トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第344回]
●TR86+126+04基板を作り直しました
前回書きましたようにTR126のプリント基板は何回も作り直しています。
4回も(!)作り直しました。
実はTR86+126+04のプリント基板もその度に同じように作り直して部品を実装してテストしていたのでした。
1回路ですけれどTR126基板と全く同じ回路を載せているのですから仕方がありません。
ということでTR126を最終的に作り直すのと同時にTR86+126+04基板も作り直しました。
こちらが最終的に作り直した新しいTR86+126+04基板です(部品面)。
こちらはハンダ面です。
部品を実装しました。
作ったからには念のためにまた動作テストをしなければなりません。
これももう何回も同じことをやっています。
入力に何もつながないときの基板全体の電流値を測定しました。
1.78mAです。
同じテストは[第333回]でもやっています。
そのときの基板と比べると126の回路のみが変わっただけで、それもそれほど大きく変わったわけではありませんから全体の電流値はそれほど変わりません。
全部の入力をGNDにつなぎました。
こちらも[第333回]のときとほぼ同じです。
全ての入力をVcc(4.6V)に接続しました。
このテストは[第333回]では最後のところでやっています。
動作としては入力になにもつながないときと同じ(プルアップ抵抗があるため)ですが、直接Vccにつないだほうが電流が減少します。
おそらくプルアップ抵抗だけのときは若干の出力ショートが起きているように思われます。
入力をB=0(E=0)、A=1にしてそのときの基板全体の電流を測定しました。
電流値は[第333回]のときとほぼ同じです。
126回路はE入力が0なので出力はハイインピーダンスになります。
出力用の赤色LEDは消灯していますがそれだけでは出力がハイインピーダンスなのか0が出力されているのかわかりません。
出力に1KΩ程度の抵抗を介してVcc、GNDとショートさせることで確認することができます(そのテストは下の方で行ないます)。
入力をB=1(E=1)、A=0にしてそのときの基板全体の電流を測定しました。
電流値は[第333回]のときとほぼ同じです。
今度は126回路の出力Xの電流を測定します。
E=1、A=0のときに出力XとVccとの間に1KΩの抵抗をいれてそこを流れる電流を測定しました。
E=1、A=0のときは出力トランジスタT2がONになって、出力はLレベルになります。
そことVcc(4.6V)との間に入れた1KΩの抵抗を流れる電流は4.6mAです。
実測値とほぼ一致しました。
E=1、A=1のときに出力XとGNDとの間に1KΩの抵抗をいれてそこを流れる電流を測定しました。
E=1、A=1のときは出力トランジスタT1がONになって、出力はHレベルになります。
そことGNDとの間に入れた1KΩの抵抗を流れる電流は4.6mAです。
実測値とほぼ一致しました。
E=0、A=0のときに出力XとVccとの間に1KΩの抵抗をいれてそこを流れる電流を測定しました。
E=0のときは出力Xはハイインピーダンスになるため電流は流れません。
電流値が0mAにならないで0.12mAになっているのは出力回路の赤色LEDに電流が流れるためです。
Vccから1KΩを通して22KΩ+赤色LEDに電流が流れるため赤色LEDが点灯しています。
E=0、A=1のときに出力XとGNDとの間に1KΩの抵抗をいれてそこを流れる電流を測定しました。
E=0のときは出力Xはハイインピーダンスになるため電流は流れません。
今度は出力LEDも点灯しませんから電流値は0mAになりました。
トランジスタでCPUをつくろう![第344回]
2021.4.21upload
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