トランジスタでＣＰＵをつくろう！
トランジスタで８０８０をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです！
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見事にできましたら、もちろんＴＫ−８０モニタを乗せて、それからＢＡＳＩＣ、ＣＰ／Ｍを走らせましょう！
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［第３４５回］



●ＴＲ１２６にはまだ問題がありました

また何日も間が空いてしまいました。
前回でやっと何回も作り直したＴＲ１２６回路にもけりがついたと思ったのですが。
まだ問題がありました。
実はもうこれでトランジスタロジック回路も全部準備ができたと思いましたのでいよいよ発売開始のアナウンスをしようとしていたのです。
ええ。
大体のところはそれぞれのキットの原価計算もできて売り出し価格も決りました。
あとは最後の見直しをするだけというところまできています。
それと並行して、いよいよトランジスタ版ＭＹＣＰＵ４の基板設計にも入ったところでした。
トランジスタ版ＭＹＣＰＵ４については一部基板の試作が出来上がったところまでできています。
そのあたりについては近日中に順次ご披露申し上げる段取りになっています。

それで。
そのトランジスタ版ＭＹＣＰＵ４の一部回路の試作基板ができてきましたので、本当はトランジスタロジック回路の発売開始の記事をまとめなければならないところだったのですが、ついその試作基板のほうの作業にかかってしまいました。
この何日かの空白はそういう事情のためでした。
ところが、そこで今回のテーマの問題に遭遇してしまいました。
いままでずっと紹介をしてきましたトランジスタロジック回路基板の動作テストは、実はお分かりいただけると思いますがほとんどスタティックな状態でのテストです。
ロジック回路の理解をしていただくためのキットですから基本的に静的な状態でのテストを想定しています。
ところで。
トランジスタ版ＭＹＣＰＵ４の回路を組み立てる上でもやはり予備的にまずは試作基板の製作から入っています。
今までのトランジスタロジック回路はそのための基礎としての意味もありますが、実際にトランジスタでＣＰＵを組み立てるためにはそれだけでは足りません。
今度は実際のＣＰＵ回路を想定してそのパーツとしての回路を実際に考えてそのための試作を行なう必要があります。
このところトランジスタロジック回路の記事を書きながら、それと並行してそういう作業をしていたのでした。

えっと。
何かまとまりのない説明になってしまいました。
そうでした。
そのトランジスタ版ＭＹＣＰＵ４のための試作基板ができてきて、動作テストをしたところ。
ぜんぜん動きません。
あ。
いえ。
まだＣＰＵ回路の全体までは進んでいません。
その一部の回路、レジスタ回路の試作基板の動作テストです。
そこにＴＲ１２６の回路も使っています。
それが動きません。
もちろん今まで書いてきましたように動作テスト済みの「最終回路」です。
なぜ動かないのか？

そこで気が付いたのが上に書きましたスタティックな動作テストの件です。
上に書きましたように今までは静的な状態でテストをしてきました。
今回はＣＰＵの回路の一部としての動作テストです。
クロックに同期する回路を想定して動的なテストをしたところ、全く動いてくれません。
結局わかったことは、「最終的なうまい回路」のつもりだったＴＲ１２６回路は実は動作速度が遅い、ということでした。

あ。
ですけれど。
もうＴＲ１２６基板は作り直しません。
回路そのものは間違ってはおりません。
ただ実際にＣＰＵ回路の一部として考えると速度的に問題あり、ということです。
ロジック回路のトレーニングキットとしてならば問題ありませんから、ＴＲ１２６については前回、前々回で紹介しました基板のキットでいきます。
それとは切り離して、ＣＰＵ回路としてのＴＲ１２６回路について、動作速度のアップを考えなくてはならないことになってしまいました。
トランジスタロジック回路と切り離して別に考えるというのならば、トランジスタロジック回路キットの発売開始の記事を書いてしまってから、その後でもよいじゃないの、とも思ったのですけれど。

もう書き始めてしまいましたから、この問題について書いてしまってから、トランジスタロジック回路キットの発売開始のアナウンスにいきたいと思います。
長々お待たせしてしまって申し訳ありませんが、もうあと少しですのでいましばらくおつきあいをお願いいたします。

で。
ＴＲ１２６回路のスピードアップについての見通しはどうか？
といいますと。
ええ。
それについてはしっかり悩みましたが。
やっとひらめきました。
今度こそ大丈夫です。
只今説明のための写真などを準備中です。
次回はその写真などを使って具体的な説明にかかれると思います。

トランジスタでＣＰＵをつくろう！［第３４５回］
２０２１．４．２６ｕｐｌｏａｄ

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