トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第41回]
●BS250だけで試してみました
前回、2SA1015を使ったオープンドレインNAND回路で、2SA1015の代わりにBS250を使った回路を作って、それを使ってテストをしましたところ、どう考えたって出力されるはずのないタイミングでHパルスが出力されてしまいました。
H出力パルスですからBS250から出力されたに違いないと思えるのですが、しかし入力信号の波形からは、そんなところでH出力があるとはとても考えられません。
しかしひょっとするとゲート電圧がVddを越えて+側に跳ね上がるときに何らかの理由でBS250がONになるのかもしれません。
おかしな出力が見られるのはゲート電圧がVddを越えて+側に跳ね上がるときなのですが、前回書きましたように、同じ入力波形でもおかしなH出力が見られないときもあります。
そういうときは2N7000がONになって出力がLになるときですから、ひょっとするとそのためHパルスがつぶされているのかもしれません。
それを確かめるのには、回路から2N7000を外して、BS250だけの回路にして同じ信号を入力して出力を確認してみればよいはずです。
そういうことになりますと、やってみなければいけませんでしょう。
このところずっと当記事をお読みいただいております方のなかには、「何を行ったり来たりしてるのさ、そんなことは適当に片付けてしまって、早くCPU回路の設計に入りなさいってば」と、もどかしい思いをなさってみえる方もいらっしゃるのでは。
ええ。
そう思われるのももっともです。
張本人の私自身が、なにをもたもたやっているんだろう、と思っているのでありますから。
いつものことで、どうしても神がかってくるのでありますが。
何か、こう、そうしなければならないような気持ちにさせられて、自分ではどこに行こうとしているのかわからないままに、動かされているようなのでありますね。
うわあ。
オカルトだあ。
むむ。これは、あれだ。
ひょっとすると、お迎えが近いかも。
い、いやじゃ。まだいきたくはないっ。
悪霊退散ん!!!
実は、上に書きましたように、この時点では自分でも何をやっているのかもよくわかってなくて、思い付くままをあれこれ手当たり次第に試してみたりしていたのでありますが、このあと突然に、思ってもみなかった意外な結末を迎えてしまいます。
もちろんそれは読者の皆様も現時点ではおそらくどなたもが想像もしてみえないような意外な結末であります。
え?
突然のお葬式?
じょ、じょーだんはやめましょうよお。
そんなんじゃ、ありません。
まじめなお話であります。
このあと何回か、お付き合いいただきますと、だんだんと謎が解けてきて、意外な事実が明らかになってきます。
ええ。
事実は小説よりも奇なり、です。
(古いなあ。このセリフがすぐにおわかりの方はおそらく同世代かと)
余談はそのくらいにいたしまして。
下のような回路を考えて、それでテストをしてみることにしました。
簡単な回路ですし毎回ジャノ目基板に組むのも面倒ですので、下の写真のように適当にバラックで組んでしまいました。
こちらが出力波形です(下側。CH2)。
2つの入力が同時にHからLに変化したときだけ、幅の狭いHパルスが出ているだけで、これは当初期待していた通りの出力です。
前回のようなおかしなパルスは出力されていません。
BS250のゲート端子部分の入力波形です(下側。CH2)。
前回見ていただいた入力波形と同じです。
うう。
こうなると。
やっぱり2N7000をくっつけてみないとだめかなあ。
何を行ったり来たりしているんでしょうねえ。
まったく。
トランジスタでCPUをつくろう![第41回]
2015.4.18upload
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