 200Ω
R70 10KΩ
R71 200Ω
[ダイオード]
D8  1N4148(立てて実装する)
D16 1N4148(立てて実装する)
D24 1N4148(立てて実装する)
D32 1N4148
[コンデンサ]
C43 22pFセラミック
C44 56pFセラミック
C45 22pFセラミック
C46 22pFセラミック
C47 0.1μFセラミック
[LED]
L8  赤LED

ここまで作業してきて、R63−2が未実装だったことに気が付きました。
確認してみましたら回路図からも落ちていました。
R63−2はCS_信号の入力部分のプルアップ抵抗です。
この部分の回路図は[第141回]にありますが、R63−2が落ちているだけではなくて、そのときに回路を変更したあとの回路図も未掲載であることがわかりましたので、あらためて下に示します。

CS_だけにプルアップ抵抗がついているのは、CS_はジャンパーケーブルで[HC139]と接続するため、うっかりして接続するのを忘れてしまう場合を考慮したためです。
その本来の目的から考えれば、R63−2は最初の[第141回]で実装すべきでした。

ここまでの実装をした写真です。
R63−2(1MΩ)は基板右上、2pinソケット(S1)の左側にあります。


トランジスタを実装します。
[トランジスタ]
T65 2SA1015
T66 2N7000
T67 2SA1015
T68 2N7000
T69 2SA1015
T70 2N7000
T71 BS250(他のトランジスタと向きが逆になります)
T72 2N7000

トランジスタを実装した写真です。
全部品を実装した完成写真でもあります。

トランジスタT71(BS250)(下から2つ目)だけは、そのほかのトランジスタとは逆向きになることに注意してください。

動作テストです。
7セグメントLEDが00000000のときに[1]とキー入力し、続けて[*(I/O)][OUT]とキー入力します。

I/Oアドレス00に対して02がOUTされた結果、[HC373]のビット7〜ビット1のLEDは消灯して、ビット0のLEDは点灯しました。

この状態で[HC373]からデータを読み込みます。
この表示のままではデータを読み込んでももとの表示と区別がつきませんから、先に[0][0]とキー入力してデータ表示部の下位2桁の表示を00にします。
しかし毎回そのようにした写真を掲載するのは冗長ですので、そのようにしたときの写真は省略します。

[*(I/O)][IN]とキー入力しました。

データ表示部の下位2桁が01になりました。

今度は[F][E]とキー入力しておいて、[*(I/O)][OUT]とキー入力しました。
ビット0のみを”0”にします。

[HC373]のビット7〜ビット1のLEDが点灯し、ビット0のLEDが消灯しました。
[HC373]のビット0に”0”が書き込まれたことが確認できました。

この状態で[HC373]からデータを読み込みます。
先に[0][0]とキー入力してデータ表示部の下位2桁の表示を00にします(そのようにしたときの写真は省略します)。
[*(I/O)][IN]とキー入力しました。

7セグメントLEDのデータ表示部の下位2桁がFEになりました。
[HC373]から値が読み込まれた結果、ビット0だけが”0”になりました。
[HC373]から正しく値が読み出せたことが確認できました。

次回は最後の仕上げのテストを行ないます。

トランジスタでCPUをつくろう![第150回]
2016.1.7upload

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