超ローコストＰＩＣＷＲＩＴＥＲの製作
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「ＰＩＣＢＡＳＩＣコンパイラ」からスピンオフ！！
過去記事を参照することなどを考えて該当する過去記事は「ＰＩＣＢＡＳＩＣコンパイラ」のまま連載回もそのままとします。
以後は前回記事からの流れで［第２３６回］からとします。
「ＰＩＣＢＡＳＩＣコンパイラ」はなるべく早く連載を再開したいと考えています。
ＰＩＣはローコスト、高機能で種類も豊富なお手軽マイコンですがプログラムを書き込むためのＷＲＩＴＥＲが必要です。
それをできるだけ安価に作ってしまおうというプロジェクトです。
最終的には製品化を考えています（組立キット、完成品）。
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［第３０５回］
●ＰＩＣ１６Ｆ１７０５
このところいくつか１４ｐｉｎのＰＩＣについて書いてきました。
今回のＰＩＣ１６Ｆ１７０５も１４ｐｉｎです。
［出典］Ｍｉｃｒｏｃｈｉｐ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ Ｉｎｃ． ＰＩＣ１６Ｆ１７０５ Ｄａｔａ Ｓｈｅｅｔ
ｐｉｎ配列はＰＩＣ１６Ｆ１８２５などと同じです。
ｐｉｎ数こそ１４ｐｉｎと少ないですが機能としては結構いろいろ盛り沢山です。
［出典］Ｍｉｃｒｏｃｈｉｐ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ Ｉｎｃ． ＰＩＣ１６Ｆ１７０５ Ｄａｔａ Ｓｈｅｅｔ
Ｄｏｃｕｍｅｎｔの発行年は２０１３－２０１５になっています。
ＰＩＣとしては結構新しいデバイスです。
こ。
これはひょっとしてやばいかも。
［出典］Ｍｉｃｒｏｃｈｉｐ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ Ｉｎｃ． ＰＩＣ１６Ｆ１７０５ Ｄａｔａ Ｓｈｅｅｔ
近年のＰＩＣでは基本的に同じ機能だけれどもｐｉｎ数やメモリなどが違うというデバイスをファミリーとしていくつか出すケースが増えています。
ＰＩＣ１６Ｆ１７０３～１７０５、１７０７～１７０９がひとつのファミリーのようです。
それはそれでよいのですけれど。
上で「やばい」と書きましたのは。
新しいデバイスが増えてくると私が今までずっと使ってきていますＰＩＣの開発ツールでは対象外になってしまうものが増えてくるのでは、という当然過ぎる恐れです。
私の場合ＰＩＣアセンブラとしてはＭＰＬＡＢをずっと使ってきています。
ＭＰＬＡＢｖ８．９２が最終バージョンです。
ＭＰＬＡＢでＰＩＣアセンブラを使う場合そのＰＩＣ用のインクルードファイルが必要です。
ところが。
えー。
ＰＩＣ１６Ｆ１７０５．ｉｎｃがない！
裏技を使うならともかくとして正攻法ではＰＩＣ１６Ｆ１７０５のＡＳＭプログラムはアセンブルできません。
えらいこっちゃあ。
ＰＩＣＫＩＴⅡもえらいこってす。
ＰＩＣ１６Ｆ１７０５を認識してくれません。
のみならず。
ＤＥＶＩＣＥ ＩＤがちょっと違うんじゃないの？
［出典］Ｍｉｃｒｏｃｈｉｐ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ Ｉｎｃ． ＰＩＣ１６Ｆ１７０Ｘ Ｍｅｍｏｒｙ Ｐｒｏｇｒａｍｍｉｎｇ Ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎ
ＰＩＣ１６Ｆ１７０５のＤｅｖｉｃｅ ＩＤは３０５５です。
微妙に違っていますねえ。
ＭＰＬＡＢは進化して現在はＭＰＬＡＢ Ｘつうのになっているようです。
一応はダウンロードして使ってみようとしたのですけれど。
こんなものは使う気になりません。
そもそも私のＷｉｎｄｏｗｓ７マシンでは重くてほぼ使い物になりません。
ＰＩＣＫＩＴのほうも今ではＰＩＣＫＩＴ４なのだそうですが。
正規版だと２万円もします。
ひえええ。
たまに数百円のＰＩＣを書くだけなのに２万円はちょっと出せませぬ。
なんですか。
ＰＩＣＫＩＴ３Ｘのまがいものがきょうさん某国のサイトに出回っているようですけれど。
色々怨嗟の声も出回っているようで。
うむむむむむ。
こうなってくるとＰＩＣＷＲＩＴＥＲだけではなくてＰＩＣアセンブラも自作しなくてはなりませぬ。
えらいこっちゃあ。
えっと。
そんな与太は置いときまして。
とりあえずＰＩＣ１６Ｆ１７０５をなんとかやっつけなくてはいけません。
ちょいと確認してみましたらＰＩＣ１６Ｆ１７０５も前回のＰＩＣ１６Ｆ１８２５と同じＷＲＩＴＥＲプログラムでいけそうです。
ＰＩＣＴＹＰＥ＝３です。
同じ１４ｐｉｎでｐｉｎ配列も同じですからとりあえずＰＩＣ１６Ｆ１８２５用のＨＥＸプログラムを使ってＰＩＣ１６Ｆ１７０５に対してＷＲＩＴＥＲプログラムのテストをしてみることにしました。
まずは／ＨＬＯＡＤコマンドで１６Ｆ１８２５ＴＥＳＴ．ＨＥＸをロードして／ＰＩＣＷＲを実行した後／ＶＥＲＩＦＹを実行しました。
