トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
[第22回]
●原因はバイパスコンデンサ!
同じ回路のはずなのに、1枚の基板はまともな出力パルスで、もう一枚は異様な高さのパルスが出てしまいます。
これほどはっきりした違いならば、きっとどこかに違っているところがあるに違いない。
そう思って2枚の基板をよくよく比べて確認してみましたら、異様なパルスが出力される基板にはパスコンがついていないことがわかりました。
実は。
今までお見せしてきましたBS250と2N7000のコンプリメンタリ回路の回路図では省略してあったのですが、実際の回路では、各ペアごとに1本、0.1μFのセラミックコンデンサを電源ラインのトランジスタ直近部分につけてあります。
そうしないとトランジスタのON、OFFのときに瞬間的に流れる電流によって電源ラインに大きなノイズが乗ってしまい、回路が誤動作することを経験したからです。
うーん。
これまでに何枚かBS250とN7000の回路をジャノ目基板に組んできたのですが、全部忘れないようにパスコンを入れてきたのですがねえ。
最初に作ったA1015と2N7000の基板にもちゃんと入れました。
今回だけついうっかり忘れてしまったようです。
そこでさっそく0.1μF(104)のセラミックコンデンサを追加しました。
そうしましたら。
それまでの見慣れた出力パルスと同じ波形になってくれました。
それにしても。
パスコンがないと電源ラインにノイズが乗るだけではなくて、あんなおかしな出力波形になることがあるのですねえ。
うーん。
勉強になりました。
前回のスピードアップコンデンサといい、今回のバイパスコンデンサといい、実によく利いてくれるものだとあらためて感心いたしました。
ということで、お化けのような出力パルスにつきましては、めでたく一件落着となりましたが、実は前回のスピードアップコンデンサにはまだもう少し続きがあります。
しかし本日はちょっと時間がなくなってしまいましたので、それにつきましては次回に書くことにいたします。
トランジスタでCPUをつくろう![第22回]
2015.3.26upload
前へ
次へ
ホームページトップへ戻る