トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第68回]
●A1015版NOR回路(2)
前回からの続きです。
トランジスタロジック回路組立キットHC02の回路図は[第64回]でお見せしました。
下の回路図はHC02キットの基板上に4回路実装されておりますNOR回路のうちの1回路です。
テストに利用できるようにLED表示回路などが加えられていますので、ちょっとわかりにくい回路図になっています。
シンプルなNOR回路のみの回路図は[第14回]でお見せしました。
下の回路図です。
今回は上の回路のBS250を2SA1015に置き換えました。
下の回路図です。
今までこのくらいの回路は大抵はジャノ目基板にハンダ付けして作っていたのですが、ラフに組んでも多分動作するだろうという見込みがありましたので、ブレッドボードに組んでみたのです。
[第65回]で紹介しましたクロック発生回路基板をつないでクロックパルスを入力しました。
250KHzと500KHzのパルスを入力して、出力パルスをオシロで観測しました。
上側(CH1)は250KHzの入力パルスです。
下側(CH2)はブレッドボードに組んだNOR回路の出力波形です。
入力が0,0のときのみH出力になっていますから、回路の動作は正常です。
立ち上がりのときにかなり大きくオーバーシュートしています。
これは無負荷の状態での出力です。
負荷をかけたら落ち着くかもしれません。
そこのところがはっきり見えるように、CH2のみにして時間軸も拡大しました。
RL=1KΩにしてみましたが、まだオーバーシュートが残っています。
うーん。
ちょっと疑問です。
2SA1015に置き換えた回路の出力波形は[第30回]でお見せしています。
下の波形です。
RL=1KΩにしたところオーバーシュートがなくなりました、と書いています。
ひょっとするとブレッドボードに組んだことが原因かもしれません。
パスコンも入れていませんし…。
結局ジャノ目基板に組んで再テストをしました。
前に組んだ余りの空きスペースに組みました。
やっぱりオーバーシュートしていますけれど、これは出力負荷がない状態です。
RL=1KΩにしました。
おお。
オーバーシュートがなくなってきれいな波形になりました。
こういうことを経験しますと、ブレッドボードは簡便ですけれど、簡単な動作チェック程度の使い方になってしまうようです。
手間はかかっても最後はジャノ目基板にハンダ付けするというのが確実です。
もっともこんな状態でテストをしていますから、ブレッドボードのことを悪く言うわけにはいきませんでしょうねえ。
こんな状態でのテストにしては、わりとうまくテストできておりますでしょう。
トランジスタでCPUをつくろう![第68回]
2015.5.23upload
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