トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
[第62回]
●Half Adder
毎回お見せしておりますXORの論理演算表ですが、今回もここからスタートします。
A | B | X |
---|---|---|
0 | 0 | 0 |
0 | 1 | 1 |
1 | 0 | 1 |
1 | 1 | 0 |
以下の説明の都合で今まで結果をCとしていたところをXに変更しました。
この表はXORの論理演算なのですが、実は同時にそのままで1ビットの2進数の加算表にもなっています。
A+B=Xです。
確認してみましょう。
0+0=0
0+1=1
1+0=1
1+1=0 (上位桁へのキャリーが出る)
最後の1+1の演算のところに書き加えましたように、XORと2進加算との違いは上位桁への桁上がり部分があるかないかということだけです。
つまりXOR回路に桁上がり部分を追加すれば、2進加算回路ができてしまいます。
そこでその回路を考えるために上の表に桁上がり(キャリー)を加えてみます。
A | B | X | C |
---|---|---|---|
0 | 0 | 0 | 0 |
0 | 1 | 1 | 0 |
1 | 0 | 1 | 0 |
1 | 1 | 0 | 1 |