トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第333回]
●トランジスタロジック回路組立キットTR86+126+04
前回に続いて1枚のプリント基板にロジック回路を1回路ずつ搭載した組立キットの紹介です。
今回はTR86とTR126とTR04を搭載したプリント基板です。
TR86は[第245回]、[第309回]、[第315回]、[第318回]
TR126は[第246回]、[第330回]
TR04は[第237回]、[第303回]、[第320回]
を参照願います。
こちらがTR86+126+04のプリント基板(部品面)です。
TR86、TR126の各回路及び動作はそれぞれ1枚のプリント基板に4回路を実装したTR86組立キット、TR126組立キットと全く同じです。
またTR04の回路及び動作は1枚のプリント基板に6回路を実装したTR04組立キットと全く同じです。
TR86+126+04のプリント基板は昨年の内に製作してしまいましたので、その後に行なったプルアップ抵抗の変更やTR126でのダイオードの追加には対応していませんでした。
前回までの各基板は抵抗値のみの変更ですからシルク印刷の抵抗値を読み替えることで変更前の基板をそのまま使います。
しかしTR126は出力段にダイオードを追加することになってしまいました([第330回]参照)。
今回の基板もTR126の部分は回路パターンが違ってきてしまいます。
ということで今回の基板については新しく作り直しました。
プルアップ抵抗の値の表記も変更しました。
こちらはハンダ面です。
部品を実装しました。
入力になにもつながないで電源(単三乾電池3本、実測値4.6V)を接続しました。
プルアップ抵抗がついていますから1が入力された状態になります。
TR86はA入力もB入力も1なので出力は0になります(出力用の赤色LEDは消灯しています)。
TR126はA入力もE入力も1なので出力は1になります(出力用の赤色LEDは点灯しています)。
TR04は入力が1なので出力は0になります。
全部の入力をGNDにつなぎました。
TR86はA入力もB入力も0なので出力は0になります。
TR126はA入力もE入力も0なので出力はハイインピーダンスになります。
出力用の赤色LEDは消灯していますがそれだけでは出力がハイインピーダンスなのか0が出力されているのかわかりません。
出力に1KΩ程度の抵抗を介してVcc、GNDとショートさせることで確認することができます([第330回]参照)。
TR04は入力が0なので出力は1になります。
Aを4.6Vに、B(E)をGNDにつなぎました。
01の入力です(TR04は1の入力です)。
TR86はA入力が1、B入力が0なので出力は1になります。
TR126はA入力が1、E入力が0なので出力はハイインピーダンスになります。
出力用の赤色LEDは消灯していますがそれだけでは出力がハイインピーダンスなのか0が出力されているのかわかりません。
出力に1KΩ程度の抵抗を介してVcc、GNDとショートさせることで確認することができます([第330回]参照)。
TR04は入力が1なので出力は0になります。
TR04は入力がAのみですから、以下のテストでもここでテストしたA=1のままです。
AをGNDに、B(E)を4.6Vにつなぎました。
10の入力です。
TR86はA入力が0、B入力が1なので出力は1になります。
TR126はA入力が0、E入力が1なので出力は0になります。
出力用の赤色LEDは消灯していますがそれだけでは出力がハイインピーダンスなのか0が出力されているのかわかりません。
出力に1KΩ程度の抵抗を介してVcc、GNDとショートさせることで確認することができます([第330回]参照)。
A入力もB(E)入力も4.6Vにつなぎました。
11の入力です。
TR86はA入力もB入力も1なので出力は0になります。
TR126はA入力もE入力も1なので出力は1になります。
TR00組立キットと同様TR86+126+04組立キットにも適当な長さのジャンパーケーブル10本ほどが附属します([第295回]参照)。
トランジスタでCPUをつくろう![第333回]
2021.3.29upload
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