Album Review                                              

femme fatale

Original Release
1984.12.01LP: /PHILIPS 28PL-86
/日本フォノグラム
1984.12.01CD: /PHILIPS 32LD-18
/日本フォノグラム
1994.05.25CD: /PHILIPS PHCL-8007
/日本フォノグラム

1.NOEL(ノエル)

作詞・作曲
かしぶち哲郎

フランス語訳
床鍋剛彦

編曲
かしぶち哲郎

2.コロニー

作詞
大貫妙子

作曲
大貫妙子

編曲
かしぶち哲郎

3.恋愛飼育論

作詞
かしぶち哲郎

作曲
かしぶち哲郎

編曲
かしぶち哲郎

4.TWO

作詞
かしぶち哲郎

作曲
かしぶち哲郎

編曲
かしぶち哲郎
5.キ・サ・ラ恋人

作詞
かしぶち哲郎

作曲
かしぶち哲郎

編曲
かしぶち哲郎
6.ジャングル

作詞
安井かずみ

作曲
加藤和彦

編曲
かしぶち哲郎

7.SOLEIL(ソレイル)

作詞
かしぶち哲郎

作曲
かしぶち哲郎

編曲
かしぶち哲郎

8.永遠の誓い

作詞
かしぶち哲郎

作曲
坂本龍一

編曲
かしぶち哲郎

9.MARTINET
(マルティネ・・・雨燕)

作詞
かしぶち哲郎

作曲
かしぶち哲郎

編曲
かしぶち哲郎

10.姉妹

作詞
井上セリ

作曲
かしぶち哲郎

編曲
かしぶち哲郎

11.NOEL〜(リプライズ)

作曲
かしぶち哲郎

編曲
かしぶち哲郎

     〜都会派でアンニュイで低血圧で〜

    僕の知ってる石川セリファン(セリストって言ってたっけかなぁ)に言わせると、彼女があの井上陽水氏と
    結婚することになったと知った時は、そりゃぁショックだったそうです。しばらく曲は聴かないって宣言して
    ましたし。

    こういうのってなんだかジョン・レノンが凶弾に倒れた時のファンの反応に通じるものがあるような気がし
    ないでもないかしらん。いや、ビル・ゲイツ率いるかのマイクロソフト社がアップル社の株を買って、事実
    上の傘下に収めた時のいわゆるマック信者の脱力感みたいなもの、と言った方が解りやすいでしょうか。
    もっと分かりづらくなっちゃった?いずれにしても、彼女を支えるファンの地力というものはすさまじいもの
    があるということですよね。

    日本で「アンニュイな」とか「低血圧な」という形容がこれほどまでに似合うアーティストは僕が知ってる
    限りではいないと思うのが、この石川セリさんなのであります。元々モデル出身の彼女ではありますが、
    最初のアルバムが72年の『パセリと野の花』ってやつだったと思うのですが、結構長い音楽歴を持って
    います。

    今でこそ気怠い都会派的なイメージがありますが、デビュー時は意外と健康美人ってな感じがしますが
    如何でしょうか。

    あっ、突然気がつきましたが、

    そういやぁかしぶちさんのアルバムジャケットってみんな顔の右側から撮ってますけど、このジャケットも
    それを踏襲しているなぁ。これって偶然?

    で、仕掛けたのか、仕掛けられたのか元祖都会派を実践するかのように作家陣もこれまでに荒井由美、
    松本隆、矢野誠、瀬尾一三、南佳孝などと交わってきた彼女。84年に至り我がムーンライダーズのか
    しぶち哲郎をプロデューサーに迎えアルバムを発表したんであります。かしぶち哲郎という世界観の前
    には見事なまでに従順な石川セリを見た、いや聴いた感があります。石川セリのネイティブ・モードが全
    開!って気がつくづくします。それにしても嫌みなくらいに透き通るこの声質はなんなのでしょうか。

    声質で思い出しましたけど、たぶんかしぶちさんが女性に生まれたとしたら、その声質は石川セリさん
    のそれみたいなものだったんじゃなかろうか?なんてことをアルバムを聞く度にふと思うんです。

    この『femme fatale』って作品、これまでの彼女のイメージを踏襲したというよりは、やっと「らしさ」を発揮
    出来たアルバムだったんじゃないかと思います。

    「都会派」とか「アンニュイ」とかってものを。

    
    ※text by KRAFT.WARTZ(樫の会)
   ※1998.2 の初稿アップ 

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