トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第212回]
●命令デコード回路(14)DECODE3とDECODE1、DECODE2の接続(2)
前回までのところでDECODE3の命令コードを入力することで対応する命令回路をアクティブにする回路部分のテストは済みました。
DECODE3はそのほかにDECODE5のためのセレクト信号回路も搭載しています。
その部分の回路図は[第209回]でお見せしました。
その出力信号回路は[第207回]で説明しましたDECODE1とDECODE2とを接続する20pinコネクタの空き端子に割り当てています。
そのためその信号回路をアクティブにするためには、20pinコネクタはDECODE1とDECODE2とを接続するだけではなくて、DECODE3にもそしてさらにはDECODE5にも同時に接続する必要があります。
下図のように接続することになります。
右端の10pinコネクタは今回の出力信号を82C55のBポートから読み込んで確認する目的で追加したものです。
この接続はフラットケーブルを加工して数珠つなぎのようにして作ることもできますが、今回はこういうときのために以前に作っておいたコネクタ基板を利用しました。
基板の右側の20pinコネクタ3個と10pinコネクタは上の接続図の通りにコネクタを配置したものです。
左側の10pin3個については後の方で説明します。
こちらは基板裏側の写真です。
DECODE5のためのセレクト信号出力回路をテストするためには上の20pinコネクタ基板を使ってDECODE1とDECODE2とDECODE3とを接続しますがそれだけでは足りません。
DECODE2の10pin出力コネクタとDECODE3の10pinコネクタを接続する必要があります。
それから今までのテストと同様にND80Z3.5の82C55入出力コネクタとDECODE1、DECODE3とを片方が26pinでもう片方が10pin×3に加工したコネクタケーブルで接続します。
その接続は[第210回]の接続をさらにもう少し複雑にしたような形になります。
下がその接続イメージです。
今までのテストと同じように82C55のAポートからテストデータを出力します。
そしてその結果をBポートから入力します。
今回はCポートのところがちょっと複雑な接続になっています。
今回の82C55の入出力コネクタケーブルの接続は下のようになります。
DECODE3のセレクト信号出力はMYCPU80Bの着色回路図([第205回]参照)の2個のDECODE5回路(IC9及びIC219相当)をアクティブにする信号です。
その信号はDECODE3の20pinコネクタに出力されますが、それをBポートから入力するために上のコネクタ基板を使って20pinの端の部分を10pinコネクタで受けるようにしました。
Bポートには他の信号も入力されますが必要なのはPB0に入力される9SとPB1に入力される219Sです。
IC9セレクト信号回路はCPUクロック信号のT4とT8が入力されたときにアクティブになります([第209回]の回路図参照)。
今回はテストですからT4とT8の代わりの信号を82C55のCポートから出力します。
CPUクロック信号回路は[第174回]で作りました。
T0〜T7とT8〜T15は同じ基板を2枚使って作成する予定です。
T4とT8は別の10pinコネクタからの出力となるため、それを受けるDECODE3の側でも10pinコネクタを2個実装しています。
回路テストのためにここにCポートからT4とT8の代わりになる信号を入れることになります。
T4とT8は別の10pinコネクタに配置されていますから、テストを2回に分けてCポートからの10pinコネクタケーブルを差し換えて行なえばよいのですが、それも面倒な話です。
そこで今回の上の方で用意したコネクタ基板の空いているところを利用してそこに10pinコネクタを並列に配置しました。
そうすることでT4とT8を同じ10pinのコネクタ上にまとめることができました。
そのようにして作った3連の10pinコネクタにCポートからの出力とDECODE3のCN3とCN4を10pinケーブルでそれぞれ接続します。
これでやっとテストのための接続が出来上がりました。
下はそのように接続して動作テストのための準備ができた写真です。
左側がDECODE1で中央がコネクタ基板、右上がDECODE2で右下がDECODE3です。
わずか3枚の基板を接続して動作テストをするだけでも、もうケーブルがスパゲッティ状態です。
これから先が思いやられます。
トランジスタでCPUをつくろう![第212回]
2020.4.7upload
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