KL5C80A12マイコンボードの製作
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KL5C80A12はZ80互換の高速高性能8ビットマイクロコントローラです。
残念なことに数年前に生産中止になってしまいました。
しかし当社ではKL5C80A12を使った組込みマイコンボードはまだ健在です。
そのKL5C80A12を使ったND80Z3.5上位互換マイコンボードの製作記事です。
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[第15回]
●ZB3DOS(CP/M互換DOS)の実行
前回、MEMWRに56pFコンデンサをつけたら誤動作が止まって、ZB3DOS(CP/M互換DOS)も正常に起動し、MBASIC、STARTREKも正しくロード、実行できました、と書きました。
下はそのときの画面です。
私はこういうテスト作業にはいまだにWindows98SEを使っています。
さすがにWindows7のほうが便利なことも増えてきましたが、まだまたWindows98SEのほうが扱い易いこともたくさんあります。
ということで上は正常動作するようになった2回目の試作基板をWindows98SEにUSB接続して実行したときの画像です。
STARTREKを実行しました。
KL5C80A12はZ80完全互換CPUですから、Windows側のソフトもZB3DOS(CP/M互換DOS)もND80Z3.5(ND80ZV)用のソフトがそのまま使えます。
ということは、ND80ZVかND80Z3.5をお持ちでそれ用のZB3DOS(CP/M互換DOS)もお持ちでしたら、それをそのまま使うことができますから、KL5C80A12マシン用にZB3DOS(CP/M互換DOS)を別途ご購入いただく必要はありません。
そこで「著作権があ〜」などとケチなことは申しません。
使えるものはそのままお使いいただいて構いません。
KL5C80A12マシンをWindowsパソコンにUSB接続して、ZB3.exeまたはZB3DOS.exeを実行すると、ND80ZVとして認識されます。
しかし。
なんたってKL5C80A12はCPUクロック10MHz(外付けクリスタルは20MHz)ですから、速いです。
ちなみにND80Z3.5(ND80ZV)はCPUクロック6MHzで、MBASICのロードは約7秒、STARTREKのロードは約14秒かかります。
今回のKL5C80A12試作基板の場合、MBASICのロードが約5秒、STARTREKのロードも7秒程度です。
USB接続でのロードの場合、USB通信速度の影響も受けますからそれほどの速度は出ないですが、KL5C80A12は同じ10MHzのZ80に比べて倍速ぐらいの実力はあるはずです(STARTREKのオープニング画面のように画面表示に時間がかかる場合にはその速度の差はあまり出てきません)。
KL5C80A12の実力については次回あたりにご披露することにいたします。
KL5C80A12マイコンボードの製作[第15回]
2018.2.7upload
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