
Album Review
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TETSUROH KASHIBUCHI |
01.バルカン特急 |
作曲: |
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02.冬のバラ |
作詞・作曲: |
編曲: |
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03.リラのホテル |
作詞・作曲: |
編曲: |
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04.砂丘 |
作詞: |
作曲: |
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05.恋のためらい |
作詞: |
作曲: |
編曲: |
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| 06.絆(Instrumental) |
作曲: |
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| 07.オブジェの花 |
作詞 |
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作曲・編曲: |
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| 08.火曜日ならベルギーよ |
作詞・作曲: |
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| 09.マルチネ「雨燕」 |
作詞: |
作曲: |
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| 10.ジュ・テーム (Instrumental) |
作曲: |
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| 11.別れのナイフ |
作詞: |
作曲: |
編曲: |
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| 12.バック・シート |
作詞: |
作曲: |
編曲: |
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| 13.Moon Note Suite |
作詞・作曲: |
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| 14.釣り糸〜バーレスク |
作詞: |
作曲: |
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| 15.リラのホテル (Instrumental) |
作詞・作曲: |
編曲: |
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| 16.昨日、今日、明日 |
作詞: |
作曲: |
すでに30年以上のキャリアを持つ音楽家にしてこれが初のライブアルバムというのは意外だったのだ
が、かしぶち哲郎のライブアルバムが自身のレーベルモルダウ・ディスクから発表された。タイトルは
『TETSUROH KASHIBUCHI
LIVE EGOCENTRIQUE』。1997年から2002年にかけてのライブのベス
トテイクという切り取り方である。
97年からというのは87年のセンチュリーハイアット3daysコンサートから数えて10年目の年でもあり、
かしぶち哲郎自身ソロ活動を再び始動させた年なのである。因みに我が「樫の会」もこの記念すべき
97年に産声をあげている。
さて、収録されている音源はとても充実している。一番古いものが97年の日清パワーステーションで
行われた「かしぶち哲郎&トウキョウローズ」から、最新のが2002年3月に行われた横浜サムズアッ
プでのものだ。とりわけ完成度が他会場に抜きんでていたのか、大阪バナナホールでの音源が割合
多いようだ。収録楽曲は6会場から全部で16曲となっている。
アルバムは四家卯大のチェロをフューチャーした「バルカン特急」(クジラ氏に提供)で始まり、走馬燈
のような優美な「昨日、今日、明日」で終わる。各会場の音源からのピックアップには違いないので
あるが、ひとつのソロライヴを聴いているという感じで楽しめる。
聴きどころとしては、土屋玲子の胡弓をフューチャーした「絆」や、「昨日、今日、明日」の2曲の新曲や、
「Beep Beep Be
オーライ」「服を脱いで、僕のために」「CLINIKA」「D/P」などの楽曲を3会場での音
源をうまくサウンドくコラージュさせた「Moon Note
Suite」のような楽曲が目を引く。ドラマーかしぶち
がお好きな向きにはゲンズブールの「ジュ・テーム」で叩きまくっているのでご安心を。またかしぶち
サウンドの要、板倉茂隆(key)のサポートが非常に光っているのも見逃せない。個人的にはギター一
本での「別れのナイフ」、インストの「リラのホテル」をお勧めしたい。
全体を聴き終わってみると、思わずオリジナルスタジオヴァージョンを聴き直したくなるのではないかと
思う。必聴のアイテムなのではないだろうか。なお、当サイトでは別頁で大阪バナナホールや名古屋
パラダイスカフェでのライヴレポートを掲載しているので、CDでも聴きながら合わせてご覧頂きたい。
<参考>※アルバム名はオリジナル楽曲が収録されているもの。
1.バルカン特急【作曲:橿渕哲郎】
98.9.26東京・南青山MANDALAでの演奏。四家卯大をゲストに迎えたライヴ。武川雅寛のソロアル
バム『とにかくここがパラダイス』(AD
C28R0094CANYON)に収録。オリジナルでは武川雅寛のバ
イオリンが切なく響く。
2.冬のバラ【作詞・作曲:かしぶち哲郎 編曲:かしぶち哲郎・矢野顕子】
98.10.09大阪バナナホールでの演奏。98年の10月には名古屋・大阪・岡山と全国3カ所にわたるソロ
ツアーが実施された。この音源は中日大阪でのもの。ファーストソロアルバム『リラのホテル』に収録。
3.リラのホテル【作詞・作曲:かしぶち哲郎 編曲:かしぶち哲郎・矢野顕子】
前曲同様この楽曲も98.10.09大阪バナナホールでの演奏。同じく『リラのホテル』に収録。
4.砂丘【作詞・作曲:橿渕哲郎】
大阪バナナホールでの完成度がことさら高かったのか、この楽曲も98.10.09大阪バナナホールでの
演奏。かしぶち哲郎の過去を知るにつけかしぶち哲郎のピアノが心地よい。赤いアルバムムーンラ
イダーズの『ムーンライダーズ』に収録。
5.恋のためらい【作詞:芹口希理子 作曲:かしぶち哲郎 編曲:Michel
Legrand】
98.10.07名古屋パラダイスカフェでの演奏。フランス映画音楽の巨匠ミシェル・ルグランと共演したサ
ードアルバム『Fin』に収録。かしぶち哲郎曰く、finH三部曲とは「エゴイスト」「オブジェの花」そして
「恋のためらい」だそうである。
6.絆(Instrumental)【作曲:かしぶち哲郎】
2001.11.9大阪バナナホールでの演奏。胡弓に土屋玲子を迎えた演奏。ライダーズの中にはバンド
内バンドがいっぱいあるが、かしぶち哲郎にもいろいろとある。アートポートが一番有名だろうが、他
にもトウキョウローズ、ブッチー&フーwith勲、メロディ・メルソンズ等あるが、土屋玲子ともデュオを
組んでいるのをご存じだろうか。名前は、絆。新曲。
7.オブジェの花【作詞:芹口希理子/かしぶち哲郎 作曲・編曲:かしぶち哲郎】
98.10.09大阪バナナホールでの演奏。サードソロアルバム『fin』に収録。
8.火曜日ならベルギーよ【作詞・作曲:Donovan】
98.10.07名古屋パラダイスカフェでの演奏。Donovanのカバー曲。
9.マルチネ「雨燕」【作詞・作曲:かしぶち哲郎】
98.10.09大阪バナナホールでの演奏。井上陽水婦人石川セリ氏へ提供した楽曲。かしぶち哲郎が
プロデュースした石川セリの『ファン・ファタル』に収録。
10.ジュ・テーム(Instrumental)【作曲:Serge Gainsbourg】
2000.03.24大阪バナナホール。ゲンズブールのカバー曲。
11.別れのナイフ【作詞・作曲:橿渕哲郎 編曲:ムーンライダーズ】
2000.03.24大阪バナナホール。「Beep Beep Be
オーライ」もそうだが、ライダーズヴァージョンを先に
聴いている為か、ギター一本で演られるとどうも違和感があって仕方がない。ライダーズにかかると
原曲がある意味ズタズタにされるのね。ムーンライダーズの『モダーン・ミュージック』に収録。
12.バック・シート【作詞・作曲:橿渕哲郎 編曲:ムーンライダーズ】
98.10.09大阪バナナホールでの演奏。同じく『モダーン・ミュージック』に収録。
13.Moon Note Suite【作詞・作曲:かしぶち哲郎 鈴木博文 白井良明】
98.10.07名古屋パラダイスカフェ、10.09大阪バナナホール、11.29東京南青山MANDALA3カ所で
のライブ演奏をサウンドコラージュ。「Beep
Beep Be オーライ」は『モダン・ミュージック』、「服を脱い
で、僕のために」は『月面讃歌』、「CLINIKA」は『ドント・トラスト・オーバー・サーティ』、「D/P」は
『アマチュア・アカデミー』に収録。
14.釣り糸〜バーレスク【作詞・作曲:かしぶち哲郎】
98.12.13吉祥寺Star Pine's
Cafeでの演奏。釣り糸ははちみつぱいの『センチメンタル通り』。バー
レスクは『モダーン・ミュージック』に収録。
15.リラのホテル(Instrumental)【作詞・作曲:かしぶち哲郎 編曲:かしぶち哲郎・矢野顕子】
97.06.21新宿日清POWER
STATIONでの演奏。ドラムスかしぶち哲郎、ベースバカボン鈴木、ギター
古川昌義、SAXエリック笠原、キーボード板倉茂隆という布陣で演奏されたインスツルメンタルヴァ
ージョン。『リラのホテル』のインスト版をリリースして欲しいと一早くから訴えてきた者(わたしだが)
にとってはとてもとても心地良く響き、何度も繰り返し聴いている。『リラのホテル』に収録。
16.昨日、今日、明日【作詞・作曲:かしぶち哲郎】
2002.03.17横浜サムズ・アップでの演奏。横浜初進出となったこの日の演奏では土屋玲子が胡弓
やバイオリンでサポートした。デュオチーム「絆」は絶好調である。新曲。
(text by 樫の会 KRAFT.WARTZ)
(2004.07 up)
(文中敬称略)
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