トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第23回]
●なんと5pF!
[第21回]では2SA1015のベースに入れるスピードアップコンデンサとして最小15pFのセラミックコンデンサを使って動作テストを行ないました。
そんな小さな値なのにちゃんと利いてくれたことに心底驚きました。
それはそれで十分納得したのですが、人間というものはどうしようのないものでありまして、つい欲が出てきてしまいます。
15pFなどという小さなコンデンサでも利いたのだから、ひょっとするともっと小さい値でも利いてくれるかもしれないぞ。
うーむ。
そこを試してみたい…。
そういえば昔、確かどこかで1桁のセラミックコンデンサを見たことがあったような。
ふだん使わないような雑多なパーツ箱をひっくり返してさがしていましたら、5pFのセラミックコンデンサが出てきました。
こいつで試してみたらどうなるだろうか。
ま、ものは試してありますから、さっそく15pFの代わりに、その5pFを取り付けてテストをしてみました。
そうしましたら。
おお。
5pFでも利くじゃありませんか。
なんとまあ、立派なものです。
これは無負荷の状態での出力波形です。
RL=1KΩにしてみました。
うーん。
さすがにちょっとへこみますね。
H出力が4Vほどしか出ていません。
RL=510Ωにしてみました。
うーん。
さらに苦しいですねえ。
H=4Vを割ってしまっています。
まてよ?
はて、スピードアップコンデンサが出力電圧に関係したりするのかいな?
ああ、そうか。
ひょっとしたら。
いままでテストのために入力しておりました4MHzのパルスの代わりに、500KHzのパルスを入力してみました。
やっぱり。
さすがに5pFでは容量が小さすぎて、途中で息切れしてしまっています。
もとの15pFに戻しましたら、この通りしっかり利きました(RL=510Ω)。
スピードアップコンデンサとしてはさすがに5pFではちょっと容量不足で、やっぱり15pFは欲しいなあ、ということがあらためて確認できました。
実際の回路としましては、さらにちょっと余裕をみまして、22pFでいきたいと思います。
15pFは余り使うことのない値であるのに比べて、22pFならば水晶発振回路で普通に使っている値です。
できるだけ特殊なものを使うことを避けるという基本方針にも合っていますから、それでいくことにいたしましょう。
トランジスタでCPUをつくろう![第23回]
2015.3.27upload
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